道路工事って長すぎないか

 私の住んでいる地域では、あちこちで道路工事をしている。しかも、ひとつの区域の工事期間がすごく長いのだ。橋の周囲の道路が混むのはどこでも同じだと思うが、その解決策のひとつが、新しく橋をつくることである。大きな川があるのだが、例によって、橋は少ないので、どこもひどく渋滞になる。それで、二つの橋の間に新しい橋をつくることになったが、橋に続く道路をつくる必要があり、そこで住民の反対運動が起きた。かなり長く反対運動が続いたので、その解決にずいぶん時間があったのだが、その道路の先の道路も新しくする必要があり、橋はできないのに、その道路工事は比較的早く始まった。それが完成すると、となりの県から、スムーズにきて、となりの市まで続く道路が開通することになる。そういう意味で、完成がまたれるのだが、とくに私の住んでいる近くの部分の工事がやたらと長いのである。橋は既にできているのだが、その工事が継続しているから、たいして便利になった感じもしない。 “道路工事って長すぎないか” の続きを読む

内閣空白は、どれだけ長引くか

 首相を決める国会は、当初は10月15日に開かれるとされていたが、現在は21日に開催予定となっているようだ。しかし、ほんとうに開かれるかどうかは、まだ確定的ではないように思われる。しかし、このように、自民党の総裁が、首相になることが確実視されないために、国会開催が延びたということは、日本においてあるのだろうか。
 ただ、このことで思い出すのは、1993年に行われたオランダでの総選挙のことだ。当時、私は、海外研修ということで、一年間オランダにいた。そして、日本とはまったく違う総選挙が行われたので、非常に興味深くみていた。 “内閣空白は、どれだけ長引くか” の続きを読む

玉木氏の維新への怒りは自業自得

 維新が自民党と連立する動きが出てきて、国民民主党の玉木氏が怒りを爆発させているようだ。せっかく、自分たちと協議しているのに、その最中に自民党と組むことを決めるとはなにごとだというわけだ。
 しかし、ネットの反応をみても、玉木氏に同情する声は少ない。当然のことだと思う。この間、政党間の協議は多様に行われていて、野党同士の協議の合間に、単独野党と自民党の協議も行われていることは、別に隠密行動だったわけでもなく、公開されたいた。ようするに、互いの合意の早い者勝ちという状況だったわけである。 “玉木氏の維新への怒りは自業自得” の続きを読む

トルストイ「戦争と平和」の観点からウクライナ戦争を考えてみる

 トルストイの名作「戦争と平和」は、単なる小説ではなく、随所にトルストイの戦争哲学が論じられている。しかも、かなり長い。そして、論じている内容はひとつ、1812年の戦争は誰が起こしたのか、という問題だ。歴史家の多くは、英雄たちの名前をあげる。典型的には、ナポレオンがロシア征服を決意したからだとか、アレクサンドル皇帝がナポレオンと妥協しなかったからだとか、個々の英雄の考えと行動、命令に要因を求めるが、それをトルストイは否定する。しかし、トルストイの結論自体もあいまいであって、よくわからない。戦争に参加する者、しない者、地位の高い人、低い人、そういう多くの人びとの相互作用のようなものが力学として働くのだ、というような結論にも読めるが、必ずしも断定しているわけではない。 “トルストイ「戦争と平和」の観点からウクライナ戦争を考えてみる” の続きを読む

ベラルーシはどうなっているのか

 最近のyoutubeで、ベラルーシで市民の抵抗運動が活発に行われており、軍隊の一部が市民に同調していること、ロシアが介入し始めていることなど、状況が緊迫していることが報じられている。しかし、日本のニュースなどをみても、私はそのことを報じているのを見つけることができなかった。新聞社や通信社のニュースサイトで検索しても、スポーツ関係のニュースが主要になってい。探し方がまずいのかも知れない。
 とすると、youtubeによくある虚偽情報なのだろうか。しかし、動画などは、いかにもリアルな感じなのである。
 ただ、ベラルーシが、さすがに無理難題をいわれており、国民は決してロシア寄りでもなく、ルカシェンコ政権がプーチンに支えられているという面が強いわけだから、現在のようにロシアの軍事的弱体化が進んでいると、ベラルーシ国民がたちあがることは、可能性としては充分にある。
 しばらく調べてみるつもりだ。まだわかっている点が圧倒的に少ない。

平蔵は、盗人になった元同門を許したか

 久しぶりに「鬼平犯科帳」ネタだ。
 前からずっと気になって書こうと思っていたことがある。それは、平蔵の友人である武士が、盗人や殺し屋になってしまい、ある程度後悔して立ち直ったとき、平蔵がどのように処遇しているかということだ。
 町人や農民の出の盗人たちの場合、殺人などを犯しておらず、それなりに人間としてしっかりしている場合は、許して密偵として使っている。しかし武士の場合はそう単純ではない。こうした例はいくつかある。 “平蔵は、盗人になった元同門を許したか” の続きを読む

ロシア国民は今後も従順なのか

 ウクライナ戦争では、相互にドローン攻撃で相手に損害を与えている。しかし、その傾向はまったく異なる。ロシアが、大量無差別攻撃を行うことで、民間に損害を与えているのに対して、ウクライナは、とりあえず民間を狙わず、軍需工場、石油精製・貯蔵施設、そしてエネルギーを運搬する鉄道などを標的にしている。
 ウクライナは2022年いらいずっと爆撃の被害を受けているから、ある意味免疫が強くなっており、また、ロシアの意図通りになって、降伏すれば、より過酷な運命がまっているから、頑張らなければならないという精神が勝っていると思われる。 “ロシア国民は今後も従順なのか” の続きを読む

とにかく政権交代が政治の改善に必要

 自民党と公明党の連立解消によって、総理が必ずしも高市総裁で決まりというわけではなくなってきたことは、各種メディアで報じられている。高市氏が、公明党をきりたかったのか、その場合、このように総理の椅子が多少遠のく可能性があることを自覚していたのか、結果がでてからでないとわからないが、とにかく、混沌としてきた。
 日本の政治状況は、おそらくどの他国とも異なっていると思われるが、私はヨーロッパ大陸型のあり方を参考にしてほしいと思っている。ヨーロッパ大陸の主要な国は、比例代表制をとっているので、決定的な多数党が存在せず、連立政権が政権を運営している場合が多い。そして、連立の組み合わせも少しずつ変化する。政策の違いをある程度押さえて、話し合うことで共通部分をひろげていくという形をとらざるをえないからである。 “とにかく政権交代が政治の改善に必要” の続きを読む

ブロムシュテット演奏のブログに感じた不満

 現役最高齢のブロムシュテットが、実際に来日して演奏するのかということは、多くの人が気にしていたに違いない。だが98歳の指揮者が予定通り来日して、N響を指揮したようだ。その評が掲載されていたので、注目して読んだ。「10/9 ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団 w ジャコー」https://ameblo.jp/classic-journey/entry-12937714867.htmlという記事だ。
 ただ、演奏評ではなく、演奏会に関する内容に気になる点があった。 “ブロムシュテット演奏のブログに感じた不満” の続きを読む

公明党の連立離脱

 公明党が、自民党との連立を離脱することが、とりあえず明確になったようだ。公明党斉藤代表からも、また、自民党の高市総裁からも同様の趣旨が述べられたから、事実なのだろう。私は自民党支持者でもないし、当然公明党支持者でもないので、両党が協力するかどうかは、別にどうでもいいのだが、ただ、公明党の立場というのは、あまり理解できないものと感じる。
 公明党は、最初から高市総裁になったら、連立が困難であるという立場を表明していた。それにしたがっての今回の決定ということだろう。私の疑問は、高市総裁では連立できないというのならば、なぜ安部総裁とは連立できたのだろうかということだ。私の目からみれば、高市氏は安倍晋三氏とほとんど同質の政治家であり、それは自他ともに認められることだったのではないだろうか。高市氏が保守であるというのならば、安部氏も当然自民右党内保守であり、むしろ、統一協会との関連が極めて強いという意味では、公明党という政党にとっては、安部氏のほうが連立を組みにくい相手だったと、私には思われる。 “公明党の連立離脱” の続きを読む