川村学園女子大が、医療創生大学に譲渡する協議を始めたと報道されている。川村学園女子大は、千葉県の我孫子市と東京豊島区にキャンパスがあるが、すでに教育学部は募集を停止しており、文学部と生活創造学部、大学院人文科学研究科が残っている。そして、譲渡が実現すると、残っている教育学部の全学生が卒業した段階で閉学するということだ。残った学部や研究科がどうなるのかは、協議の対象となるのだろう。 “川村学園女子大閉学の可能性” の続きを読む
教育や学習時間を固定する無理
ヤフー・ニュースに、「多くの教職員が不満を抱いている、標準授業時数でがんじがらめに学校を縛ろうとする変わらぬ文科省方針」という文章を、フリージャーナリストの前屋毅氏が書いている。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7545e90ecb7c2e16181faca07958c737f0aea037
内容は題名でほぼわかるが、文部科学省が、学習指導要領で、各課目や全体の授業時数の上限と下限を決めており、それに従っていない学校を、教育委員会が公表したという事実を批判している文章である。こうした公表は罰であり、そもそも教育は、固定的な授業時数で効果があがるものではないし、また、学級の状態でどの程度の授業量が必要であるかは変ってくるのだから、固定的な時数を押しつけるのがそもそも間違いであるという主張を含んでいる。記事によると、日教組がそうした要求を文科省に対して行ったことが書かれている。 “教育や学習時間を固定する無理” の続きを読む
自民党総裁選、能力高い人が選ばれるのか
自民党総裁選が実質的に走り出しているが、この候補者の顔ぶれと強い候補とされるひと達をみると、実におかしなことに気付く。政策に強く、また、交渉力なども高いとされる候補がすべて下位に並んでいて、上位二人は、いずれも政策能力や交渉力がいまいちとされている。小泉氏の政策能力については、周知のことだろうし、高市氏は、奈良県知事選で自民党を分裂状態にしてしまい、敗北させたということでわかるように、交渉力には大きな疑問譜がつく。 “自民党総裁選、能力高い人が選ばれるのか” の続きを読む
ドホナーニが亡くなった
今月6日に、指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニが亡くなった。ブムロシュテットについで、現役最長老指揮者だった。冥福を祈りたい。
ただ、私は、ドホナーニをほとんど聴いてこなかった。もっているCDは、ブラームスの1番と2番、そして、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」のロイヤル・オペラのライブDVDだけだった。ブラームスは単品で購入したので、聴いたと思うのだが、あまり印象に残っていない。サロメは悪くないけれども、なんといっても、サロメにはカラヤンの圧倒的名演があるので、どうしても辛くなってしまう。というわけで、優れた指揮者であることは充分に認識していたが、普段聴く対象ではなかった。 “ドホナーニが亡くなった” の続きを読む
なぜ大谷・山本の勝利が消えるのか
大谷翔平が先発し、5回をノーヒット無失点に押さえ、勝利投手の権利をえて降板したが、その次の6回に、あっという間に6点をとられて後続投手が大谷の勝利を消失させ、8回に大谷がホームランを打って同点においつくも、9回に変わった投手が失点、結局敗れてしまった。日本でのニュースは、大谷の「不運」よりは、50本塁打・50奪三振という記録がめだったが、私には、やはり大谷の勝利が簡単に消されてしまったことのほうが、強く意識された。打たれた投手がインタビューで語った内容がyoutubeにでていたが、「最後に頼るのは神だ」という発言にはびっくりした。これでプロスポーツ選手かと呆れてしまう。 “なぜ大谷・山本の勝利が消えるのか” の続きを読む
トランプのメディア支配愚策
トランプが、ニューヨーク・タイムズを名誉毀損で訴えたという。昨年の大統領選挙戦で、ニューヨーク・タイムズがトランプに対する反対の主張を行い、ハリスを支持したことは、民主党の宣伝機関になったことで、トランプの名誉を毀損したということらしい。 “トランプのメディア支配愚策” の続きを読む
「銃被害は仕方ない」か?
アメリカでトランプ大統領の硬い支持者であったとされるチャーリー・カーク氏が、ユタ州の大学での演説会で暗殺されたというニュースは、アメリカの銃社会の恐ろしさを再度思い起こさせた。もちろん、こうした暗殺が許容されないし、暴力で決着をつけるやり方を肯定することもできない。 “「銃被害は仕方ない」か?” の続きを読む
AIロボットへの敬愛?
日曜朝のテレ東番組に「一柳良雄が問う 日本の未来」という番組があり、たいてい朝食の時間と重なるのでみている。今日は、AIを哲学しているという京都大学の哲学教授の出口康夫という人がでていた。AIについては、たくさんの議論があるが、結局いくつかの基本的な問題にいきつく。人間の仕事がAIに奪われるのではないかというのがその中心だろう。ただ出口氏は少々違う視点からのべているところがあり、AIに対して人間は、上から目線のようなことではなく、敬意のようなものをもって接する必要があるというようなことをいっていた。これは、youtubeの中国ロボットの映像をみたときに、同じようなことを感じていたので、共感した。 “AIロボットへの敬愛?” の続きを読む
佐々木朗希はまだ復活とはいえない
佐々木朗希が3Aで5度目に登板した投球をみた。佐々木の投球だけを抽出して全部みせてくれる映像というのは、まったく便利なものだ。
最後の3Aでの登板ということで、気合がはいっていたのか、160キロを超える球を連発していたから、さすがに打者も打てない状態だった。だから、佐々木完全復活などという見出しもあったが、残念ながら、ノルマとされた5回をなげきるということができなかった。5回に突然崩れ、四死級を与え、ヒットを打たれるので失点を重ねて、あと一歩のところでマウンドを降りた。しかし、私には、不可解に思われたが、当人は満足そうな表情をしていた。 “佐々木朗希はまだ復活とはいえない” の続きを読む
新三国同盟?
9月3日の抗日80周年記念のために参加した金正恩とプーチン、そして、習近平と並んだ注目の3首脳をみていると、活力のない様子に驚いた。三国同盟などと持ち上げる(?)記事もあったが、どうみても、来年、あるいは再来年に現在の地位を保っているかどうか、不確実な3人である。日本では、頻繁に首相の交代があり、実際に石破自民党総裁の辞任が発表されたから、当然新総裁が正式に決まれば、首相も退任するだろうが、石破首相が辞任して、別の首相になったといっても、日本では大きく政治が変わるわけではない。もし変わったとしたら、首相個人の政治的立場や理念や能力ではなく、少数与党となった勢力の変化によるものだろう。 “新三国同盟?” の続きを読む