ウクライナ戦争では、相互にドローン攻撃で相手に損害を与えている。しかし、その傾向はまったく異なる。ロシアが、大量無差別攻撃を行うことで、民間に損害を与えているのに対して、ウクライナは、とりあえず民間を狙わず、軍需工場、石油精製・貯蔵施設、そしてエネルギーを運搬する鉄道などを標的にしている。
ウクライナは2022年いらいずっと爆撃の被害を受けているから、ある意味免疫が強くなっており、また、ロシアの意図通りになって、降伏すれば、より過酷な運命がまっているから、頑張らなければならないという精神が勝っていると思われる。 “ロシア国民は今後も従順なのか” の続きを読む
月別: 2025年10月
とにかく政権交代が政治の改善に必要
自民党と公明党の連立解消によって、総理が必ずしも高市総裁で決まりというわけではなくなってきたことは、各種メディアで報じられている。高市氏が、公明党をきりたかったのか、その場合、このように総理の椅子が多少遠のく可能性があることを自覚していたのか、結果がでてからでないとわからないが、とにかく、混沌としてきた。
日本の政治状況は、おそらくどの他国とも異なっていると思われるが、私はヨーロッパ大陸型のあり方を参考にしてほしいと思っている。ヨーロッパ大陸の主要な国は、比例代表制をとっているので、決定的な多数党が存在せず、連立政権が政権を運営している場合が多い。そして、連立の組み合わせも少しずつ変化する。政策の違いをある程度押さえて、話し合うことで共通部分をひろげていくという形をとらざるをえないからである。 “とにかく政権交代が政治の改善に必要” の続きを読む
ムロムシュテット演奏のブログに感じた不満
現役最高齢のブロムシュテットが、実際に来日して演奏するのかということは、多くの人が気にしていたに違いない。だが98歳の指揮者が予定通り来日して、N響を指揮したようだ。その評が掲載されていたので、注目して読んだ。「10/9 ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団 w ジャコー」https://ameblo.jp/classic-journey/entry-12937714867.htmlという記事だ。
ただ、演奏評ではなく、演奏会に関する内容に気になる点があった。 “ムロムシュテット演奏のブログに感じた不満” の続きを読む
公明党の連立離脱
公明党が、自民党との連立を離脱することが、とりあえず明確になったようだ。公明党斉藤代表からも、また、自民党の高市総裁からも同様の趣旨が述べられたから、事実なのだろう。私は自民党支持者でもないし、当然公明党支持者でもないので、両党が協力するかどうかは、別にどうでもいいのだが、ただ、公明党の立場というのは、あまり理解できないものと感じる。
公明党は、最初から高市総裁になったら、連立が困難であるという立場を表明していた。それにしたがっての今回の決定ということだろう。私の疑問は、高市総裁では連立できないというのならば、なぜ安部総裁とは連立できたのだろうかということだ。私の目からみれば、高市氏は安倍晋三氏とほとんど同質の政治家であり、それは自他ともに認められることだったのではないだろうか。高市氏が保守であるというのならば、安部氏も当然自民右党内保守であり、むしろ、統一協会との関連が極めて強いという意味では、公明党という政党にとっては、安部氏のほうが連立を組みにくい相手だったと、私には思われる。 “公明党の連立離脱” の続きを読む
「国宝」2度目見た
先日「国宝」の2度目を見てきた。8月の初め頃に一度見に行って、その後小説を読み、そして今回リピーターとして見てきたわけだ。
第一回目をみたときには、吉沢亮と横浜流星が、日本舞踊や歌舞伎のまったくの素人であるにもかかわらず、よくあそこまで訓練したなあということに感嘆したが、他方筋のつながりがよくわからないという感想だった。
血筋か能力かというのは、ある意味永遠のテーマかも知れないが、それを軸として二人の歌舞伎役者が切磋琢磨し、ある意味憎みながら、しかし互いに尊敬しあっている、そして、最後は能力(芸)が勝ったと解釈できるような終わり方をしている点は、教育学を専門とする私には、共感できるものだった。 “「国宝」2度目見た” の続きを読む
初心者向けのオペラ?
youtubeを見ていたら、たまたま「初心者のための5つのオペラ」という番組があったのでみてみた。早口の英語だったので、詳細は聞き取れなかったのだが、もちろん曲目とその主要な魅力の説明はわかった。その選択は、非常に納得がいくものだったが、「初心者」とは何かというのが気になったので、それを考えてみたいと思った。
まず紹介されていたオペラは、順に
1 ラ・ボエーム(プッチーニ)「私の名はミミ」の場面が流れた。
2 カルメン(ビゼー)「ハバネラ)
3 魔笛(モーツァルト)「夜の女王のアリア」
4 椿姫(ヴェルディ)「乾杯の歌」
5 セビリアの理髪師(ロッシーニ)「なんでも屋の歌」
というものだった。作曲家一人につき一曲という配慮かも知れないが、あえていえば、5番目にモーツァルトの「フィガロの結婚」をいれてもいいとは思うが、だいたい妥当な選曲だろう。 “初心者向けのオペラ?” の続きを読む
東京の高校からノーベル賞ができないわけ
ノーベル賞を久しぶりに日本人が受賞したが、面白い記事があった。なぜ、東京の進学校から受賞者がほとんど出ていないのかという記事である。「「大学は圧倒的に東大・京大だが…」ノーベル賞受賞者28人のほとんどが“地方の公立高校”出身である理由 なぜ東京の高校から“圧倒的才能”が輩出されないのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4058cd8381b239d2bf03f010f63df24ff0726549#:~:text=%E3%80%8C%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%80%8D%E5%87%BA%E8%BA%AB%E3%81%AE,%E8%80%85%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%81%A01%E4%BA%BA&text=%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E5%AE%9F%E3%81%AF,1987%E5%B9%B4%EF%BC%89%E3%81%9F%E3%81%A01%E4%BA%BA%E3%80%82
けっこう長い記事だが、簡単に要点をまとめると、東京の公立名門校や私立の難関校などは、効率的な学習をしているからで、ゆったりとした教育が行われている地方の学校が受賞者を輩出しているというのである。 “東京の高校からノーベル賞ができないわけ” の続きを読む
オザワキネン音楽祭の継続は
サイトウキネン音楽祭には、以前何度か聴きにいった時期がある。ロ短調ミサ、ファウストの拷罰、オペラ夕鶴、ベートーヴェンの5番などだった。ロ短調ミサとファウストの拷罰は、リハーサルと本番両方を聴いたので、とても印象に残っている。ファウストの拷罰では、出だしのビオラの音の美しさにびっくりしたものだ。
ところが、小沢征爾が亡くなったことで、俄かに音楽祭自体が危機に瀕しているようだ。現在では、オザワキネン音楽祭ということになっているようだが、サイトウキネンを小沢が担ったような指揮者、指導者がいないということが、最大かつ唯一の理由といえるだろう。サイトウキネン音楽祭は、世界的な音楽祭ではあるが、他の世界的な代表的な音楽祭と比較すると、いかにも特殊な、ぜい弱な音楽祭であるといわざるをえない。 “オザワキネン音楽祭の継続は” の続きを読む
高市氏の自民党総裁当選を考える
自民党総裁選で高市氏が当選して、おそらく内閣総理大臣にも選出されるだろう。なぜ、高市氏が当選したのかという政治的な分析は、私にはできないし、多くの人がだされているので、そちらにまかせるとして、この間の選挙報道に関連して、いくつか感じたことを書いておきたい。
まず、第一に、最近あまり見ないのだが、youtubeの「一月万冊」では、何人かがそれぞれ語っていたのだが、私の見たかぎりでは、すべての人が、高市当選は絶対にありえない、状況からみて「ない」と断言していたことである。とくに、佐藤章氏は自信満々の調子で、自分の収集した情報では、「ない」と何度も語っていた。さまざまな情報をみると、小泉有利だが、高市が追い上げているということもずいぶんいわれていた。それなのに、「一月万冊」では、「情報から判断して」という形で予想していたのである。 “高市氏の自民党総裁当選を考える” の続きを読む
宅配は置き配を原則に
最近は宅配を利用することが、どの家でも多くなっているに違いない。我が家でも、かなり頻繁に利用している。そのとき、いつも思うのが、不在のときの措置だ。これは受け取り側も届け側も同様に重要だろう。以前は、不在のときには、荷物を持ちかえって、後日配達か、あるいは受け取り側から連絡して、可能な時間を指定するということが多かった。JPの場合は、私は後日自分で郵便局に取りにいく。 “宅配は置き配を原則に” の続きを読む