小学校での背の順で並ぶことに「差別だ」という声があがって、波紋を呼んでいるという。テレビ朝日が報じている。
小学校教員の松尾英明氏が、その著書で指摘しているそうだ。テレビ朝日によれば、両論あるそうで、嫌だと思ったことはないという子どもの声と、背の順はいやだという子どもの声を紹介している。松尾氏は、「背の順」ではなく、「名簿順」を勧めている。少数が嫌な思いをしているなら、そのことに目を向けることが大事だとのこと。
なるほどと思う反面、まったく違うことを、私は考えている。そもそも、並ぶことが必要かと思うのだ。並ぶというのは、おそらく、朝礼(昼礼)などのときだと思うが、そういう儀式そのものが不要だ。昔なら、確かに校長などが語りかけるときには、朝礼のように全員を校庭に集めて話をする必要があったが、今はほぼすべての学校に、テレビシステムやネットが各教室につながっている。校長が何か全員に伝えたいことがあれば、そのシステムを活用すればよいのだ。わざわざ時間をかけて、校庭に集める必要はない。時間の無駄ではないか。