ここ数日間、日本も核保有すべきだ、という政府高官のオフレコ発言が、表にでてきて、国際的、国内的に大きな問題・議論になっている。高市政権になれば、いずれ出てくるだろうとは思っていたが、意外に早かったという感じだ。高市支持派は、台湾有事発言と並んで、喜んでいるようだが、わざわざこうした波紋を起こしてどうするんだと思わざるをえないのが正直なところだ。
日本は唯一の被爆国なのに、という反論は、当然でてきているのだが、そうした観点ではなく、もう少し違う観点から考えてみたいと思うのである。
核保有論は、だいたい以下のような主張を含んでいるように思う。
1 世界は武力による脅し、実際の攻撃など、現実に起きており、日本が何時攻められてもおかしくはない。 “核保有国は攻撃されないか?” の続きを読む
市民コンサートでベルディ・レクイエムを演奏
今日は所属する市民オーケストラ(松戸シティフィルハーモニー)と市民合唱団の市民コンサートだった。35回目ということで、長く続いている演奏会だ。年に一度、合唱をともなったオーケストラ作品、あるいはオーケストラ伴奏付きの合唱曲を演奏する。今回はメインがベルディのレクイエム、前プロとしてチャイコフスキーの「幻想序曲ロメオとジュリエット」だった。
35回の市民コンサートのなかで、ベルディのレクイエムを演奏したのは、今回が3度目だ。そして、幸運なことに、私はすべて参加している。そして感じるのは、オーケストラの力量の向上だ。それは、前プロの選び方で感じる。 “市民コンサートでベルディ・レクイエムを演奏” の続きを読む
読書ノート「迷走地図」松本清張 幸せな人がいない政治の世界
「迷走地図」とは、実に内容によくマッチした題名だ。上下2巻を要する長編小説だが、とにかく、誰が主人公で、どのような筋が展開しているのか、ほとんどわからない。下になってやっと、ひとつの線みたいなものが形成されるのだが、それも絶対的な中心を形成しているわけではない。簡単にいえば、国会議員の、とくに秘書たちの裏表が描かれ、そこに国会議員たちのあからさまな売名行為と、それを支える汚い裏が描かれていく。
まず桂総裁と禅譲が約束されている寺西というふたりの大物政治家が存在していることになっているが、実際にこの二人はほとんど登場しない。そのまわりを囲む秘書たちが活動しているのである。寺西の私設秘書として外浦という人物がいて、東大法学部卒、商社にはいるが、寺西に請われて秘書に貸し出されている。そして、東大全共闘として活動したが、そのために法学部を退学処分となり、そのためにまともの就職から締め出され、現在は政治家のゴーストライターとなっている土井という人物。最終的にはこの二人が、この物語の重要人物になっているが、単純にふたりをめぐって展開するのは、下になってからである。 “読書ノート「迷走地図」松本清張 幸せな人がいない政治の世界” の続きを読む
都響定期演奏会12.18 小泉和弘の指揮に感動
昨日東京都交響楽団の定期演奏会にいってきた。曲目は、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲とショスタコービッチの交響曲第10番であった。バイオリンの独奏は、三浦文彰、指揮は小泉和弘だった。私は現在の日本のソリスト状況について、あまり知識をもっていないので、三浦氏のことは初めて知った。ウェブで調べると、若手のホープのようだ。こんなことを書くと、事情通の人には呆れられるかも知れないが。
さすがに小泉氏は名前はよく知っていたが、生の演奏は初めて聴いたと思う。私が演奏会にちょくちょく通っていたのは1970年代までなので、1973年にカラヤンコンクールに優勝した小泉氏のことは、聴いたとしてもあまり印象に残っていないということかも知れない。そして、都響の終身名誉指揮者であることも初めて知った。2025年度から都響の定期会員になって、今回が初めての登場だったからでもあるが。 “都響定期演奏会12.18 小泉和弘の指揮に感動” の続きを読む
残酷なトレード?
ある意味非常に残酷な記事があった。
「「一緒にローテーションで投げるのは夢」グラスノーが絶賛 2年連続CY賞左腕スクーバルは「完璧にフィットする存在」」
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=106436#goog_rewarded
タイガースのエース、スクーバルがドジャースにくるかも知れないという情報があって、ドジャースのグラスノーがすばらしい、一緒にやれるのは夢だと語ったという記事である。元記事は12月16日付けの雑誌に掲載されたものだが、おそらくそのときには、スクーバルの移籍については、確定していなかったのだろう。 “残酷なトレード?” の続きを読む
トランプ和平案は実現に近づいたというが
トランプが、アメリカ議会で、ウクライナ戦争の和平案がこれまでもっとも実現に近づいているという認識を示したそうだ。程度の問題としてはそうなのだろう。しかし、近づいたからといって、実現するとは限らない。
トランプの調整の仕方をみていると、トランプという人物の「定見のなさ」、逆に確固とした定見がある場合の調停の難しさを、ともに感じるのである。 “トランプ和平案は実現に近づいたというが” の続きを読む
メドベージェフは狼少年か
ロシアのメドベージェフ前大統領が、EUが凍結資産をウクライナへの復興資金として活用するのは、戦争開始の正当な理由になるという発言したそうだ。メドベージェフの発言は、すでに狼少年的な回数になっていて、だれも本気にしないという雰囲気になっているが、ただ、言っていることがナンセンスということではなく、それはそれなりに根拠はあるのだろうが、実現性を疑うということだ。
かなりの資産を取り上げられるのだから、ロシアとしては、それをさせないために開戦するぞ、と脅すのは、たしかにロシア的正義といえるだろう。しかし、それなら、勝手に侵略したり、民間施設を爆撃して民間人を殺傷したり、そして、子どもたちを連れ去るなどということはどうなのかということになるだろう。 “メドベージェフは狼少年か” の続きを読む
人間性は能力ではないのか ソト騒動で考える
ニューヨーク・メッツのフアン・ソトを軸とした騒動にyoutubeは賑わっている。かなりのフェイク・ニュースが氾濫しているが、騒動であることは間違いないようだ。
今回の騒動のきっかけは、メッツの中心選手であるディアスとアロンソがいずれもFAから、それぞれドジャース、オリオールズに移籍したことであった。そして、それぞれ記者会見で、メッツの球団としての雰囲気が壊れ、とくにソトによる仲間性の破壊となるような、人への敬意を払わない態度が、耐えられなくなったと両人ともに語っている。こういうことは、記者会見での発言であり、また、たくさんのyoutubeが発信しているので、おそらく正しいのだろう。 “人間性は能力ではないのか ソト騒動で考える” の続きを読む
国民の腐敗
ロシアのウクライナ侵略戦争が、単なる軍事的な問題だけではなく、人間の心を腐敗させている現象が顕著に見られるようになった。もちろん、侵略戦争を起こしたロシアのエリートや、それに協力した北朝鮮の指導層は、もともと腐敗しているわけだが、それが民衆のなかにも浸透しているということだ。
「兵士の命を「金に換える」女たち…ロシア戦争経済が生んだ怪物「ブラックウィドウ」が社会問題化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c04c0915b417c75c96f515f9a586162935ed9e61
という記事は、ロシアの貧困層を中心とした腐敗と、ある意味そうせざるをえないほど追い込まれている彼らの悲惨さを鮮明に表わしている。 “国民の腐敗” の続きを読む
安全な国
旅行者にとっての安全性ランキングという記事があり、とても興味深かった。「2026年、旅行先として「世界で最も安全な国」トップ15 日本は9位」という記事だ。筆者は
Laura Begley Bloom。
https://forbesjapan.com/articles/detail/86702
詳細は記事を読んでほしいが、いくつか感じたことがある。
ここで一位となったのはオランダだが、昨年は14位だったそうだ。こうしたランク付けで、14位から1位になるというのは、記事にも書かれていたが、まったく異例だそうだ。安全性への配慮のための施策が1年で飛躍的に進むということは考えられない。とすると、判断の指標の変化なのだろうか。記事では、オランダが急にトップになった理由は書かれていないのが残念だが、推測するに、おそらく指標の変化ではないか。 “安全な国” の続きを読む