ウクライナのロシアに対するエネルギー関連施設の空爆が続き、ロシア国民の生活に次第に大きな影響を与えつつあることが、youtubeで情報提供されているが、あわせて、ロシアによるウクライナに対する、主に民間施設への空爆も激しく行われている。軍事関連の施設に限定した空爆を行っているウクライナと、民間施設を標的にしているロシアとでは、いかに意識の違いがあるかを認識させられる。そして、ロシアのような国家があるということが、やはり、特別な研究の対象にならなければならないと思わされる。ロシア・プーチンの戦争犯罪を問えるような形での終戦でなければならない。 “プーチンは勝利を信じているというが” の続きを読む
矢内原忠雄・丸山真男・五十嵐顕2
過去に書いた矢内原忠雄・丸山真男論のテーマにそって、五十嵐顕について追記のような形で当面書いていくことにした。今回は、東大の教官になった事情である。
簡単に前述の二人をまとめておくと、矢内原は、民間企業に務め四国の事務所で働いていたときに、新渡戸稲造が国際連盟の事務局次長になって東大をやめたので、その後任として迎えられたが、民間企業勤めだったために業績はまったくなく、友人への手紙を唯一の「業績」として助教授に採用された。大学生時代の優秀さを友人や教授たちが認めていたための、特異な採用だった。丸山は、学生のときに助手に応募して採用され、南原繁の下で新設の日本政治思想史講座の担当者となった。丸山はオーソドックスな道を歩み、矢内原は極めて異例の採用だった。
五十嵐はどうだったろうか。 “矢内原忠雄・丸山真男・五十嵐顕2” の続きを読む
祝日と有給休暇
今日の羽鳥モーニングショーで、日光の渋滞に関して話題にしていた。紅葉が見頃になり、例年いろは坂が大渋滞するというので、今年は、ロープウェイ乗り場の駐車場を片方閉じることによる、渋滞解消実験をしたところ、その駐車場に入る側の道路の渋滞は解消されたとしていた。ただ、閉鎖していない駐車場に入る側の道路は例年とおりの大渋滞で、駐車場に入れた人が、5時間かかったなどと話していた。
ただ、この混雑が報じられていたのは、いずれも連休のときのことであり、平日はどうなのだろうと思った。そして、こうした混雑を解消するには、休日のあり方を変えないと難しいのではないかと思う。 “祝日と有給休暇” の続きを読む
選択的夫婦別姓と戸籍
ネット大衆紙「ブルーカラー」というyoutube番組がある。ウクライナ情勢を比較的詳しく紹介しているので、私は頻繁に見ているのだが、日本の政治に対しては、完全に高市支持派で、いくぶん首を傾げるようなことを述べていることがある。今日の番組では、国民民主党の支持率が急激に落ちており、その原因は、103万円の壁撤廃のような生活にかかわる主張を弱めて、選択的夫婦別姓に賛同するような主張をしているのが、マイナスになっていると分析している。そして、選択的夫婦別姓の支持が多数であるとの、間違った情報を発信していると、批判していた。そして、夫婦別姓に反対している人が7割いるという数字をあげていた。 “選択的夫婦別姓と戸籍” の続きを読む
ワールドシリーズでの山本の連投
今年のワールド・シリーズは本当に面白かったし、レベルの高い野球を見せてくれたと思う。最近はテレビをほとんどみないので、レベルの高い野球などといっても、本当に理解しているかどうかはわからないが、しかし、第7戦の山本が登場したあたりからは、テレビを見ていて、本当にすごいと思った。とくに、山本がでてきてから、守備陣が鉄壁の守りどころか、それ以上のすごい守備をみせていたのが印象的だった。 “ワールドシリーズでの山本の連投” の続きを読む
矢内原忠雄・丸山真男・五十嵐顕1
私はこの3年間、大学時代の教授であった五十嵐顕先生(以下尊称略)の、最初著作集、そして現在は全集の編集に携わってきた。大学院時代の仲間が編集委員となっている。私自身は、五十嵐の指導性ではなかったし、また、親しく接したこともないのだが、とりあえず編集委員に加わることになった。
そして、けっこう多数の五十嵐論をここに書いてきた。まだ全集が完成していないので、なんともいえないのだが、収集された文章はすべて私がOCRにかけたり、直接打ち込んだりしてテキストファイル化してきた。したがって、すべての文章を読んだことになる。 “矢内原忠雄・丸山真男・五十嵐顕1” の続きを読む
ドホナーニを聴く2
ドホナーニのボックスを購入して、モーツァルトを聴いたところで、感想を書いたのだが、その後は時間がなくてあまり聴けなかった。やっと、シューマン全曲と、幻想交響曲、そしてマーラーの5番を聴き、いまブルックナーの4番を聴いている。
シューマン、幻想、マーラー5番はいずれも、どちらかというとがっかりした。とくに幻想とマーラーは、ドホナーニという指揮者には向いていないのか、あるいは、クリーブランドとの組み合わせが悪いのか。何が不満かといえば、あまりに真面目な演奏に過ぎる感じがするのだ。 “ドホナーニを聴く2” の続きを読む
ドラマ「シャーロック」1
これまでドラマと原作の相違を、「シャーロック・ホームズ」と「鬼平犯科帳」を素材にして、何度か考えてきたが、シャーロック・ホームズのまったく新しいシリーズのドラマをみて、またいろいろと刺激を受けそうだ。「シャーロック」というBBC制作のテレビドラマで、もちろん存在は知っていたが、原作とはかなり離れているということで、まったく見ていなかった。しかし、非常に面白いという記事を読んで、ディスクを探したところ、すべてを含んでいるらしい安価な製品があることを知ったので、購入して、これから順次みていこうと思っている。そして、今日最初の話をみた。 “ドラマ「シャーロック」1” の続きを読む
親指シフトは復活しないのか
一週間ほどブランクが生じてしまったが、実は旅行にいっていて、昨日帰宅したためだった。これまでは、旅行中にもブログを書いていたのだが、今回は、どういうわけか、もっていったノートパソコンのキーボードがおかしくなっていて、いくつかのキーが文字を打たないという、どうにもならない状況になってしまった。普段は、このノートパソコンは、文書のスキャンだけに活用していて、すべてがマウスで処理できるので、キーボードを使うことがなかった。こうしたトラブルが生じていることに気がつかず、旅行中にブログを書こうと思って、キーボードをたたいて初めて知ったのだった。それで書くことをあきらめざるをえなかった。 “親指シフトは復活しないのか” の続きを読む
消えゆく秋
日本には明確な四季があるために、豊かな文化が発展したという意識がある。(たとえば俳句)しかし、近年このことは崩壊しつつあるのではないかという不安が大きくなっている。つまり、春や秋が消えつつあるのではないかという意識である。多くのひとが感じているに違いない。
では、秋とは何なのか。大日本国語辞典(小学館)初め、国語辞書では、単に9月から11月とか、秋分から冬至までなどと、暦上の区分が説明されている。しかし、さすがに百科事典では、より詳細な説明がある。「日本大百科全書」には、以下のような記述がある。 “消えゆく秋” の続きを読む