先週の日曜日にファミリーコンサートの本番があり、今週から9月の演奏会のための練習にはいった。
練習初日だが、本番を振る指揮者ではなく、代振りの人がきた。おそらく、我がオーケストラでは初めて迎える人だと思う。どういう経歴かなども、まったく知らされないから、年齢などもわからない。本番の指揮者は、演奏会当日のプログラムに詳細に書かれるからわかるのだが、そのときになってのことだ。だから、オーケストラと指揮者は、練習そのものしか接しない。もちろん、話しかければ応じてくれるし、そうしている人もたくさんいるが、私は、そうしたことをしたことがない。とにかく、練習そのものが大事だ。
この文章を書こうと思ったのは、昨日初めて練習をつけてくれた指揮者が、とてもよかったからだ。オーケストラで実際に演奏したことのない人には、指揮者という存在について、それほど詳しくはわからないだろう。多くの人にとって、一度やってみたいこととして、必ずあがるのが「プロ野球の監督」と「オーケストラの指揮者」である。そういう憧れの職業であるが、大変な能力を必要とする仕事なのである。