AIロボットへの敬愛?

 日曜朝のテレ東番組に「一柳良雄が問う 日本の未来」という番組があり、たいてい朝食の時間と重なるのでみている。今日は、AIを哲学しているという京都大学の哲学教授の出口康夫という人がでていた。AIについては、たくさんの議論があるが、結局いくつかの基本的な問題にいきつく。人間の仕事がAIに奪われるのではないかというのがその中心だろう。ただ出口氏は少々違う視点からのべているところがあり、AIに対して人間は、上から目線のようなことではなく、敬意のようなものをもって接する必要があるというようなことをいっていた。これは、youtubeの中国ロボットの映像をみたときに、同じようなことを感じていたので、共感した。 “AIロボットへの敬愛?” の続きを読む

佐々木朗希はまだ復活とはいえない

 佐々木朗希が3Aで5度目に登板した投球をみた。佐々木の投球だけを抽出して全部みせてくれる映像というのは、まったく便利なものだ。
 最後の3Aでの登板ということで、気合がはいっていたのか、160キロを超える球を連発していたから、さすがに打者も打てない状態だった。だから、佐々木完全復活などという見出しもあったが、残念ながら、ノルマとされた5回をなげきるということができなかった。5回に突然崩れ、四死級を与え、ヒットを打たれるので失点を重ねて、あと一歩のところでマウンドを降りた。しかし、私には、不可解に思われたが、当人は満足そうな表情をしていた。 “佐々木朗希はまだ復活とはいえない” の続きを読む

新三国同盟?

 9月3日の抗日80周年記念のために参加した金正恩とプーチン、そして、習近平と並んだ注目の3首脳をみていると、活力のない様子に驚いた。三国同盟などと持ち上げる(?)記事もあったが、どうみても、来年、あるいは再来年に現在の地位を保っているかどうか、不確実な3人である。日本では、頻繁に首相の交代があり、実際に石破自民党総裁の辞任が発表されたから、当然新総裁が正式に決まれば、首相も退任するだろうが、石破首相が辞任して、別の首相になったといっても、日本では大きく政治が変わるわけではない。もし変わったとしたら、首相個人の政治的立場や理念や能力ではなく、少数与党となった勢力の変化によるものだろう。 “新三国同盟?” の続きを読む

日傘のありがたさ

 この夏の暑さは、ほんとうに異常だとしかいいようがない。そのことは誰でも感じていると思う。これだけ世界中での異常気象が続いているのに、地球温暖化は存在しないなどといっているひとたちがいることも驚きだが、それはさておき、この暑さのなかで、日傘のありがたさをつくづく感じている。近くのスーパーに買い物にいくことが度々あるのだが、そのときには、必ず日傘をさしていく。男性の場合、まだ日傘は少ないが、途中たいてい2、3人とは遭遇するので、違和感はなくなってきた。 “日傘のありがたさ” の続きを読む

大谷翔平と佐々木朗希

 大谷翔平と佐々木朗希がまったく逆の様相で話題をよんでいる。佐々木朗希は、メジャー挑戦した時点で、日本では多くの批判があり、日本できちんと活躍できなかった選手がアメリカのメジャーで通用するわけがない、そのうち怪我して休むだろうというような批判が主だった。そして、現時点ではその通りになっている。看板の160キロを超える速球はまったく影を潜め、コントロールも悪い。何度目かのマイナーでの登板の映像をみたが、ほとんどの速球が大きく右にそれてしまい完全なボールになっていた。メジャーのボールはすべるというが、いまの時点で慣れていないわけではないだろう。あれでは、メジャーで通用するようになるためには、基礎体力からの改造が必要なのではないかと感じた。 “大谷翔平と佐々木朗希” の続きを読む

ウクライナ情勢が気になる

 そろそろ五十嵐顕全集の私の作業分担も終わりに近づいたので、そろそろブログに復帰しようと思っている。大分間があいたので、ペースを取り戻すには時間がかかるだろうが、少しずつ書いていきたい。
 この間、ずっと考えていたのは、やはりウクライナ情勢である。ひとつは、この戦争の終わり方、そして、もうひとつはトランプという人物についてである。漠然としたものになるが、トランプは、ロシアの秘密のエージェントであり、アメリカを弱体化させる任務を負っているのではないか、と思いたくなることが正直ある。アメリカ政府高官の少なからぬ部分がロシア寄りの人物であるといわれており、プーチンに対して厳しい制裁を課すなどといっても、それを一度も実行したことがない。要するにポーズだけなのだ。そして、ウクライナに対しては、実際上の抑圧政策を実行している。援助をしているというが、それは多くがバイデン時代に決まっていたことを部分的に実行しているに過ぎない。 “ウクライナ情勢が気になる” の続きを読む

三上和夫氏が亡くなった

 三上和夫氏といっても、知る人ぞ知るということもいえるが、教育学の世界では、著名であるし、また実力ある研究者だった。現在、私は、大学時代の教授(ただしゼミ生ではない)であった五十嵐顕全集の編集の手伝いをしているのであるが、五十嵐先生がなくなったとき、強く著作集の刊行を三上氏が主張したが、反対もあり、それは実現しなかった。その経緯については、三上氏から直接何度も聞かされており、したがって、今五十嵐顕全集が準備されていることについて、三上氏は非常に喜び、可能な協力を惜しまなかった。その協力によって入手できた五十嵐論文も少なくない。しかし、この完成をまたずして亡くなられたことは、本当に残念だ。

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ダイリーグの報復死球が酷い

 直近のドジャースとパドレスの試合での、報復死球の連発はあまりに酷いものがあると感じている人が多いに違いない。アメリカの解説者のなかでは、報復死球は伝統的なもので、とくに問題がないなどと語っている人もいるが、大谷は2回も被害にあっており、映像をみるかぎり、ほぼ間違いなく故意にあてている。とくに一度目の死球などは、最初に膝あたりをねらったのだが、大谷がうまくよけたので、次の投球では、よけることを計算にいれた腰あたりを狙ってなげている。だから、バッターボックスの端あたりになげられていて、逆にいえば、大谷がまったく逃げなければ、お尻のあたりを外れた可能性すらある。しかし、近くにくる投球には、反射的に後に下がってよけるから、よけてくるあたりになげたわけだ。試合後の記者会見で、投手が、「故意か」と聞かれて、「みればわかるだろう」と、事実上故意であることを認める回答をしたとされる。

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長嶋が亡くなった

 長嶋茂雄が亡くなったという。読売は号外までだしていた。いつ亡くなっても不思議ではないような健康状態だったから、ついにきたかという感じだが、やはり、時代をつくった人物だ。
 私は、これでも小学生のころは野球少年で、中学の部活などには入らなかったが、草野球として大学院時代まで野球はやっていた。駒沢の近くに住んでいたので、駒沢球場があったころは、けっこう頻繁にいったが、やはり、後楽園で巨人戦をみることが、楽しみだった。長嶋が新人として入団して、金田に4三振をくらった試合は、ずっとテレビでみていたし、天覧時代などもやはりテレビでみていた。後楽園球場では、金田や長嶋、王が全盛時代によく見に行ったものだ。

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ウクライナ戦争の終わり方

 トランプの登場後、ウクライナ戦争の動向は激しく変化している。何度も文章を書きかけたのだが、書いているうちに情勢が変化してしまうので、没にせざるをえない文がいくつかあった。
トランプは、当初あからさまにプーチン寄りの姿勢をとり、まともな神経をもっているとは思えなかったが、途中、多少なりともウクライナへの配慮もするようになった。が、現在のところ、プーチンが戦争をやめる気がないことがわかった段階でも、プーチンよりの姿勢をとっているといえる。あれだけ戦争を終わらせる必要があるといっているのだから、そのためには、終わらせる気持のないプーチンを叩く以外には戦争集結は不可能だと思うのだが、結局、トランプは、責任感をもって対処しようとしているわけでもなく、アメリカが損をしなければよい、和平を実現してノーベル賞を手にすれば、それにこしたことはない、という姿勢なのだろうか。とにかくトランプの今後は予想できないが、ウクライナ戦争の行方の筋道はわかる。

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