大手メディアはまったく無視しているが、ネット上には、山上は犯人ではなく、黒幕がいるという見解は、けっこうたくさん見られる。銃弾の向き、安倍氏の体内の損傷の状況等を詳しく分析して、山上の銃弾ではないと論証する医師のyoutubeも、けっこう話題になっている。大手メディアの報道や警察発表は、疑問だらけであることは確かだが、しかし、その先の、では誰がということについては、メディアや警察が一切無視しているので、想像するしかないのが現状だ。だから、いくつかの説がある。それを少し考えてみよう。
山上の銃で安倍元首相が撃たれたのではないと仮定すると、当然別に撃った人がいることになる。その点では、ふたつの見解がある。ひとつは、壇から降りた安倍氏に防御のために覆い被さった人が、密かに小さな銃(消音付き)で首から下に向けて撃ったという説。もうひとつは、近くのビルの屋上、ないし空き部屋からスナイパーが撃ったとするもの。いずれも、治療にあたった医師が、死亡を知らせる記者会見で述べた内容と、銃弾の軌跡が一致するように考えたものである。だから、弾道と安倍氏の遺体の状況との矛盾はない。しかし、いずれも、大きな難点がある。