あいかわらず、ウクライナ和平をめぐって、実現しそうもない案、しかし多くのひとの支持を集めている案が話題となっている。トランプが強力に主張している案だ。つまり、現状の戦線での停戦である。ウクライナ、ゼレンスキー大統領も、EU首脳も支持している。しかし、実現するとは思っていないだろう。何故なら、プーチンが承知するはずがないからだ。プーチンが望んでいるのは、領土ではないという意見が、専門家では多い。だとすれば、プーチンが現状をまず固定するという案を飲むはずがない。ただし、一応表向きプーチンが主張しているのは、一部占領している4つの州、それはロシアが勝手に独立宣言した州だが、それをロシア領土として承認することを要求している。しかし、あくまで一部を占領しているだけの州を割譲することなど、ウクライナが受け入れるわけがない。 “ウクライナにトマホークは必要か” の続きを読む
投稿者: wakei
国会議員削減の合意?
維新が自民党との連立の条件として、国会議員定数の削減を要求し、高市総裁が了承したと報道されている。削減対象は、比例だという。比例を削減することは、自民党としても、特別問題を感じないに違いない。もちろん、比例で選出されている自民党議員もいるわけだから、そういう人たちからすれば、歓迎しないだろうが、ただ、少数議員の野党にとっては、死活問題であり、そこを削減できるという点で、自民党としては、受け入れがたい策ではないということだろう。
だが、選挙制度ができてから、ずっと問題でありつづけている党利党略による選挙システムの変更ということは、ここでも明確である。そうしたやり方で、国民の利益がより守られる方向にいくことは、考えにくい。 “国会議員削減の合意?” の続きを読む
道路工事って長すぎないか
私の住んでいる地域では、あちこちで道路工事をしている。しかも、ひとつの区域の工事期間がすごく長いのだ。橋の周囲の道路が混むのはどこでも同じだと思うが、その解決策のひとつが、新しく橋をつくることである。大きな川があるのだが、例によって、橋は少ないので、どこもひどく渋滞になる。それで、二つの橋の間に新しい橋をつくることになったが、橋に続く道路をつくる必要があり、そこで住民の反対運動が起きた。かなり長く反対運動が続いたので、その解決にずいぶん時間があったのだが、その道路の先の道路も新しくする必要があり、橋はできないのに、その道路工事は比較的早く始まった。それが完成すると、となりの県から、スムーズにきて、となりの市まで続く道路が開通することになる。そういう意味で、完成がまたれるのだが、とくに私の住んでいる近くの部分の工事がやたらと長いのである。橋は既にできているのだが、その工事が継続しているから、たいして便利になった感じもしない。 “道路工事って長すぎないか” の続きを読む
内閣空白は、どれだけ長引くか
首相を決める国会は、当初は10月15日に開かれるとされていたが、現在は21日に開催予定となっているようだ。しかし、ほんとうに開かれるかどうかは、まだ確定的ではないように思われる。しかし、このように、自民党の総裁が、首相になることが確実視されないために、国会開催が延びたということは、日本においてあるのだろうか。
ただ、このことで思い出すのは、1993年に行われたオランダでの総選挙のことだ。当時、私は、海外研修ということで、一年間オランダにいた。そして、日本とはまったく違う総選挙が行われたので、非常に興味深くみていた。 “内閣空白は、どれだけ長引くか” の続きを読む
玉木氏の維新への怒りは自業自得
維新が自民党と連立する動きが出てきて、国民民主党の玉木氏が怒りを爆発させているようだ。せっかく、自分たちと協議しているのに、その最中に自民党と組むことを決めるとはなにごとだというわけだ。
しかし、ネットの反応をみても、玉木氏に同情する声は少ない。当然のことだと思う。この間、政党間の協議は多様に行われていて、野党同士の協議の合間に、単独野党と自民党の協議も行われていることは、別に隠密行動だったわけでもなく、公開されたいた。ようするに、互いの合意の早い者勝ちという状況だったわけである。 “玉木氏の維新への怒りは自業自得” の続きを読む
トルストイ「戦争と平和」の観点からウクライナ戦争を考えてみる
トルストイの名作「戦争と平和」は、単なる小説ではなく、随所にトルストイの戦争哲学が論じられている。しかも、かなり長い。そして、論じている内容はひとつ、1812年の戦争は誰が起こしたのか、という問題だ。歴史家の多くは、英雄たちの名前をあげる。典型的には、ナポレオンがロシア征服を決意したからだとか、アレクサンドル皇帝がナポレオンと妥協しなかったからだとか、個々の英雄の考えと行動、命令に要因を求めるが、それをトルストイは否定する。しかし、トルストイの結論自体もあいまいであって、よくわからない。戦争に参加する者、しない者、地位の高い人、低い人、そういう多くの人びとの相互作用のようなものが力学として働くのだ、というような結論にも読めるが、必ずしも断定しているわけではない。 “トルストイ「戦争と平和」の観点からウクライナ戦争を考えてみる” の続きを読む
ベラルーシはどうなっているのか
最近のyoutubeで、ベラルーシで市民の抵抗運動が活発に行われており、軍隊の一部が市民に同調していること、ロシアが介入し始めていることなど、状況が緊迫していることが報じられている。しかし、日本のニュースなどをみても、私はそのことを報じているのを見つけることができなかった。新聞社や通信社のニュースサイトで検索しても、スポーツ関係のニュースが主要になってい。探し方がまずいのかも知れない。
とすると、youtubeによくある虚偽情報なのだろうか。しかし、動画などは、いかにもリアルな感じなのである。
ただ、ベラルーシが、さすがに無理難題をいわれており、国民は決してロシア寄りでもなく、ルカシェンコ政権がプーチンに支えられているという面が強いわけだから、現在のようにロシアの軍事的弱体化が進んでいると、ベラルーシ国民がたちあがることは、可能性としては充分にある。
しばらく調べてみるつもりだ。まだわかっている点が圧倒的に少ない。
平蔵は、盗人になった元同門を許したか
久しぶりに「鬼平犯科帳」ネタだ。
前からずっと気になって書こうと思っていたことがある。それは、平蔵の友人である武士が、盗人や殺し屋になってしまい、ある程度後悔して立ち直ったとき、平蔵がどのように処遇しているかということだ。
町人や農民の出の盗人たちの場合、殺人などを犯しておらず、それなりに人間としてしっかりしている場合は、許して密偵として使っている。しかし武士の場合はそう単純ではない。こうした例はいくつかある。 “平蔵は、盗人になった元同門を許したか” の続きを読む
ロシア国民は今後も従順なのか
ウクライナ戦争では、相互にドローン攻撃で相手に損害を与えている。しかし、その傾向はまったく異なる。ロシアが、大量無差別攻撃を行うことで、民間に損害を与えているのに対して、ウクライナは、とりあえず民間を狙わず、軍需工場、石油精製・貯蔵施設、そしてエネルギーを運搬する鉄道などを標的にしている。
ウクライナは2022年いらいずっと爆撃の被害を受けているから、ある意味免疫が強くなっており、また、ロシアの意図通りになって、降伏すれば、より過酷な運命がまっているから、頑張らなければならないという精神が勝っていると思われる。 “ロシア国民は今後も従順なのか” の続きを読む
とにかく政権交代が政治の改善に必要
自民党と公明党の連立解消によって、総理が必ずしも高市総裁で決まりというわけではなくなってきたことは、各種メディアで報じられている。高市氏が、公明党をきりたかったのか、その場合、このように総理の椅子が多少遠のく可能性があることを自覚していたのか、結果がでてからでないとわからないが、とにかく、混沌としてきた。
日本の政治状況は、おそらくどの他国とも異なっていると思われるが、私はヨーロッパ大陸型のあり方を参考にしてほしいと思っている。ヨーロッパ大陸の主要な国は、比例代表制をとっているので、決定的な多数党が存在せず、連立政権が政権を運営している場合が多い。そして、連立の組み合わせも少しずつ変化する。政策の違いをある程度押さえて、話し合うことで共通部分をひろげていくという形をとらざるをえないからである。 “とにかく政権交代が政治の改善に必要” の続きを読む