テレビ朝日の人気番組羽鳥モーニングショーのレギュラーコメンテーター玉川徹氏が、安倍元首相の国葬での菅元首相の弔辞に対する事実誤認発言で、謹慎と出勤停止となったようだ。玉川氏が、菅氏の弔辞と電通を関連つける発言をしたときには、あれ?と思った。国葬のセットが電通ではないことは、ニュースで流れていたから、なぜあんなことをいうのだろうかと思っていた。そうしたら、騒ぎがどんどん大きくなり、いまでは玉川氏の辞任要求までネットではでている。
ただ、どうも玉川氏への攻撃には、違和感を感じるのである。まずは、玉川氏の発言を確認しておこう。
全部ではないかも知れないが、大部分はここに掲載されている。そして、これを読む限り、皮肉まじりではあるが、国葬についても、また菅前総理の弔辞についても、感動的であったと認めている。映画の比喩でも、最初はいやいやだったが、見たらよかったというのだから、国葬について、どうせくだらないと思っていたが、仕事上見ざるをえないので見たが、けっこう感動したというわけだ。そして、その感動を生み出したのが電通だったと語ったことになる。つまり、国葬についても、電通に対しても、けなしているわけではない。もちろん、電通が国葬を仕切ったわけではないことは明確なのだから、とんでもない勘違いをしていることは事実だが、間違いを認め、謝罪しているのだから、それで済むような話だろう。電通にしても、これで怒るようなものではないに違いない。むしろ、菅氏の弔辞については、リテラがもっと痛烈な批判をしている。