岸田首相が、長男翔太郎氏を政務秘書官に任命したというので、大分話題になっている。既に2年前から、議員としての岸田氏の公設秘書をしており、しかも、岸田文雄氏の後継者であることが決まっているそうなので、現場での修行の意味もあるのかも知れない。しかし、報道によれば、自民党からも批判がでているそうだ。二世三世議員だらけの自民党からも批判がでるというのは、よほどのことだろう。
岸田首相には、信頼できる側近がいないのだろうなどという憶測もあるが、そして、それはある程度本当のことなのだろうが、やはり、この本質は、こうしたひとのやりくりが、自民党政治家の力量を低下させていること、そして、それが日本の国力の低下のひとつの原因になっていることである。
これは江戸時代末期になって、ほとんどの大名たちが、時代の激動のなかで、何もできずに時代に押し流されてしまったことを思い出させる。というのは、自民党の世襲議員たちが示しているシステム的特質は、江戸時代の藩とよく似ているからである。