そんなことで人を殺してしまうのか、で済むだろうか?

 ほとんど理解不可能な殺人事件が立て続けにおきた。ほとんどの人は、そんなことで人を殺してしまうのかという疑問にとらわれたに違いない。
 中学生がとなりのクラス(小さな町なので、小学生時代からの友人だった)の友人を呼び出して、廊下で持参した包丁で刺し殺した事件。そして、妹夫婦の家族と同居していた男が、妹をその夫が迎えにでかけたあと、二階に子どもが二人寝ているのを知りながら放火して全焼させ、子どもを死なせた事件。
 ふたつの事件とも、おそらく小さな、継続的なトラブルはあったのだろうが、大きな喧嘩などもなく、突然の犯行のように思われた。まだ真相は明らかになっていないし、今後明らかになるかどうかもわからないが、特に学校の教師にとっては、大きなショックだったに違いない。

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広告と言論

 朝日新聞の記者が、書きたい記事を広告主に忖度した上司と折り合いがつかず、自ら命を絶ったという事件があった。なんとも痛ましいことだが、たくさんのことを考えさせる事件だ。
 現時点では、週刊文春11月11日号に報道されているくらいで、肝心の新聞社系は沈黙しているようだ。したがって、現在では詳細はわからないが、文春によれば、パナソニックの早期退職希望者に関連して、他の新聞は、前向きな記事を書いたのに、朝日の件の記者だけが、パナソニックの意図に反して、優秀な社員も応募して会社側も困惑したことを載せ、上司が、積極的なことも書けというので、意に沿わない記事を書いて悩んでいた、その気持ちがツイッターに書かれていたというような内容だった。記者の死亡後の朝日の人事の不可解さもあわせて報道している。

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小室夫妻の結婚と保守論壇

 「文藝春秋」12月号に、「秋篠宮家秘録 この三年間に何が起きていたか」(特別取材班)と「象徴天皇制の聖と俗」(保阪正康)という文章が掲載されている。さすがに日刊ゲンダイのような駄文と違って、問題に切り込もうという姿勢が感じられる。両方ともネットでも読めるが、前者は一部省略があり、省かれた部分は悠仁親王の通学したお茶の水女子大付属関連であり、興味深い内容だった。
 ネットで読めるので、内容はそちらでチェックしてもらうとして、疑問な点を中心に書いておきたい。
 まず「秘録」のほうだ。
 ここでは真子内親王が非常に大人で、一端決意したことは断固としてやり抜く強い意志をもっており、籠の中の鳥状態である皇室から抜け出すために、10年も前から佳子内親王と相談しながら、計画をしていたという話が出てくる。近くで接していると「通常よりも10歳くらい精神年齢が上」と感じるのかも知れないが、結婚後の記者会見で見せた状態からは、多くの人が、年齢の割に幼いと感じたのではないだろうか。私もそう感じたし、またネットの書き込みでそういう感想が非常に多かった。意志の強さは確かにそうなのだろうが、より客観的にみれば、意志の強さというよりは、独善的で幼稚な思考の印象が強い。

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立憲民主党党首選 共闘が最大の争点なのか

 いよいよ候補者が揃い、党首選に突入した立憲民主党。報道されている限りでは、最大の争点は、共産党との協力関係の継続か否かなのだそうだ。しかし、それはおかしくないだろうか。まずは、党が実現したい政策が、党員の間で完全に共有されているなら別だが、既存の政治グループが寄せ集まってできている立憲民主党のなかで、そのような政策の一致があるとは思えない。確かに、立憲民主党のホームページを見ると、政策一覧が出ているが、つっこんでいけば、かなり争点がありそうなものもある。
 例えば、所得再分配を促進するような政策が書かれているが、その際、税制とどう関連させるのかは、あまり書かれていない。増税はなしに、分配の仕組みを変えるだけなのか、あるいは所得税により協力な累進課税をするのか、法人税等を引き上げるのか、あるいは逆に、消費税などのような、ある意味悪平等な税を廃止、ないし税率をさげていくのか、更に、再分配をどのような分野で、どのように行うかについても、かなりの多様性があるはずである。その方法によって、かなり賛否は分かれるに違いない。

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流山市は子育てに理想的な街? 過ぎたるは

 昨日の日本テレビの「スッキリ」で、流山市が扱われていた。子育てに理想的な町だということらしい。流山に住んでいる身として、あまり愉快な内容ではなかったので、以前にも似たようなことがあり、書いたことがあるのだが、再度書かざるをえない。
 流山市が子育て世代の若いひとたちを、呼び寄せようと様々な施策をとっていることは間違いない。そして、この人口減少社会において、珍しいほどに人口が増加していることも事実だ。増加分は若い世代であることも。
 しかし、どんなことも「過ぎたるは及ばざるが如し」なのである。番組では、保育園の待機児童がゼロだ(これにも疑問はあるのだが)として、いくつかの保育園を紹介し、更に、駅まで子どもをつれてくると、そこから各自の保育園に送っていってくれ、更に夕方は迎えに行って、親がくるまで預かってくれる施設まで紹介していた。確かに、親の都合からすると便利だが、問題はないのだろうか。驚いたのは、その利用料が驚くほど安いことだ。ちなみに、流山は様々な市の施設の利用料金が安い。となりの松戸市などと比較すると、驚くほどだ。無料で利用できる施設なども少なくないのだ。しかし、そこにはちゃんと働いて管理している人がいるわけだから、無料や格安で利用できるということは、他のひとたちが負担していることを意味している。保育園送迎施設が、ただみたいな料金で利用できることは、保育園を利用していないひとたちが、それを支えているわけだ。もちろん、子どもたちがいることは社会にとって好ましいことだし、子育てを応援することは大切なことだろう。しかし、バランスというものがあるのではないだろうか。弊害もいくつかあるといわざるをえない。

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文書交通費 領収書不要こそが問題 デジタル化せよ

 維新の会の指摘で、たった一日なのに一月分の文書交通費が支給されることが、問題になっている。これまでも問題になっていたそうだし、吉村大阪府知事が国会議員を辞めるときにも、実は同じようなことがあったらしいことが報道されているが、国会の議論は大きく一括月額方式ではなく、日割り方式に変えるという方向になっているようだ。今回のようなことは、たまにしか起きないわけだし、一日だけという事例はかなり珍しいだろう。もちろん、日割りのほうが合理的であることは間違いないが、もっと大きな問題は、使い道が事実上自由だということにあるのではないか。一切領収書が必要なく、生活費の足しにしている議員もいるそうだ。そもそも、政治的に使われることが、かなりいいかげんに処理される仕組みであることは、政党交付金などについても、度々問題になる。
 この際、根本的に公費の使い道の改革をすべきではないか。

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子どもへの給付金問題 所得制限はマイナス

 公明党が選挙公約に掲げ、政府に協力に要請した18歳以下の子ども全員に10万円を給付するということが、違う形になったにせよ、連立政権の枠内では合意ができた。所得制限を設け、まずは現金5万円を支給し、それから5万円相当分のクーポンを配布する。あわせて、困窮している学生にも10万円を支給するというようだ。
 
 念のため野党の政策もみておこう。選挙前の公約では以下のようになっていた。

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小室問題が起こす危惧すべき事態

 小室氏は、母親の元婚約者に会い、解決金を支払うことで、懸案の課題を解決したと述べて、明日夫妻でアメリカに飛び立つ予定だそうだ。これで、とりあえず日本での狂騒は、収まるだろうが、今後の推移によって、様々な事件が起きてくるだろう。雑誌『選択』は、小室圭-真子結婚を「政治的事件」と称している。それは、事態が進展しないことを打開するために、真子内親王が、天皇の諮問会議のメンバーを個別に呼び出して、必ず結婚することを宣言したという事実を指している。天皇の諮問会議のメンバーを一内親王が呼び出して、個人的な見解を押しつけるなどということは、制度的にできないから、なぜそんなことが起きたのかも問題であるが、それはここでは問わない。とにかく、皇室にある、また、法令上にも定まっているルールを無視して行動したことが、「政治的」であり、かつ「事件」だということだろう。
 この事件を考察する前に、前提となることを確認しておこう。

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小室氏渡米の情報がでるのも不思議だ

 テレ朝の羽鳥モーニングショーを見ていたら、突然ニュース速報が流れて、小室夫妻が14日に渡米することになったと伝えていた。速報するようなニュースとも思えないが、最初はNHKが流したのだそうだ。NHKは皇室御用達メディアになっているようだから、不思議ではないが、では、NHKはどこからその情報を得たのか気になった。一応関係者となっているが、不思議な状況だ。宮内庁の発表なら、一般人の情報を公表するのもおかしいし、かといって、当人が公表したわけでもないだろう。関係者なる人物がいずれわかるのだろうか。ネットでは早速、様々な疑問が流れている。最も多いのは、ビザ関連だ。結婚後パスポート申請をして、それからビザ申請になるのだろうが、通常では、やっと申請が行われたくらいの時期になる。またどういう種類のビザなのか。結婚したとはいえ、留学生のビザで配偶者が入国できるのか、就労ビザを取得したのか、それも不自然だとか。もちろん、何らかの力が働いたのではないかということが、疑問視されているということだ。

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岸田対安倍の死闘?

 「お前はもう死んでいるとばかりに…岸田首相が安倍元首相に“嫌がらせ”で関係悪化を 心配する声」という記事が、デイリー新潮(2021.11.8)に出ている。自民党内部の権力闘争にはあまり関心がないし、どうでもいいが、さすがに、元最高権力者と現最高権力者の争いとなれば、関心をもたざるをえない。題名のごとく、重要人事を岸田首相が、安倍元首相の意志に逆らって決めつつある状況を、記事は「心配」しているわけだ。
 しかし、本当に、岸田首相が安倍氏の意向を無視して人事を進めているなら、大いに応援したいどころか、もっと先に進んでほしいとすら思う。
 二人の関係は、周知のことだが、長いこと岸田氏は、安倍首相からの禅譲を期待して、忠犬のごとく振る舞ってきた。しかし、一向に禅譲の気配はなく、前回の総裁選、つまり安倍氏自身が政権を放り出したときには、さすがに岸田氏を推すのかと思いきや、安倍氏は菅氏を推薦して、圧倒的な差で菅首相が誕生した。岸田氏は、再起不能とまで言われたものだ。

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