人間の尊厳とは

 人間の尊厳について考える際に、人間的であることの条件について考え、その条件が揃っていることが、人間の尊厳が保たれていることであるとした。人間的であることの条件とは、ある人が、考えたり、行動したりしても否定されることなく受け入れられる状況にあることが考えられた。
 実際の場面で考えてみると、その人の存在が無視されているような状態や、その状況により、自分の存在に自信が持てないことが起きていれば人間の尊厳が保たれているとは考えられない。
 人間の尊厳が保たれていない状況として、私が今まで通ってきた学校で見てみると不登校となる気持ちになることがあると考えた。例えば、いじめなどにより学校に行きたくても学校に行くことができない状況にあることや不登校になって地域など世間的に非難されることにより持つ自己を否定する気持ちが人間的に生きられていないと考える。
 不登校のきっかけとなる状況には様々なものが考えられる。文部科学省の不登校の調査の項目には、いじめ、いじめを除く友人関係をめぐる問題、教職員との関係をめぐる問題、学業の不振、進路にかかる不安、クラブ活動・部活動等への不適応、学校のきまり等をめぐる問題、入学・転編入学・進級時の不適応など学校に関わることとして挙げられている。また、家庭にかかわることとして、家庭の生活環境の急激な変化、親子関係をめぐる問題、家庭内の不和があり、本人にかかわることとして、病気による欠席、あそび・非行、無気力、不安などの情緒混乱、意図的な拒否が挙げられている。
不登校のきっかけの中でも、いじめや学業の不振、不安や不適応によるものは、自己に自信が持てないことやある人が受け入れられていない状況にあることが考えられる。その他に、意図的な拒否というものは、自ら選択して学校に行かないことをしている場合は人間の尊厳が侵されている状況ではないと考える。
 学校に通っていることで人間的な側面が否定され、学校へ行って学ぶことや、それ以外の活動のためのエネルギーが奪われてしまうことは起きてはならないことだと考える。人間の尊厳が保たれるために、学校での支援のあり方や、どのような制度があるか、家族間の関わり方をまとめていきたい。