フリースクールで行える役割

フリースクールでインタビューを行い、その内容について考えられたことについてまとめていきたい。
 私がインタビューを行ったフリースクールでは、何らかの理由により不登校となった子どもや障碍を持った子どもが通っている。そこで通っている子どもはフリースクールが開かれている時間に自由に生活をすることができるようになっている。私は、このように子どもが自由に学びや活動をすることのできる場を用意することが必要であると考えた。
 不登校のきっかけとしていじめや集団にうまく馴染むことができないことが挙げられる。学びたいという意志を持っているが、ある集団にいることによって学ぶことができない状態にあることは、その人の人間の尊厳を侵していると考える。また、勉強について行けず何らかの支援を受けられないこと、学校へ行き学ぶ以外の活動をしたいと考えても活動が抑えられてしまうこと、障碍を持っていることによって周囲の人から認められずに生活をしていることが考えられた。
 このように、学校の集団の中での生活に適応することができず、学ぶための機会や奪われている場合にフリースクールという場が必要だと考える。
 フリースクールが発行している本の中で、学力不安や行事嫌いといった、目に見えていることが根本的な問題ではない。「私も存在していいんだ」と思える環境が必要ということが挙げられている。ここにあるように問題として捉えられるものだけが不登校のきっかけとすることができない場合がある。私が存在していいという感覚、自己を肯定する気持ちを持ち直す準備の期間としてフリースクールに通うという選択をすることができると考えた。

人間の尊厳とは

 人間の尊厳について考える際に、人間的であることの条件について考え、その条件が揃っていることが、人間の尊厳が保たれていることであるとした。人間的であることの条件とは、ある人が、考えたり、行動したりしても否定されることなく受け入れられる状況にあることが考えられた。
 実際の場面で考えてみると、その人の存在が無視されているような状態や、その状況により、自分の存在に自信が持てないことが起きていれば人間の尊厳が保たれているとは考えられない。
 人間の尊厳が保たれていない状況として、私が今まで通ってきた学校で見てみると不登校となる気持ちになることがあると考えた。例えば、いじめなどにより学校に行きたくても学校に行くことができない状況にあることや不登校になって地域など世間的に非難されることにより持つ自己を否定する気持ちが人間的に生きられていないと考える。
 不登校のきっかけとなる状況には様々なものが考えられる。文部科学省の不登校の調査の項目には、いじめ、いじめを除く友人関係をめぐる問題、教職員との関係をめぐる問題、学業の不振、進路にかかる不安、クラブ活動・部活動等への不適応、学校のきまり等をめぐる問題、入学・転編入学・進級時の不適応など学校に関わることとして挙げられている。また、家庭にかかわることとして、家庭の生活環境の急激な変化、親子関係をめぐる問題、家庭内の不和があり、本人にかかわることとして、病気による欠席、あそび・非行、無気力、不安などの情緒混乱、意図的な拒否が挙げられている。
不登校のきっかけの中でも、いじめや学業の不振、不安や不適応によるものは、自己に自信が持てないことやある人が受け入れられていない状況にあることが考えられる。その他に、意図的な拒否というものは、自ら選択して学校に行かないことをしている場合は人間の尊厳が侵されている状況ではないと考える。
 学校に通っていることで人間的な側面が否定され、学校へ行って学ぶことや、それ以外の活動のためのエネルギーが奪われてしまうことは起きてはならないことだと考える。人間の尊厳が保たれるために、学校での支援のあり方や、どのような制度があるか、家族間の関わり方をまとめていきたい。

人間の尊厳に関わる不登校

 私は、学校に行きたくないと感じる気持ちにどんなことが関わるのかについて考えたい。そこで学校に行きたくないということは不登校に入ると考えてテーマを選んだ。文部科学省の不登校の定義としては、年間30日以上欠席した児童生徒のうち、病気や経済的な理由を除き、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者とされている。私は、学校に行くという権利、尊厳が侵されるということが不登校に含まれていると考える。このため、学校に行くという権利や尊厳が侵されている、学校に行きたくないという気持ちについて考えたい。
 不登校に関わる気持ちとして、人間関係について考えられる。例えば、いじめがあること、会いたくない人がいることがある。また、自分自身に関することについても考えられる。例えば、自分に自信がないこと、家から出て他の人に会いたくないことがある。他に、責任を押しつけられること、だれからも認められないと感じること、勉強をする意味がよくわからないことなどが考えられる。
 調べた文献では、不登校を作りだす要因として、学校環境の中に不快な出来事があったと挙げられている。また、自尊感情と不登校の関係の指摘が論文でされている。
 学校に行きたくないという気持ちについて、実際の支援の事例を文献などで探すことや、どのような時に学校に行きたくないと感じたかについてのアンケートやインタビューを、学生を対象としてすることを考えている。また、実際にフリースクールや通信制高校に訪問し、現場の人が感じる不登校が起こる気持ちについて聞きたいと考えている。
 不登校の支援として、通っていた学校へ行くという選択肢や他の学校にいくなどの選択肢があることを考えるなど、行えることのできる支援について調べてまとめたいと考えている。