消えゆく秋

 日本には明確な四季があるために、豊かな文化が発展したという意識がある。(たとえば俳句)しかし、近年このことは崩壊しつつあるのではないかという不安が大きくなっている。つまり、春や秋が消えつつあるのではないかという意識である。多くのひとが感じているに違いない。
 では、秋とは何なのか。大日本国語辞典(小学館)初め、国語辞書では、単に9月から11月とか、秋分から冬至までなどと、暦上の区分が説明されている。しかし、さすがに百科事典では、より詳細な説明がある。「日本大百科全書」には、以下のような記述がある。 “消えゆく秋” の続きを読む

道路工事って長すぎないか

 私の住んでいる地域では、あちこちで道路工事をしている。しかも、ひとつの区域の工事期間がすごく長いのだ。橋の周囲の道路が混むのはどこでも同じだと思うが、その解決策のひとつが、新しく橋をつくることである。大きな川があるのだが、例によって、橋は少ないので、どこもひどく渋滞になる。それで、二つの橋の間に新しい橋をつくることになったが、橋に続く道路をつくる必要があり、そこで住民の反対運動が起きた。かなり長く反対運動が続いたので、その解決にずいぶん時間があったのだが、その道路の先の道路も新しくする必要があり、橋はできないのに、その道路工事は比較的早く始まった。それが完成すると、となりの県から、スムーズにきて、となりの市まで続く道路が開通することになる。そういう意味で、完成がまたれるのだが、とくに私の住んでいる近くの部分の工事がやたらと長いのである。橋は既にできているのだが、その工事が継続しているから、たいして便利になった感じもしない。 “道路工事って長すぎないか” の続きを読む

宅配は置き配を原則に

 最近は宅配を利用することが、どの家でも多くなっているに違いない。我が家でも、かなり頻繁に利用している。そのとき、いつも思うのが、不在のときの措置だ。これは受け取り側も届け側も同様に重要だろう。以前は、不在のときには、荷物を持ちかえって、後日配達か、あるいは受け取り側から連絡して、可能な時間を指定するということが多かった。JPの場合は、私は後日自分で郵便局に取りにいく。 “宅配は置き配を原則に” の続きを読む

火葬場のこと

 今日の羽鳥モーニングショーで火葬場問題をやっていた。東京23区の火葬場は公営が2つのみで、あとは民間だというのだ。そのために、他の通常の公営に比較して火葬費用が非常に高い、小池知事がなんとかすべきという方針をだしたということで、火葬場の現状について、議論をしていた。アメリカの葬儀などと比べると、日本は非常に複雑な構造をもっていることが、再認識される。ドラマや映画の話なので、どこでもそうなのかはわからないが、アメリカの葬儀というと、土葬される場所に、神父(牧師)がきて祈り、そして、設定された場所にお棺ごと埋められるという場面がほとんどだ。 “火葬場のこと” の続きを読む

AIロボットへの敬愛?

 日曜朝のテレ東番組に「一柳良雄が問う 日本の未来」という番組があり、たいてい朝食の時間と重なるのでみている。今日は、AIを哲学しているという京都大学の哲学教授の出口康夫という人がでていた。AIについては、たくさんの議論があるが、結局いくつかの基本的な問題にいきつく。人間の仕事がAIに奪われるのではないかというのがその中心だろう。ただ出口氏は少々違う視点からのべているところがあり、AIに対して人間は、上から目線のようなことではなく、敬意のようなものをもって接する必要があるというようなことをいっていた。これは、youtubeの中国ロボットの映像をみたときに、同じようなことを感じていたので、共感した。 “AIロボットへの敬愛?” の続きを読む

日傘のありがたさ

 この夏の暑さは、ほんとうに異常だとしかいいようがない。そのことは誰でも感じていると思う。これだけ世界中での異常気象が続いているのに、地球温暖化は存在しないなどといっているひとたちがいることも驚きだが、それはさておき、この暑さのなかで、日傘のありがたさをつくづく感じている。近くのスーパーに買い物にいくことが度々あるのだが、そのときには、必ず日傘をさしていく。男性の場合、まだ日傘は少ないが、途中たいてい2、3人とは遭遇するので、違和感はなくなってきた。 “日傘のありがたさ” の続きを読む

三上和夫氏が亡くなった

 三上和夫氏といっても、知る人ぞ知るということもいえるが、教育学の世界では、著名であるし、また実力ある研究者だった。現在、私は、大学時代の教授(ただしゼミ生ではない)であった五十嵐顕全集の編集の手伝いをしているのであるが、五十嵐先生がなくなったとき、強く著作集の刊行を三上氏が主張したが、反対もあり、それは実現しなかった。その経緯については、三上氏から直接何度も聞かされており、したがって、今五十嵐顕全集が準備されていることについて、三上氏は非常に喜び、可能な協力を惜しまなかった。その協力によって入手できた五十嵐論文も少なくない。しかし、この完成をまたずして亡くなられたことは、本当に残念だ。

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1円硬貨廃止問題

 トランプが1セント硬貨の廃止を主張していることが、波紋を呼んでいる。具体的にどのように廃止するのかが明確ではないが、日本でも1円硬貨は廃止すべきだと思っている。ただし、廃止後のありかたが問題である。
 私が1992年から1年オランダに滞在したときに、実は、オランダでは1セント硬貨が廃止されていた。ただ、その後ユーロ貨幣がだされた段階で、その方式も終わりになり、現在ユーロでは1セント硬貨があるはずだ。

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オリンピックのボクシングの性別問題を考える

 パリオリンピックが開催中であり、さまざまな議論がなされているが、大きなひとつが、女子ボクンシグにおけるふたりのトランス・ジェンダー選手の問題であろう。世界選手権では、男性だと判断されて出場を認められなかった二人の選手が、パリオリンピックでは、パスポートに記された男女別によって認めるという形で、出場が認められ、イタリア選手が、かつて経験したことのない強力なパンチを受けたとして、途中棄権する事態になった。

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北海道旅行4 道路

 
 事前にいわれていたことは、北海道の道は走りやすいが、ついついスピードをだし過ぎて、警察に捕まることが多いので要注意ということだった。ただ、走りやすいことは事実だったが、大都会はまったく避けていたためか、警察に出あうことはほとんどなかったし、捕まっている車を見たのも一度だけだった。捕まった原因がスピード違犯だったかどうかはわからない。
 ただ、走っていていくつか気がついたことがあったのでそれを書くことにする。
 この旅行で始めてみたと思ったのは、信号の名称のつけかただ。通常は地名にちなんだ名前が信号名になっているが、帯広では、東西南北にわけた位置を示す名称になっていたのだ。写真では「西2南10」となっているが、これがそのまま西に移動すると次の信号は「西3南10」となる。他の地域でもみたが、帯広は宿泊した市街地としては大きいほうだったので、この信号名称が広範囲につかわれていて、便利に感じた。北海道は人工的に建設された市街地が多いせいか、こうした碁盤の目上のつけかたが可能になるのだろう。

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