埼玉県が、9歳以下の子どもを「放置」すると虐待になるという条令を検討しているとされていたが、結局は自民党が提案を取り下げるということで、現在では決着がついている。しかし、この問題はやがて再び起ることは、当然予想されるから、この際、考えておくことにする。
毎年のように、子どもを車のなかに残してパチンコに興じているうちに、子どもが亡くなってしまうような事故がある。これはあきらかに虐待だと思うが、議論が分れるのは一人で留守番させることだろう。ヨーロッパに始めていったときに、子どもだけを家において、夫婦ででかけたりしてはいけない、と注意された。だから、子どもに留守番をさせて買い物にもいけないわけだ。日本では、ごく普通に行われていることなので、そのつもりで生活していると、近所の人に通報されて逮捕されることもあるということだった。もちろん、子どもだけをおいて夫婦ででかけるということは、留学という特殊な一年間の生活だったので、なかったけれども、それでも、ベビーシッターを雇って、一年間さまざまなときに面倒をみてもらった。もっとも、ベビーシッターといっても、語学の上達のためということのほうが大きかったのだが。