駐車場に入るときに、駐車券をとったり、あるいは料金を払ったりするときに、いろいろと不便なことがある。それに対応する器具などもあるようだ。そうした駐車券や料金支払いの方法によって、駐車場の利用しやすさは、大きく影響される。ヨーロッパで生活していたときには、言葉の問題もあり、そもそもどのように利用するのかが、よくわからないことがけっこうあった。そういうときには、以外に他の利用者が教えてくれることが多かったのだが。日本でもわかりにくいことがある。
最近は、駐車券が発券されないシステムもある。近所にできたショッピングモルでは、カメラがナンバープレートを読みとって、発券がない。一時間以内なら無料になっているので、いつも一時間以内に出るから、料金を払ったことがないのだが、正直、現時点では、1時間を超えた場合、どのように支払うのかわからない。そこにいくときには、買うものを決めていて、さっさと出てくることにしている。普通に料金を支払うような装置があるので、そこで払うのだろう。もちろん、いくら購入したかと時間で料金が変わってくるので、レシートを挿入しつつ、料金を装置の場で払うのだろうが、私は、こうした出口で料金を払うのは、非常に苦手だ。大丈夫なのは、定額で、100円とか500円のように、単純な料金の場合はいいのだが、時間決めで料金がかわるようなものは、私の車は比較的大きいワゴンタイプなので、札をいれたり、お釣りをとるのが難しい。ほとんど不可能なことが多いので、たいていは車から降りて処理する。
料金が時間や買い物によって変化する場合には、やはり、事前に支払う装置が、駐車場外(買い物から駐車場にいく連絡通路)にあって、そこで支払いを済ませ、出口では券を挿入するだけでよい、というのがよい。
近所にある文化会館で、数年前に、それまで無料だった駐車場で料金をとるようになって、料金装置が導入された。しかし、そこは、かなり多数の車が駐車できる大きな駐車場で、入るときに券をとり、出るときに、時間制で料金を払うシステムになっていた。当然、一台一台かなり手間取るから、大渋滞が起り、苦情が殺到した。定額制にして、入るときにお金をいれる方式であれば、まだなんとかなったと思うが、最悪のやり方だった。そして、苦情にまけて、今では、無料に戻り、かなりの費用をかけて設置した料金をとるための装置は、むなしく置かれているだけだ。バーがいつもあがっている。このことからも、料金をとるのはいいとして、そのとり方によって、大きな影響がでる。そこは市営の文化会館だったから、あっさり元のように無料にしてしまったが、スーパーマーケットやショッピングモルであれば、とたんに客が減ってしまうだろう。
これまでけっこうとまどった方式としては、あるファミリーレストランで、ナンバーを読み取り、でるときに、ナンバーを打ち込んで、さらに店で発行されたレシートを、読みとる場所にかざすというのがあった。QRコードになれているような人には、すぐわかるのだろうが、あまり利用しないし、レシートをかざすという方式ははじめてだったので、最初とまどった。店の人が出てきてくれて教えてくれたのだが。
また、私はとまどったことはないが、単独の有料駐車場で、とめると前輪と後輪の間の板があがる方式があるが、駐車場につけられた場所の番号をいれて料金をいれる方式では、なんどかやり方がわからない人に教えたことがある。料金の支払い方法は同じだが、板があがるのではなく、カメラがナンバーを読みとる方式の場合、料金を払わずに出ることが可能なので、違犯をする人がいないのだろうかとは思う。もっとも、ナンバーを読みとっているから、後日請求があるだろうし、払わなければ警察に届けられてしまうに違いないだろうが。
おそらく、現時点で存在しないと思うが、もっとも便利なのは、ETCカードがそのまま使える方式だろう。入り口と出口でカードを読み取り、でるときに、料金が表示される。ETCなら、全国共通だから、あとは、駐車場システムの対応をETC側が認めるかだろう。そうなれば、駐車場の支払いでとまどうことは、ほとんどなくなるだろうし、利用者としても、まったく気をつかう必要もない。そういう声はけっこうあるようだから、ぜひ早期に実現してほしいものだ。スイカを活用というのもあるだろうが、どこかに接触させる必要があるから、券をとるのが難しいような車や運転手にとっては、やはり、やっかいになる可能性もある。
レストランなどの場合、駐車場の設置や利用しやすさは、かなり集客に影響するものだ。