奈良県知事選での須田氏の高市氏擁護

 奈良県知事選で、自民党が敗れたことから、奈良県の県連委員長である高市氏の責任を問う声が大きくなっているという一方、あれは、高市追い落としの陰謀が自民党内にあったのだという説もある。須田慎一郎氏がyoutubeで語っていて、高市擁護の論陣をはっている。
 それによると、現職荒井知事が立候補しても、維新にはまったく勝てないという調査がでたので、それで別の候補をたてようということになった。それは当然だろう。そこで、高市氏は、総務省時代の部下であった平井氏をたてたわけだ。そこで問題になるのは、高市氏が、現職である荒井氏を説得して、多選にもなっていることだし、引退して、その後の道を保障するように働きかけをしなかったために、荒井氏が臍をまげて、立候補してしまい、分裂選挙になってしまったのだという声が多数公表されている。つまり、高市氏の横柄で権力的な資質が欠陥として現れたというわけだ。

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厳しいウクライナ情勢

 最近ウクライナ情報が少なくなった。そして、ロシア軍が弾薬切れで勢いを失っている、人的損傷を気にせず無理な攻撃をして多数の戦死者をだしている、というような、ウクライナ支援の側からすると、楽観的な情報が多くなっている。全体としての動静はそれに近いのだろうが、ウクライナも大きな困難に直面していることは間違いない。専門家として情勢を分析しているわけではないが、さまざまな情報を冷静にみれば、決して、ことがウクライナに都合よく進んでいるのではないし、ロシア軍が愚かな攻撃ばかりしているわけでもないことがわかる。

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Jアラートは実験段階と考えよう

 昨日起きて、めずらしくすぐテレビをつけたら、すべてのチャンネルでJアラートがでて、そのテーマになっていた。まだ解除されていない段階だった。途中で見えなくなったので、いま対策を講じているところです、というようなアナウンスがあったと思うが、毎度のことなので、こんな感じですべてのチャンネル・ジャックのような状態はどうなのか、とそのほうが気になっていた。テレ東はどうかと思って回してみたが、テレ東ですら、Jアラート番組だった。そして、やがて解除になり、通常の番組に戻ったわけだ。
 そして、今日早速羽鳥モーニングショーでは、この問題ととりあげていた。玉川氏が参加していたので、かなりつっこんで話し合われて、問題点が多少浮き彫りになっていたと感じた。

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宮内庁広報室室長が内定? 批判取り締まりなのか

 久しぶりの皇室話題だ。
 秋篠宮家の動向については、ほとんど興味もなくなり、追いかけていなかったが、今回、宮内庁に広報室が設置され、その室長が決まったと報道されていることで、再度書く必要性を感じた。いろいろな記事があるが、書くきっかけとなったのは、以下の「デイリー新潮」の記事だ。
「なぜ宮内庁広報室の初代室長にスパイ摘発の専門家が? “佳子さまが整形手術に失敗”などのフェイクニュースへの対抗策」
 
 よく知られていることだろうが、こうした動きは、小室夫妻の結婚をめぐる報道を、秋篠宮側がフェイクであるとして、反論していく必要があると、記者会見で述べたことがきっかけである。そして、初代室長に選ばれたと報道されている人は、警察庁で、情報管理を専門とする人で、デイリー新潮によれば、「スパイ摘発の専門家」ということで、皇室へのネット書き込みを含めて、報道統制をするのではないかという危惧があるわけだ。

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死亡したスリランカ女性の映像公開を法相が問題視

 「ウィシュマさん映像公開を問題視 斎藤法相「勝手に編集し提供」」という記事があり、前々から気になっていたこの件について、少し考えてみた。
 事件は、2021年3月6日に、名古屋入管に収容されていたスリランカ人の女性が死亡したというものだ。1月ころから、体調の不良を訴えたが、満足に医療機関にかけず、死亡させたとして、入管が当初から批判され、遺族が、国を訴えた。当初不起訴になったのだが、検察審査会で起訴が決定し、裁判の準備が進んでいる段階だが、弁護団が、映像を編集して、公開したというものだ。
 
 コメントも多数でており、弁護団を支持するものもあるが、多くは、むしろ入管のやりかたが手ぬるいという、一見ネトウヨ的にみえる見解が多いように感じる。大手メディアの報道では、確かに入管の手落ち的な報道がほとんどであるが、単純にそうもいえない面があるように思う。

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橋下徹氏の派閥論

 橋下徹氏が、けっこう長文の派閥論を書いている。
 「落選議員の生活費を年数百万円支援…橋下徹「政界の権力闘争を勝ち抜く”派閥のボス”がやっていること」である。
 
 私は、橋下氏の論に共感することは、ほとんどないが、この文章は、全面的にではないとしても、共感する部分がけっこうあった。ただ、ふたつの異なったことが論じられていて、前半と後半が、必ずしも整合的でないように思われる。

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小西議員のサル発言 問題はメディアへの恫喝だ

 立憲民主党小西議員のサル発言が、大きな問題となっている。なんと低次元な発言だろうかと呆れてしまうが、ある記事によると、小西議員は、自分が一番頭がいいと思っているのだそうだ。まるで経歴にないが、自分を憲法学者と堂々と語ったようだから、たしかに、自分を過大に見せたい気質のひとなのだろう。
 サル発言は、次の読売新聞の記事によって明らかにされたようだ。
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 立憲民主党の小西洋之参院議員は29日、衆院憲法審査会が毎週1回定例日に開催されていることを念頭に、「毎週開催はサルがやることだ」と述べた。小西氏は参院憲法審で野党筆頭幹事を務めており、同日の幹事懇談会後、記者団に語った。

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ガーシー問題を考える

 ガーシー議員が除名され、更に逮捕状の発行、そしてパスポートの返還命令とたて続けに厳しい措置がとられている。私は、彼が国会にまったくでないということで、大きな問題になって初めて名前を知ったくらい、彼には関心がなかったが、除名が話題になり始めたころからは、さすがに注目せざるをえなくなった。しかし、話題になった暴露的youtubeをみようと思っても、かなり前のことなので、通常の探し方では出てこない。どうしてもみたいわけではないので、今のところ、逮捕状がとられるほどの酷い内容なのかは、よくわからない。彼のyoutubeは見ていないが、この除名や逮捕状騒ぎは、実に多くのシステム上の問題を孕んでいるといえる。
 
 まずは、国会議員の資格を失わせる除名についてである。これには、わずかだが、気にいらない議員や政党に対して、除名で排除できる道を開いてしまう危険があるという「警告」があった。しかし、ネット上のコメントとしては、それはごく少数派で、今回は、かなり慎重になされ、しかも理由が国会に出席しないという理由だから、もっと速やかにすべきであった、あるいは、これを機会に、基準を明確にすべきであり、そのきっかけになるという、除名肯定の意見が圧倒的に多かったと感じられる。

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共産党は、なぜあれほど党首公選を拒否するのか

 党首公選を訴えた鈴木元氏も、除名された。松竹氏のときにも、当然考えたのだが、何故、共産党はあれほどまで、頑なに党首公選を受け入れないのだろうか。公式には、党首公選を実施すると、分派が生まれてしまうからだ、といっているが、それは、誰が考えても、おかしな理屈で、当人たちが、本当にそう思っているのかさえ疑問である。そもそも、ただの一度も、党首公選などしていないのに、そうした弊害が、必ず出てくるなどということはいえないはずである。
 そこで、表立ってはいわない、裏の理由があるのではないかと、いろいろと考えてみた。そして、ひとつの推論に達した。そして、それは現在の政党を考える上で、重要な論点を含んでいるのではないかと思い、整理してみることにする。

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またも除名騒動に 規約が問題なのではないか

 松竹伸幸氏への除名で、大きな社会的論議を呼んだ共産党が、同時期に、やはり党首公選を主張した本を出版した鈴木元氏を、3月16日に除名処分にした。
「共産党「志位氏辞任要求」で2人めの除名者が「やっていることスターリン」「政権とったら粛清が」SNSで広がる警戒感」
 京都府委員会がホームページで公表しているというので、みたが、それは以下の通りである。長いけれども、全文を転載しておく。
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 日本共産党京都府委員会常任委員会は、2023年3月15日、鈴木元氏の除名処分を決定し、3月16日、中央委員会がこれを承認し確定しました。鈴木氏は京都府委員会直属で、支部に所属していない党員であることから、府常任委員会での決定となったものです。除名処分の理由は以下のとおりです。

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