いろいろなところで、新学習指導要領になると、当たり前のように教えられてきた「鎖国」が教えられなくなる、「鎖国」という言葉は消えると書かれている。何故、そう書かれたりするのか、私には、ちょっと理解できないでいる。
念のため、平成29年に改訂され、平成32年(令和2年)から施行される中学校の学習指導要領には、以下のように書かれている。
イ 江戸幕府の成立と対外関係 江戸幕府の成立と大名統制,身分制と農村の様子,鎖国などの幕府の 対外政策と対外関係などを基に,幕府と藩による支配が確立したことを 理解すること。
「鎖国」という言葉は入っているし、付帯文書ともいうべき「解説」にも書かれている。これは、文科省のホームページで確認することができる。
もちろん、「鎖国」ということの理解に、変化があることは確かである。特に影響があったと思われるのは、ロナルド・トビ氏が書いた小学館の歴史講座9の「鎖国という外交」という書物がある。 “新学習指導要領で「鎖国」がなくなるというが” の続きを読む