ロシアのプーチン大統領は、7日、極東ウラジオストクでの東方系さいフォーラムで、「ロシアは何も失っていない。むしろ主権を強化した」と強調したのだそうだ。
まず驚くのは、極東まで出かけて演説をしたことだ。決して重病人ではないようだ。というより、かなり健康状態はいいのではないだろうか。
記事によると、今回の特別軍事作戦は、2014年以降の政変(新ロシア政権がクーデターによって倒されたこと)を終わらせるためのものであり、欧米の制裁は、世界の食料危機をもたらしていると非難したそうだ。2014年の政変が始まりという立場と、その後のクリミヤ半島のロシア化が始まりだという立場が、対立しているから、その点は検討が必要であるが、どちらにせよ、そこから続いてきたロシアとウクライナの闘いに、終止符をうつための闘いをしているといえるだろう。世界の食料危機をもたらしているのが、欧米の経済制裁だというのは、いかにも説得力がなく、ロシアによるウクライナ侵略が原因のひとつであることは、誰の目にも明らかだろう。