投稿者: wakei
新型コロナウィルスは怖い病気なのか? 指定感染症を外すべきなのか否か?
原爆の日に考える 戦争を終わらせたのは原爆か 日米教師の認識の差
感染者狩り 政治の反映と、モーニングショーの矛盾
日本が産油国に?
道徳教材「二通の手紙」をめぐって
Law & Order 安楽死とキリスト教原理主義 シリーズ16第4話
ワルターのワルキューレ
本当に久しぶりに、ワルターの『ワルキューレ』を聴いてみた。このレコードは、(聴いているのはCDだが)いろいろな意味で、特別なものだ。1935年の録音だから、まだSPの時代で、片面5分のレコードに、ワーグナーの全曲など録音できるとは、とうても思えなかった時代に、EMIが指輪全曲に挑戦する企画として、録音が始まったと言われている。つまり、世界最初の「ニーベルンクの指輪」の全曲録音の試みだったという点。しかし、残念ながら、当時の情勢、おそらく、ワルターがユダヤ人であることの、様々な制約があったのだろう、ワルキューレ2幕の途中で中断した。そして、この不吉な徴候は、その後も続いたことでも有名だ。戦後、改めてフルトヴェングラーで指輪全曲を録音しようと、EMIは意欲的なプロジェクトを組んだわけだが、これも、フルトヴェングラーの死によって、やはりワルキューレだけで頓挫してしまう。そして、クレンペラー。これも基本的には、1幕だけが完成で、指輪全曲の予定だったのかはわからないが、とにかく、ワルキューレで1幕で頓挫。EMIが指輪全曲録音を完成するのは、80年代も末のハイティンク盤だった。EMIにとって、ワルキューレは呪われた音楽という風に言われたこともあった。巡り合わせとは、本当に不思議なものだ。しかし、これらはいずれも、非常な名盤と評価されている。ハイティンクは、例によって強烈な個性を発揮しているわけではないが、じっくりと聴けるし、安心感を与える。指輪にとって、安心感はいいことか、という疑問もあるが。 “ワルターのワルキューレ” の続きを読む
矢内原忠雄と丸山真男9 天皇制について(丸山真男1)
丸山真男は、戦前の超国家主義の分析で、華々しく論壇デビューしたという経歴から、天皇制の分析に関する論文を数多く残していると思われがちであるが、実は、天皇制の分析を主に行ったものは、極めて少ない。有名なものとしては、「超国家主義の論理と心理」「日本ファシズムの運動と運動」くらいのものである。そして、戦後の天皇制に関する分析を論文として残していないはずである。私は、これまで戦後象徴天皇制に関する分析をした丸山の論文には、接していない。しかし、昭和天皇の逝去に伴い、「昭和天皇をめぐるきれぎれの階層」という興味深い文章を残している。そこで、特に戦前の丸山が、昭和天皇に、どのように関わり、また、感慨をもっていたかが、かなり赤裸々に語られている。そして、「超国家主義の論理と心理」に関連して、次のように書いている。 “矢内原忠雄と丸山真男9 天皇制について(丸山真男1)” の続きを読む
教育学を考える16 試験を誰が作るか 市販テストを考える
私が小学生の頃、試験問題は担任の教師が自分で作成した。内容も自分で考え、印刷も行っていた。当時は、ガリ版刷りであったので、非常に大変だったはずである。もちろん、教師用の指導書なども参考にしたのだろうが、とにかく、自分で行った授業を、子どもたちがどれだけ理解したのかをチェックするためには、やはり、授業を前提にした試験問題であることが、最も的確な評価が可能である。だから、中学以上は、今でも担当教師が試験問題を作成していることが多いのではないだろうか。小学校は、全教科を実施するとすれば、非常に負担が大きいから、市販テストが登場すると、急速に自作の試験をせずに、市販テストに変えていく流れになり、今では、小学校の教師が試験問題を自分で作成することは、ほとんどない状況になっている。
実は、日教組は、1970年代初頭に、市販テスト反対運動をしている。また、教育科学研究会の機関誌である『教育』は、72年に市販テストの特集を組んでいる。何故、日教組は反対し、『教育』も批判的論文を並べたのか。それは以下のような認識があったからである。 “教育学を考える16 試験を誰が作るか 市販テストを考える” の続きを読む