最近は、コロナのニュースがすっかり下火になっている。しかし、ここ数日、またまた感染数が飛躍的に増大している。昨日の東京は、先週の2倍を超えた。この調子で増えていけば、第7波ということになる。しかし、もはや緊急事態宣言などは出さないに違いない。ただし、高齢者と基礎疾患がある人は、4度目のワクチン接種が奨励されている。私自身は、普段ワクチンなどうたないし、インフルエンザでもパスしてきたのだが、コロナについては、4度目を早々とうってきた。比較的空いている医院で、予約も簡単なのと、なんといっても無料であることが、うつ気になった大きな要因だ。そもそも、ステイホームがすっかり習慣化してしまったから、ここ2年ほど風邪すらひかない。いくらコロナの感染力が強いといっても、家からあまり出ないのだから、感染リスクはほとんどないわけだ。
慣れてしまった感覚の人が多くなっているせいか、4度目はうたないという人も、まわりにけっこういる。
今日の朝のニュースでは、昨年は、税収が大幅に増えたが、コロナ関連の対策費用が多額になっているので、財政的には大きな赤字だったそうだ。中国などは、もっと酷いようだ。なにしろ何千万単位のPCR検索を、かなりの回数やっているし、ロックダウンすると、その地域には、食料配布や徹底した検査をするわけだから、かかる費用は半端ではない。日本では、中国ほどではないが、入院・治療費はすべて公費負担だし、指定のPCR検査、そしてワクチンも公費負担になっている。膨大な費用がかかっているはずである。
そろそろ、感染症の2種相当の指定を外す時期になっており、ワクチンなども有料になっていくだろう。今回の4回目ワクチンは、無料での摂取収めというわけか。
ではコロナは、本当にインフルエンザ並なのか。
感染数でいえば、インフルエンザは、2年前の感染の1000分の1になっており、既に激減していた昨年と比較しても半数であるという。数も圧倒的に少ない。
その理由ははっきりしており、コロナを意識した感染対策を、国民のほとんどが徹底しておこなった結果、インフルエンザの感染が激減したのである。ということは、それでも感染数が現在増加しているコロナは、感染力も症状も、そして後遺症についても、インフルエンザよりもずっと危険な病気であると考えざるをえない。そして、経口薬ができているとはいえ、コロナには、タミフルのような便利な薬がまだ存在していないという。そう考えれば、まったくインフルエンザと同様の扱いにするのは、まだ時期尚早ではないかと思うのである。
検査・ワクチンを保険適用にするが、入院治療が必要となったときの費用は、これまでのように公費負担とするという「推移期間」を設定し、普通に使用できる経口薬が普及したら、インフルエンザ同等にするというのが、よいのではないか、と考えている。緊急事態宣言などは必要なくなっていると思うが、個々人としては、十分に感染することも、させることも注意したいものだ。