退職したので、自分で確定申告をする必要ができた。もっとも、たいした額ではなく、項目もごくごくわずかしかないので、通常なら紙で申告するほうが簡単なのだと思うが、なにしろコロナなので、あの税務署の込み具合を考えると、郵送かe-taxになる。郵送は正確にもれなくできるかが不安なので、e-taxにした。そして、今日やっとすべてが終わった。
そのための準備はまずマイナンバーカードの取得から始まった。IDとパスワードの方式もあるが、税務署にいって申請しなければならないということで、当然採用できない。こちらから求めたわけではないが、何故かマイナンバーカードの申請書が送られてきたので、これ幸いとばかり申請した。カードがくるまでは一カ月くらいかかったが、無事入手できた。市役所に取りにいって手続きしたときにも、他に人がいないくらい空いていた。
さて、それで、税金の計算を始める。普段あまり郵便物には注意しないが、さすがに税金関係のものは、整理してとってあったので、これはごく簡単に済んだ。そして、いよいよ、e-taxに。ところが、ここで最初のつまずきに。スマホのアプリを入手しにいくのだが、どういうわけか、あなたのスマホでは使えませんとメッセージがでる。アンドロイド9だから、問題ないと思うのだが、何度やっても同じだ。結局諦めることになり、仕方ないので、カードリーダーを購入した。このときも、最初にいったコジマ電気では、品切れ。そんなに売れているのか。幸い、ごく近所にケーズデンキがあるので、そちらにいくとちゃんと在庫があった。しかも、コジマにあると思われた(ケースをもっていくと在庫を調べてくれるという方式)ものよりずっと安い。
そうして、いよいよ、国税庁のホームページにいき、e-taxを開始した。
そこで、次のつまずきに。準備作業があるのだが、これがどうもうまくいかない。microsoft edgeで普段作業をしているので、それを選んで、いろいろなソフト導入などをしていくのだが、途中でgoogle chromeの拡張などということがでてきて、それでも指示どおりにやりおえたつもりのところ、準備作業が完了していないなどとでる。どうやら、google chromeのほうに合わせてシステムが組まれているのかと思い、最初からgoogle chromeで、準備作業をやり直した。すると、順調に終了して、本作業に移行することができた。
しかし、途中で不安な要素がでてきて、二回専門家に問い合わせることになった。それは退職金で、昨年3月に退職したために、わずかながら退職金がでている。給与所得者用の紙の納税用紙には、退職金の項目がない。しかし、e-taxの項目に出てくるのだ。それで困ってしまった。大学からは、源泉徴収などが記された証明用紙を届けられていない。金額はわかるのだが、これは書かねばならないのか。どうにも判断ができないので、昨日はここで作業を中断して、全部破棄してしまった。国税庁のQ&Aでも、そうしたQは見当たらない。
それで、今日は、ネットで質問を受け付ける弁護士事務所に問い合わせて、丁寧な説明を受けることができたので、それに応じた措置をとり、再開した。昨日一度、ほとんどの数値を、いれているので、記入もスムースにいき、最後のマイナンバーカードの確認のところにきて、はたと困った。先にいかないのだ。というより、事実上すべて終わったと思うのだが、完了という部分にいかない。こまって、国税庁の質問コーナーに問い合わせることができるか調べたら、確定申告の期間中は日曜でも電話受け付けをしていることがわかり、急遽電話した。すると、先の法律事務所(チャット形式での応答)などよりは、ずっと早く担当者が電話口に出てきて、あっさりと解決した。中断することなく、無事に完了することができた。やはりお金をとる側は、仕事をきっちりやるのだろうか。
やってみて、やはりe-taxにしてよかったと思う。というのは、用紙をプリントして、記入している分には、完全に欠けている部分があったからだ。確か震災復興税なるものが、e-taxでは徴収されているのだが、まったくそんなことは知らなかった。これまでは、勤め先が年末調整をしてくれていたので、自覚していなかったということだろう。これを欠いたまま提出していたら、訂正を求められていたに違いない。e-taxだと、収入や社会保険料、源泉徴収額などを記入すれば、あとはe-taxのほうで計算してくれるので、漏れがないわけだ。
それから、パソコンでやる場合のOSは、google chromeを中心にソフトがつくられているようで、microsoft edgeではやらないほうがいいようだ。私が途中でミスしただけかも知れないが、google chromeだと、スムーズに事前準備ができたことは間違いない。
この年になって、初めてe-taxをやってみて、苦労したが、こういうことは避けずにやるほうが、頭のためにはよいようだ。