今月6日に、指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニが亡くなった。ブムロシュテットについで、現役最長老指揮者だった。冥福を祈りたい。
ただ、私は、ドホナーニをほとんど聴いてこなかった。もっているCDは、ブラームスの1番と2番、そして、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」のロイヤル・オペラのライブDVDだけだった。ブラームスは単品で購入したので、聴いたと思うのだが、あまり印象に残っていない。サロメは悪くないけれども、なんといっても、サロメにはカラヤンの圧倒的名演があるので、どうしても辛くなってしまう。というわけで、優れた指揮者であることは充分に認識していたが、普段聴く対象ではなかった。 “ドホナーニが亡くなった” の続きを読む
なぜ大谷・山本の勝利が消えるのか
大谷翔平が先発し、5回をノーヒット無失点に押さえ、勝利投手の権利をえて降板したが、その次の6回に、あっという間に6点をとられて後続投手が大谷の勝利を消失させ、8回に大谷がホームランを打って同点においつくも、9回に変わった投手が失点、結局敗れてしまった。日本でのニュースは、大谷の「不運」よりは、50本塁打・50奪三振という記録がめだったが、私には、やはり大谷の勝利が簡単に消されてしまったことのほうが、強く意識された。打たれた投手がインタビューで語った内容がyoutubeにでていたが、「最後に頼るのは神だ」という発言にはびっくりした。これでプロスポーツ選手かと呆れてしまう。 “なぜ大谷・山本の勝利が消えるのか” の続きを読む
トランプのメディア支配愚策
トランプが、ニューヨーク・タイムズを名誉毀損で訴えたという。昨年の大統領選挙戦で、ニューヨーク・タイムズがトランプに対する反対の主張を行い、ハリスを支持したことは、民主党の宣伝機関になったことで、トランプの名誉を毀損したということらしい。 “トランプのメディア支配愚策” の続きを読む
「銃被害は仕方ない」か?
アメリカでトランプ大統領の硬い支持者であったとされるチャーリー・カーク氏が、ユタ州の大学での演説会で暗殺されたというニュースは、アメリカの銃社会の恐ろしさを再度思い起こさせた。もちろん、こうした暗殺が許容されないし、暴力で決着をつけるやり方を肯定することもできない。 “「銃被害は仕方ない」か?” の続きを読む
AIロボットへの敬愛?
日曜朝のテレ東番組に「一柳良雄が問う 日本の未来」という番組があり、たいてい朝食の時間と重なるのでみている。今日は、AIを哲学しているという京都大学の哲学教授の出口康夫という人がでていた。AIについては、たくさんの議論があるが、結局いくつかの基本的な問題にいきつく。人間の仕事がAIに奪われるのではないかというのがその中心だろう。ただ出口氏は少々違う視点からのべているところがあり、AIに対して人間は、上から目線のようなことではなく、敬意のようなものをもって接する必要があるというようなことをいっていた。これは、youtubeの中国ロボットの映像をみたときに、同じようなことを感じていたので、共感した。 “AIロボットへの敬愛?” の続きを読む
佐々木朗希はまだ復活とはいえない
佐々木朗希が3Aで5度目に登板した投球をみた。佐々木の投球だけを抽出して全部みせてくれる映像というのは、まったく便利なものだ。
最後の3Aでの登板ということで、気合がはいっていたのか、160キロを超える球を連発していたから、さすがに打者も打てない状態だった。だから、佐々木完全復活などという見出しもあったが、残念ながら、ノルマとされた5回をなげきるということができなかった。5回に突然崩れ、四死級を与え、ヒットを打たれるので失点を重ねて、あと一歩のところでマウンドを降りた。しかし、私には、不可解に思われたが、当人は満足そうな表情をしていた。 “佐々木朗希はまだ復活とはいえない” の続きを読む
新三国同盟?
9月3日の抗日80周年記念のために参加した金正恩とプーチン、そして、習近平と並んだ注目の3首脳をみていると、活力のない様子に驚いた。三国同盟などと持ち上げる(?)記事もあったが、どうみても、来年、あるいは再来年に現在の地位を保っているかどうか、不確実な3人である。日本では、頻繁に首相の交代があり、実際に石破自民党総裁の辞任が発表されたから、当然新総裁が正式に決まれば、首相も退任するだろうが、石破首相が辞任して、別の首相になったといっても、日本では大きく政治が変わるわけではない。もし変わったとしたら、首相個人の政治的立場や理念や能力ではなく、少数与党となった勢力の変化によるものだろう。 “新三国同盟?” の続きを読む
日傘のありがたさ
この夏の暑さは、ほんとうに異常だとしかいいようがない。そのことは誰でも感じていると思う。これだけ世界中での異常気象が続いているのに、地球温暖化は存在しないなどといっているひとたちがいることも驚きだが、それはさておき、この暑さのなかで、日傘のありがたさをつくづく感じている。近くのスーパーに買い物にいくことが度々あるのだが、そのときには、必ず日傘をさしていく。男性の場合、まだ日傘は少ないが、途中たいてい2、3人とは遭遇するので、違和感はなくなってきた。 “日傘のありがたさ” の続きを読む
大谷翔平と佐々木朗希
大谷翔平と佐々木朗希がまったく逆の様相で話題をよんでいる。佐々木朗希は、メジャー挑戦した時点で、日本では多くの批判があり、日本できちんと活躍できなかった選手がアメリカのメジャーで通用するわけがない、そのうち怪我して休むだろうというような批判が主だった。そして、現時点ではその通りになっている。看板の160キロを超える速球はまったく影を潜め、コントロールも悪い。何度目かのマイナーでの登板の映像をみたが、ほとんどの速球が大きく右にそれてしまい完全なボールになっていた。メジャーのボールはすべるというが、いまの時点で慣れていないわけではないだろう。あれでは、メジャーで通用するようになるためには、基礎体力からの改造が必要なのではないかと感じた。 “大谷翔平と佐々木朗希” の続きを読む
ウクライナ情勢が気になる
そろそろ五十嵐顕全集の私の作業分担も終わりに近づいたので、そろそろブログに復帰しようと思っている。大分間があいたので、ペースを取り戻すには時間がかかるだろうが、少しずつ書いていきたい。
この間、ずっと考えていたのは、やはりウクライナ情勢である。ひとつは、この戦争の終わり方、そして、もうひとつはトランプという人物についてである。漠然としたものになるが、トランプは、ロシアの秘密のエージェントであり、アメリカを弱体化させる任務を負っているのではないか、と思いたくなることが正直ある。アメリカ政府高官の少なからぬ部分がロシア寄りの人物であるといわれており、プーチンに対して厳しい制裁を課すなどといっても、それを一度も実行したことがない。要するにポーズだけなのだ。そして、ウクライナに対しては、実際上の抑圧政策を実行している。援助をしているというが、それは多くがバイデン時代に決まっていたことを部分的に実行しているに過ぎない。 “ウクライナ情勢が気になる” の続きを読む