最近は宅配を利用することが、どの家でも多くなっているに違いない。我が家でも、かなり頻繁に利用している。そのとき、いつも思うのが、不在のときの措置だ。これは受け取り側も届け側も同様に重要だろう。以前は、不在のときには、荷物を持ちかえって、後日配達か、あるいは受け取り側から連絡して、可能な時間を指定するということが多かった。JPの場合は、私は後日自分で郵便局に取りにいく。
しかし、最近は、かなりやり方が変ってきて、アマゾンで購入の場合、置き配が原則となっていて、日時指定する場合は、申し込みのときにその場で記入する必要がある。また、変ってきたと思うのは、受け取りのサインがかなり厳格だった佐川急便でも、サイン不要が多くなったことだ。しかしそれでも佐川急便の場合、置き配は指定する必要がある。
私は、原則置き配にしてほしいと思っている。その理由は、不在時に配達にきて、荷物をもって帰ったあと、その後の手続が面倒だということがあるが、最大の理由は、やはり安全だということだ。滅多にないことだとは思うが、宅配の配達人を装って、強盗などがやってくる可能性は、少ないにしてもある。光市で起きた母子殺害事件は、まさしくそうした事例だった。宅配業者というので、ドアをあけたら、そのまま入り込み、犯して赤ちゃんともども殺害してしまったという事件である。その後、少年でも死刑にすべきだ、という運動をずっと続けた夫の活動は、いまでも記憶にある。
そういうことに神経質なひとは、あえて家にいても、荷物を受けとらず、不在通知にしたがって再配達をお願いする方法をとっているひともいるかも知れない。配達人を装っているいるひとは、まさか、不在通知と、その後の連絡システムまで用意していることはないだろうから、事後の連絡でくる人は確実な配達人だと判断できる。
しかし、置き配ならば、そのようなめんどうなことはなく、配達を装った犯罪に遭遇することはない。もちろん、玄関先においてある荷物を盗まれる可能性はあるが、少なくとも、アマゾンで相当数置き配を経験しているが、盗まれたことはなかった。
置き配は、当然配達する側にとっても利益が大きいはずである。不在後の再配達の必要がなくなるのだから、かなり効率的になるだろう。配達した証拠を写真にとっておけば、荷物が届かないというクレームにも対応できる。配達後に盗まれたということの責任まで負わせることはできない。そうしたことを避けたい人は、予め日時の確認をしておくことで回避できる。しかし、その場合でも、配達側は、日時指定にあわせて配達を組み合わせる必要がでてくるので、面倒な手間がかかる。だから、置き配と日時指定に配達料金の差をつけるのも合理的な措置でと思う。運転手不足が深刻になっている状況では、宅配は原則置き配にすることが必要になっていると思う。