昨年楽天モバイルは、通常では考えられないような料金プランを実施した。データが１Ｇまでは無料という内容だ。私は、楽天を使っておらず、他社であったし、またそれを変更する意思はなかったが、旅行に出かけるために、旅行中のネット利用のために、この楽天のプランを使ったwifiを申し込んだ。ところが、１年経過した今、楽天は無料部分をやめ、1G未満でも980円（税抜き）を徴収すると変更した。だまし討ちのようなものだ。普段は家庭内に光ファイバーによるwifiがあるので、外出のときだけ利用する。だから、やめてもたいしたことはないのだが、外出時にも自由に仕えるというのは、やはりほしいので、解約するかどうか迷っている。外で使えるwifiとしては、それでも他社より圧倒的に安いことは間違いないから。
それにしても、実は現在でも、楽天は、この１Ｇまで無料の宣伝をしているのだ。そこには7月からはかわることなど書いていない。なんとも、酷い会社だと思わざるをえない。もちろん、使っても無料というのは、無理があり、いずれ行き詰まることはわかっていたし、永久に無料のままと信じていた人もほとんどないだろう。だが、たった一年で、無料だった部分を月1000円近くもとるというのは、まったくユーザーを無視した姿勢だ。1000円といえば、主なネット動画や音楽サイトの料金である。私はあまり楽天を利用しないのでよく知らないのだが、楽天はこの種のユーザーを欺くことをよくやっているという。そういう企業に未来はあるのだろうか。
まったく別の領域だが、こんなことがあった。私の家の比較的近くに、あるイタリア料理のレストランがあった。他の店が潰れて、新しくそこに開店したもので、スパゲッティなどの他に、別メニューだがサラダバーがあった。サラダバーといっても、ご飯やカレーがついていて、極端にいえば、サラダバーだけでも、昼食として十分な内容だった。そして、その値段が、サラダバー単体でも380円だったと思う。私は、他の料理とのセットの値段としても、カレーライスまでついているのだから、安すぎるが、単体でその値段なのだから、さすがに客である私も心配になって、レシートと一緒にだすアンケートに、こんなに安くしたら、近所の中学生が部活帰りに立ち寄って、たらふく食べていきますよ。あまりに安すぎるのは、無理があるので、少々値上げしたほうがいいと思います、という意見を書いてだしたくらいだ。案の定2,3カ月後にいくと、値段があがっていたが、それでもかなり安めだった。そして、あまり経たないうちに、店そのものがなくなってしまった。その後別のレストランになっていたが、今では完全に建物がなくなって、駐車場とあわせて、現在広い空き地になっている。あまりに短期間にレストランが立て続けに閉店になったので、場所が悪いということになったのだろう。
始めは、客を集めるのが難しいから、惹きつけるために安い値段をつけることは、十分に理解できるが、あまりに安すぎる値段設定は、利益をうまないから、やがてあげざるをえなくなる。客は裏切られたと思うから、行かなくなる。結局、客集めのための無理が、客を遠ざけることになるわけだ。そうやってつぶれてしまったレストランを、もう一軒知っている。
今回の楽天のやり方は、これに近いと思った。さすがに、楽天ほどの企業が直ぐにつぶれることはないだろうが、あまりよい未来が待っているとも思えない。