安倍元首相の選挙区での後継者選び 世襲を繰りかえすのか

 安倍元首相夫人昭恵氏が、選挙区の山口を訪問している。10人ほどの警護がつき、車の前後を固めているという。元首相の選挙区における後継者を話し合うことが、大きな課題だということだ。かなりそれぞれの思惑が錯綜しており、どうなるかわからないが、現在の進行から考えると、予想されるいずれの場合でも、およそ民主主義における選挙立候補者を決める話し合いとはいえない。
 まず、後援会は、多くが昭恵夫人に立候補してほしいそうだ。国会議員が急死した場合、夫人が立候補する例はいくらでもある。そして、同情票を集めるから、勝利する可能性が高い。しかし、今回は昭恵夫人にその気がないことは、以前から報道されている。
 慎三・昭恵夫婦に息子がいれば、それで決まりだろうが、夫婦には子どもがいない。そこで、慎三氏の母である洋子氏は、孫をたてるといっているそうだ。孫といっても、誰のことか、現時点ではわからない。

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過剰な健康意識はストレスを生むのではないか

 「食道がん公表の秋野暢子 食事・運動・睡眠こだわり生活だった「なるべく無添加、有機」」という記事が掲載された。治療がうまくいくことを願うが、いろいろと考えさせる記事だ。
 喉・食道に5個の癌ができたことを、本人がブログで報告したということだ。考えてしまうのは、当人は、
・煙草は吸わない
・毎年人間ドックを受けている
・なるべく無添加で有機なものを利用して、彩りやバランスを意識した調理をして、発がん性のあるものは避けてきた
・週に2~3回ストレッチ、軽いジョギング、筋トレ、ヨガを欠かさず
・入浴にも気をつけ、早寝早起き、8時間の睡眠を確保
・心の健康にも気をつけ、毎日幸せ日記をつけ、声をだして笑うことを心がける
というような生活を送っていたそうだ。つまり、これ以上ないほど、健康には気をつけて、生活をしていた。
 また、別の記事になるが、娘さんに介護などの負担をかけないように、生活や仕事をしているということだ。
 にもかかわらず、癌が進行してしまった。
 
 ヤフコメでたくさんの書き込みがあり、多様な意見に分かれている。和田秀樹氏の著作の紹介で、健康に関する文章を書いたが、人によって、健康状態は実に千差万別なのだと感じる。

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安倍元首相狙撃の考察2 統一教会

 山上容疑者は、当初から、安倍元首相の政治信条に対するものではないと述べていたようで、その後宗教的な観点から、人生を壊されたことの恨みであることを白状するようになっているという。つまり、母親が統一協会の信者となって、多額の寄付などをして、破産してしまった。その結果、容疑者は大学を除籍されることになり、その後自衛官になったり、いろいろな職業を転々としたようだが、結局、この恨みを晴らすことにして、爆弾や銃を製造して、試射などもしつつ、今年の春に仕事をやめて、暗殺に集中する生活に切り換えたのだろうか。
 本当に、統一協会への恨みで安倍元首相を殺害したのか、私は、まだ多少疑っているのだが、統一協会について、そして、宗教法人への国家の対応について考えてみたい。
 
 茂木健一郎氏が、学生のとき、統一教会の勧誘を受けた経験があることを語っているが、中年以上の人間にとっては、どこかで統一協会、原理運動、勝共連合などをみかけたことがあるか、あるいは接点をもったことがあるのではないだろうか。

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キリルロシア正教会総主教がウクライナ侵略を批判?

 5月30日の日刊ゲンダイに、極めて興味深い記事がでた。「ロシア正教会トップがウクライナ侵攻に“異議アリ”! プーチン大統領は盟友の苦言に真っ青」というものだ。
 ところが、この記事を私がヤフーニュースで最初にみたのが、午後3時くらいだが、5時になってパソコンでヤフーニュースをみても、この記事がない。グーグル検索にかけてもでないのだ。念のために、日刊ゲンダイのサイトにいくとちゃんとあった。私のチェックに間違いなければ、ヤフーニュースは、この記事を削除したと思われる。圧力でもかかったのだろうか。そして、この内容はあまりに意外なのものだったので、信憑性も考えねばならない。

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自民党のいじめ対策の提言

 最近自民党が、いじめ対策を発表した。自民党らしく、厳しい措置をとろうということだ。しかし、自民党のいじめ対策には、いつも致命的な欠陥がある。その証拠に、大津の事件のあと、「いじめ防止対策推進法」を策定して、現場ではかなりその線にそった対策を強いられているのだが、いじめかえって増えているのである。
 大津の事件をきっかけとした対策は、
・学校にいじめ対策の委員会を設置する。
・年に3回アンケートをとって、いじめの有無を調査する。
 もっとも大きな対策は、義務としてのアンケートだ。もちろん、これによって、それまでわからなかったいじめを発見することはあるだろうが、そもそも、アンケートなどをしなくても、教師は異常を察することができなければならない。アンケートを実施することによって、その間はあまり注目しないということもあるに違いない。また、アンケートで、いじめを受けている被害者が、訴えたにもかかわらず、学校が有効な対策をしないまま、悲劇が起きた事例もある。アンケートの弊害は、実施のための事務量が膨大に増えることだ。

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阿武町の誤送金問題 単なるミスなのか

 不思議な事件がおきるものだ。ウクライナ情勢ばかり見ているので、この事件についてはほとんどフォローしていなかったが、さすがに、気になって検索してみたけれども、おかしな点が多すぎる。大手メディアでは扱えないのかも知れないが、裏を考えてもいいのではないだろうか。
 とにかく、どう考えてもおかしな点が直ぐに思いつく。
1 個人宛てに、数千万円のお金を、間違って送金するということがありうるだろうか。送金するときには、何度も宛て先や金額を確認するものだ。この間違いについて、私が検索した限りでは、あまり疑われていないようだが、私はまずこの点を疑ってしまった。もちろん、単なる推測であるが、あまりに過ちの度合いが大きいから、そのように思われても仕方ないだろう。
2 突然誤って送金された数千万のお金をわずかな間に使い切れるものだろうか。当初からたくさんのお金を消費している人間ならいざ知らず、普通の人間がそんな大金を短期間に使えるものではないように思うのだ。もちろん、家や高級外車を買ったというのなら使えるだろうが、それは、当然分かってしまう。しかも、家などは、これほどの短期間で購入することはできない。派手に使ったら、警察が調べれば直ぐにわかることだ。

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所属松戸シティフィルの演奏会

 今日は、題名のように、所属している市民オーケストラの演奏会だったので、ほぼ一日拘束された。したがって、通常とは違って、演奏会のことを話題にしたい。
 曲目は、前プロがショスタコーヴィッチの「祝典序曲」、中プロがストラヴィンステー「火の鳥」(1919年版)、そして、メインがベートーヴェン「田園」という構成だった。オーケストラのプログラムは、たいていメッセージ性があるものだが、この構成の意味は、私にはよくわからない。曲目は選曲委員が決めるので、事前にこうなりますとアナウンスされるだけだ。希望はあまりとらない。そして、これらは、2020年の同時期に予定されていた曲目そのもので、指揮者も同じ。そして、直前まで練習していたのに、コロナ禍によって、演奏会そのものが中止になったのだった。今回、そのままの曲目で、演奏したことになる。ただ、この曲目に不満があるわけではない。ただ、不思議な構成だなと思うだけ。

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私立高校で給料未払いで教職員のストライキ

 読売新聞(2022.5.12)によると、和歌山の私立の高校で校長を除く全教職員が授業を取りやめ、ストライキに入ったという。記事の一部を引用しておく。
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 学校法人南陵学園(静岡県)が運営する私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)で、校長を除く全教職員23人が、4月分の給与が支払われていないことなどを理由に11日の授業を取りやめた。教職員によるストライキは異例。教職員側は法人側に説明会の開催を求めているが、時期は固まっておらず、対立解消の見通しは立っていない。
 関係者によると、学校法人は23人の4月分給与を所定の4月28日に支払わず、5月9日付で御坊労働基準監督署から20日までに支払うよう是正勧告を受けたという。

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プーチンの演説 戦争という選択しかなかったのか2

 前回の末尾に、ロシアの復興は可能なのかと書いたが、もちろん、いわゆる復興という点では、ウクライナのほうがずっと困難だ。地域が破壊されたのはウクライナであって、ロシアではない。少なくとも、いまの状況では、ウクライナはロシアに侵攻するする意図はもっていないようだ。ウクライナ前線への補給基地は破壊しようとするだろうが。ウクライナは、勝利のあとは、いかに困難でも、欧米からの支援をえて、長い時間がかかるとしても、復興していくだろう。そして、もはや親ロ派と親欧米との争いや政治腐敗なども、おきなくなっていくに違いない。破壊されたあらゆることの復興を考えれば、争っている余裕などないからだ。
 それに対して、ロシアの復興とは、政治的復興という意味になる。私は、プーチンが失脚するなり、殺害されることなしに、この戦争は終わらない可能性が高いと考える。プーチンがあるところで、矛を収めて敗北を認めることは考えにくいのである。けんかは絶対に負けてはならないというのは、プーチンの最も固い信念だからだ。アメリカは、ロシアは長期戦のための準備をしていると、見解を発表したが、ロシア軍がウクライナ領内から完全に追い出されたとしても、長期に戦争状態を続けることができるとも思えない。さすがに、政権内でのプーチン排除の動きがおきるのではないだろうか。 

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懐かしい管理教育のメッカの名前が 岬議員の経歴詐称

 日本維新の会の衆議院議員、岬麻紀氏の経歴詐称が問題となっている。2019年参議院選挙で立候補したときに、実績がないにもかかわらず、亜細亜大学で非常勤講師をしていたと経歴に書いていたという問題だ。刑事告発がされている。後援する河村名古屋市長も事態を重視しているようだ。
 報道で見る限り、岬議員の弁明は、いかにもずれている。「常勤講師ではないので、非常勤講師にしたのだが、いいと思った」ということだが、亜細亜大学では、岬氏に講義を委嘱した記録はないというのだから、当然非常勤講師としての委嘱がないということだろう。彼女が常勤講師だったと解釈しているような人もいないに違いない。

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