高齢者は集団自決を? 成田祐輔氏への疑問

 最近話題の成田祐輔氏が、あちこちで「高齢者の集団自決」が必要だという主張をしているということを、その批判文で知った。特別に話題になったのは今年かららしいが、以前からの主張のようだ。最初に読んだのは、内田樹「『高齢者の集団自決』の提言 日本の国運の衰退の解決にはならない」〈AERA〉
であり、驚いて他の文章も探し、「成田悠輔氏「高齢者は集団自決」発言を“例え話”と笑っていられない理由」窪田順生を読んだ。
 いずれも、ヒトラーとユダヤ人撲滅などとひっかけて批判したものだ。
 では、本人はどう言っているのかと探したところ、abemaTVで語っていることが多いらしいが、youtubeにも出ているので、次のものをみた。
 
 私は、成田氏を著書と羽鳥モーニングショーにでているときしか知らないので、こうした過激な主張は知らなかったので、少々驚いた。

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チェロのトラブル 適切な湿度の必要性

 今年に入ったころからだろうか、どうもチェロの鳴りが悪くなったような気がしていた。これは昨年夏あたりから、左手の痛みが出て、そのことによって、うまく楽器が扱えなくなっているのかと思っていた。
 チェロをやったことがある人はわかると思うが、チェロは弦が太いので、かなり力がいる。そして、練習をあまりしない状態から、久しぶりに弾くと、腕や手が痛くなるものだ。しかし、この時の痛さは、逆で、毎日練習しているのに、弾き始めると、それだけ痛くなるのだ。いよいよ歳なのかという思いと、ひょっとしたら、コロナワクチンの副作用だろうかという思いもよぎった。私はまったく副作用がなかったのだが、どうもワクチンを打った左手だけが痛い。そして、それが楽器の鳴りに影響しているのかなどと思っていたわけだ。昨年の7月に4回目、今年の1月初めに5回目のワクチン接種をしたので、ありうるとは思う。

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「タイパ」はZ世代の専売ではない

 「あなたも言ってない?「タイパ」重視のZ世代が嫌う、あの“おじさん常套句”」という記事があった。
 今の学生が、中高年おじさんの「自分の若いころは・・・・」という語りを時間の無駄だと思って嫌っているが、これは、若い世代、Z世代がタイパ意識が強くなっているからだ、という趣旨の文章である。非常にわかりにくい文章で、言いたいことが整理されていないが、面白いと思ったことがいくつかあった。
 
 「自分の若いころは・・・」という中高年の嘆きは、今に始まったことではなく、「近頃の若い者は・・・」というおじさんの愚痴は、エジプトの古代文書からも見つかったそうで、人類普遍の愚痴らしいから、Z世代と絡めるのは、適切とはいえない。タイパ意識も、Z世代特有のことではないはずである。
 「タイパ」とは、この文章で始めて知ったのだが、ストリーミングサービスなどで、ドラマを見るときに、倍速視聴をする若者が多く、若者は当然視しているが、おじさん世代は「そんなことでドラマをきちんと味わうことはできない」と批判が巻き起こり、論争になったのだそうだ。

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過払い金取り戻しを考える

 最近、ラジオやテレビのコマーシャルで、払いすぎの利息を取り戻せるという、弁護士事務所のものが非常に多い。特に車の運転中にラジオを聞いていると、1時間に1度は必ずその種のコマーシャルが入る。私自身は、カードローンやリボ払いを利用したことがないので、そうした種類の利息を払ったことがないから、過払い金などはないのだが、こうしたコマーシャルを聞いていると、考えさせられることが多い。
 
 まず、何故そんなに過払い金が生じるのかということだ。現在こうした「借りたお金(=貸したお金)」に対しての利子は、法律によって上限が決まっている。もちろん、過払いが生じている「貸し手」は、銀行やカード会社等のきちんとした企業である。だから、弁護士から正規の手続きで返還を求められたら、そうするわけだ。だが、昔のサラ金ならいざ知らず、銀行が利息を法定利息分以上にとってしまうことがあるのだろうか。

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新年の挨拶

 新年おめでとうございます。
 新しい年になり、退職している身としては、特に新しい職務などもないのだが、今年も、せっせとブログを書き、それに加えて、多少なりとも、創造的な仕事をしたいと考えている。
 さて、何をやろうかと。
 私は、教職にあったときに、学生に対して、10年ごとに新しいことを始めなさいと、いっていた。変化の激しい社会にあって、変化に対応していくためには、新しいことに挑戦する姿勢が必要だからだ。これまでやったことのないことを始める経験を積んでおけば、これまでとはまったく違うことをしなければならない、というような事態に直面しても、対応する気持ちになれる。

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SDカードが8400円?!

 このようなことは、あまり書きたくないのだが、非常に不愉快な思いをしたので、参考までに書いておくことにした。そして、書いてから数日、アップすることを迷っていたが、やはり、注意喚起という点で意味があると思い、アップすることにした。
 
 家族のスマホのSDカードが破損しているというメッセージが出てくる。何度か独力で修正を試みたのだが、改善されないので、店にもっていくことにした。スマホはY-mobile で契約したものだ。
 最初に経過を話して、最終的には店にあるカードを入れてほしいと説明した。このカードは自宅にあったカードで、最初はきちんと作動していたのだが、そのうち破損しているというメッセージがでるようになった。旅先の店で入れ直してもらったところしばらくは正常になったのだが、またまたおかしくなり、一切の写真が提示されない状況になったので、独力では無理だと思ったわけである。

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煙草 あれこれ

 最近煙草の話題が多い。世紀の変わり目のあたりでは、嫌煙権に関わる話題が多かったが、最近では、嫌煙権は当たり前のことになり、公共の場所での喫煙を規制すべきかどうか、などということは、議論すらされなくなっている。最近は、喫煙をする人は、本当に少なくなった。大変けっこうなことだ。煙草は、高い税金を払いながら、自分の健康をむしばんでいるだけのものだからだ。他人に迷惑をかけるものでもある。
 
 最近の煙草話題のトップは、ポイ捨て禁止の条例があるにもかかわらず、ポイ捨てをしてしまった市長であろう。謝罪をして、給与の一部返納を申し出ているにもかかわらず、まだワイドショーでのネタとなっている。市民にルールを守らせる責任者である市長が、みずからルール違反をしているのでは、市民が怒るのも無理はない。単に煙草のポイ捨てというだけの問題ではない。市長として留まるのかどうかは、まだわからないが、ポイ捨てが禁止されていることを、改めて社会に注目させたことは、反面教師的な効果はあったともいえる。

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公園廃止問題 再論

「【独占告白】長野市公園廃止問題の名誉教授が180分にわたって反論 近隣住民に「あなたとは次元が違う」とも」という記事が、デイリー新潮に掲載された。「週刊新潮」に掲載予定の現行のダイジェストのような記事だが、多数のコメントがついており、再度書く必要を感じた。
 記事は、クレームをつけた人への非難的色彩が強い。
・騒音被害を訴えていた人物は、国立大学の工学の専門家で名誉教授だとした上で、ある住民が「私も設計家で工学系です」と言うと「あなたと次元が違います」と答えたという例を紹介しつつ、更にその住民に「世間話ができない人。親しい家はない」と語った。

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住民のクレームで公園を廃止

 長野市のある公園が、一人の住民の「子どもの声がうるさい」というクレームによって廃止されることになった。このことが、大きな話題となっている。
 茂木健一郎氏は、住民の主張がエキセントリックでしかないので、一ミリも共感できないと述べ、更に、子どもはどこでも遊ぶのが本来の姿で、そうした当たり前のことを忘れている現代社会が根本的におかしい、と断言している。
「茂木健一郎氏、住民の苦情で公園廃止「一ミリも共感できない」と思いつづる」
 他方、先日テレビのワイドショーにでていた橋下徹氏は、小学校と保育園が近接している場所に公園を作ること自体の問題を指摘していた。トラブルになることは事前にわかったはずといいたいようだ。

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ある寺のトイレが廃止

 兵庫県のハイキングコースの途中にある寺が、これまで一般に開放していたトイレを廃止することになり、かなりの話題になっている。
「汚され、壊され、暴言も…マナーが悪すぎてトイレ撤去 お寺の住職が苦渋の決断「数十年悩まされました」」(金井かおる 2021.11.23)
 この寺は、檀家の一人が、寺に参拝するひとのためにと寄付をしたものだそうだが、ハイカーが使用することも認めていただけではなく、ハイキングの解説本に、コース最後のトイレと紹介されていたこともあり、利用者のほとんどはハイカーで、中には使い方の酷い者がいて、清掃などにかなり苦労して、とうとう廃止することになったという記事だ。興味深いのは、この記事に対して、1日たった24日現在で、800ものコメントがついていることだ。そして、少数ながら、寺を批判するコメントもあり、沸騰状態とえいえる。

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