木原事件への誤解があった

 誤解というのは、私自身が大分誤解していたという意味である。もちろん、自分自身で調査できる立場ではないので、おもにネット情報を吟味して考えてきたわけだが、やっと、本当の構図に近いものがわかってきた。そして、週刊文春がその「本当」のところに向かうのか、という点では、むしろあやしいものを感じる。
 木原事件の様相を強くしてきた、と前に書いたが、それは、木原氏が捜査介入をしたということだ。そして、それは、現在でも事実であると思うが、それは、木原氏が主役なのではなく、脇役として介入していたのだ、ということが見えてきたということだ。何故警察庁の長官が、事件性がない、などとわざわざ述べるのか。警視庁の担当責任者も事件性がないと公表している。つまり、事件性がないことを強調しなければならないのは、木原氏よりも警察機構ではないかと思うのである。

“木原事件への誤解があった” の続きを読む

木原官房副長官が文春を刑事告訴

 立憲民主党の質問状に対する回答のなかで、文春を刑事告訴していることを明らかにしていると、各種報道がある。刑事告訴をするということは、文春の記事がでた当初からのべているので、別に驚くことではないが、刑事告訴などをしたら藪蛇になるという指摘もたくさんあり、だから、日弁連への救済を申したてたといわれていたので、躊躇はしつつも、やはり実行したのかと、改めて思ったわけだ。しかし、これが木原氏にとって有利に働くことはないと思われる。
 文春の記事で、刑事告訴をするということは、当然、文春の記事が、木原氏の社会的地位を脅かすほどの名誉毀損となっているということだろう。実際のところ、文春の記事が、木原氏の社会的地位に、大きな脅威となっていることは事実だ。だからこそ、木原氏としても、かなり切羽詰まった状況なのだろう。

“木原官房副長官が文春を刑事告訴” の続きを読む

まわりにロシア人が来たら

 ヤフーニュースに、テレ朝ニュースで報じたものの記事が掲載されている。「「ロシア人は帰れ」国を捨てた先で待っていた”拒絶” 若者たちの苦悩【現地ルポ】」というものだ。
 ジョージアの話で、ジョージアには、ウクライナ戦争勃発のあと、多数のロシア人がやってきた。そして現在、ロシア人にたいする反感が最高潮に達しているというのだ。かつてジョージアはロシアと戦争をおこない、散々な目にあっている。ソ連が崩壊して、独立したわけだが、その当時はグルジアと呼ばれていた。私たちの世代では、スターリンの故郷であるということでも有名だった。独立後も混乱が続いたし、ソ連時代の外務大臣として、日本でもよく知られていたシェワルナゼが大統領をしていたが、選挙の不正ということで、混乱が生じて辞任したり、そして、その後、南オセチアをめぐって、ロシアとの間に激しい戦争が起きたりした。

“まわりにロシア人が来たら” の続きを読む

札幌事件と木原妻事件の共通性を考える1

 まったく無関係の事件だが、札幌での首をきった殺人事件(以下札幌事件)と木原妻の関係している事件(以下木原妻事件)とが、共通点であるのではないかという可能性がでてきた。札幌事件の場合は、加害者がほぼ確実に特定されているが、木原妻事件は加害者が特定されておらず、正確にいえば、殺人事件であると断定されているわけではない。しかし、捜査にあたった刑事が、実名で事実をのべていることから考えて、自殺ではありえず、殺人事件の可能性は、ほぼ確実になっているといえる。だが、これまでは、木原官房副長官の妻とその友人Yが疑われており、前者の可能性が高いと感じられていた。しかし、週刊文春最新号の元刑事の説明で、もう一人の可能性が主張され、今日の記者会見では、あくまでも当刑事の主観・見立てであることが強調されていたが、実は、木原氏の妻がほんとうにやったことなのか、という点については、疑問ものべられていたし、私自身もそのように書いていた。そのときには、私はYの可能性が高いと思っていたのだが、その後、死亡推定時刻とNシステムによるYの現場到着時刻の関係で、Yの犯行は不可能だったと、ほぼ証明されている。そして、でできたのが、元刑事によるZの登場で、まったく違う展開が考えられるようになってきた。文春では、Zへの取材が報告されており、Zは当日現場にいったこと、そして、けっこうひんぱんに現場(木原氏の妻が同時結婚していた夫の家、長期に家をでていたので当日夫に連れ戻されてきた家)にいっていること、そして、事件当時、捜査にあたっていた警察署にもいっていたことを語っているのである。そして、その他の条件(ボクシングをやっていた)等も考慮して、このZが木原妻の父親であることが、強く信じられるようになっている。(ネット上での話)そして、このZは当時現役の警察官であり、体力的にみて、実行することができたことははっきりしている。もちろん、これは、まったく証拠によって証明されていないことであり、あくまでもこれまでだされている情報から判断していることである。それを確認したうえで、考えていく。

“札幌事件と木原妻事件の共通性を考える1” の続きを読む

守秘義務と公益性 木原事件の新展開

 もはや「木原事件」といってもいいような展開になってきた。最初はわずかだった週刊文春の記事によるyoutube番組も、がぜん多くなってきた。そして、わずかながら、大手メディアも少しずつ書かざるをえない状況がうまれている。ついに、当時中心的に木原氏の妻に事情聴取をしていた担当刑事が、すでに退職したということもあり、多くの事実を実名で、文春記者に語って、それが記事になったのだ。その内容は、ここでは詳しく紹介することはやめるが、(ぜひ文春を読んでほしい)ここで、新しいまったく別の問題が生じたといえるので、そちらにしぼって考えてみたい。
 担当刑事だったひとにとっては、当然、捜査内容を自身の判断で公表することは、守秘義務違犯になる。そのことは、当然本人は承知で、語っている。そういう決意をさせたのは、警察庁の幹部が、先日記者会見で、捜査のうえ、事件性がないことが確認されたと述べたことだった。当然現場の刑事たちは、事件性があり、殺人事件であることを確信して捜査をしていた。それが突然中止になったことだけでも悔しい思いをしているのに、警察の最高幹部が、事件性がないと、記者会見で断言した。つまり、嘘をついたわけである。このことにたいしての怒りが、文春記者に語る決意をさせたわけだ。

“守秘義務と公益性 木原事件の新展開” の続きを読む

奇怪な事件が次々 札幌首なし殺人解決?

 私は、推理小説や刑事ドラマが好きだが、実際の事件は好きではない。当然のことだが。いやな事件がおきるたびに、憂鬱になる。それにしても、札幌のホテルでおきた首なし殺人事件には驚いた。この事件には、あまりにも通常の生活とは異なる要素が多くて、私などには、リアルに想像することができないほどだ。まだ、今でもあるのかというディスコのパーティが、最初の舞台だった。被害者がディスコパーティで目立つような感じで踊っていたという。そして、加害者とみられる人物とホテルにいき、つれは早めに退出し、もう一人、つまり被害者がチェックアウト時間になってもあらわれないので、見に行ったところ、死んでいたというのである。そして、どうやら犯人は女らしいということになった。いくら60代とはいえ男性を、女性が殺害して、首を切断することなど可能なのだろうかと思ったが、今日、容疑者が逮捕されて、さらに驚いたのが、共犯として父親が一緒に逮捕され、しかも、その父親は医師だという。その医師は、ホテルにはいったわけではなく、車で送迎したのだということだ。

“奇怪な事件が次々 札幌首なし殺人解決?” の続きを読む

プーチンは認知症?

 プーチンはこれまで、いろいろな疾患を罹っているとされてきた。パーキンソン病、がんなどである。そして、今度新たに認知症ではないかという記事がでた。「相手の発言中に上の空、話し方も…プーチン大統領、「会談中の異変」を受けて「認知症」説が再燃」
 
 だいたい政治家の健康状態は、トップシークレットといわれていて、通常発表されない。持病が悪化して、検査にいってきた、などとわさわざ撮影させたりしていた安倍元首相は、だから逆に仮病を疑われるわけだ。私も、安倍氏の、少なくとも2度目の退陣は仮病だと確信している。
 今回の記事には、別のニュース(ロシア語)がリンクされていて、そこには、この記事で紹介されている「映像」がみられるようになっている。ロシア語なので内容はさっぱりわからないが、たしかに、記事のように、普段の早口の自身たっぷりのプーチンではない。ゆっくりと話しているし、内容的に勘違いがあるらしい。話し相手の人が子どもが23歳であるといったのに、3歳と繰り返したとか。ただ、そんなことは、いくらでもあることで、20を聞き漏らしただけのことかも知れない。

“プーチンは認知症?” の続きを読む

苦境のウクライナと卑怯なアメリカ

 次第に、少しずつ成果をあげているとはいえ、ウクライナはやはりかなり苦しい展開だ。大攻勢をかければ、ロシアは大敗北をきっして、退却するなどと考えていた人がいるのかも知れないが、現状の形態では、そんなことはありえない。ロシアは勝てない、しかし、長期戦に持ち込めば、次第にロシアに有利になっていく。来年まで決着がつかなければ、バイデンが大統領選で勝利する可能性はかなり低くなるにちがいない。最悪トランプがでてきたら、ウクライナにとっては、完全に悲劇だ。もっとも、トランプ以外の共和党であれば、そうはならない可能性もあるが。
 さんざん書いてきたことだが、ウクライナが比較的早期にロシア軍を追い出すことは、そのための兵器が準備されれば、可能なはずだ。それは、ロシア軍の兵站を、ウクライナ領内はもちろんのこと、ロシア国内の兵站基地、軍事基地まで含めて、数百キロ以内のものは、徹底的に攻撃破壊できる兵器を、ウクライナに供与すればよい。兵站を徹底的にたたき、補給ができなくすれば、侵略軍は撤退せざるをえない。そういうことは、古今東西を通じての軍事的初歩だ。だから、ウクライナは、そういう兵器を強く要求してきた。兵站をたたく作戦であれば、ウクライナ兵の死傷者はほとんどでないし、また、ロシア兵にしても同じだ。ウクライナとしては、侵略軍を追い出せばいいのだから、派手な戦闘をして勝利する必要はないのだ。長距離ミサイルと戦闘機。これにつきる。

“苦境のウクライナと卑怯なアメリカ” の続きを読む

木原妻事件の不可解な面

 ネット上、とくにyoutubeなどでは、木原事件がさまざまなyoutuberがとりあげている。いずれも、妻の関与を疑うもので、今後岸田政権は、このことでも追い詰められるだろう。
 ところで、この事件は、いくつもの不可解な面がある。そして、すべてのことがらが、妻の犯行を裏付けるものともいえない。たとえば、妻が全夫と結婚していたときに浮気相手だったとされる人物が、再捜査の過程で(当時覚醒剤使用の罪で服役していた)、妻が電話をかけてきて、やってしまった、といっていた。そして、家までいった、と証言しているのだが、10年以上経過していたことでもあり、また、何度も刑事がやってきて、尋問していたなかでの証言なので、かれが創作したということが、絶対ありえないともいえない。もっとも、実際に、家にでかけたということは、防犯カメラなどで跡づけられているようだから、信憑性は高いと思うのだが。
 
 この事件の文春記事を読んで、最初に疑問に思ったのは、殺害された夫の父親が、自分の車、ハイエースを息子に貸していたのだが、返してくれないので、返してもらうために、夜息子の家に出向いたという点である。別に事実ではないといいたいのではないが、この時刻が午前の3時くらいだったという点だ。いくら大事な車とはいえ、返してもらうために、夜中の3時に出向くものだろうか。いきなり行くとも思えないから、電話をしたはずであり、その際の内容などは、私が知るかぎりは、でていない。息子(夫)に覚醒剤反応がでたというのだから、電話のときに既になにか異常を感じて、あわてて夜中にもかかわらず、かけつけたのではないだろうか。そういう疑問がどうしてもでてくる。

“木原妻事件の不可解な面” の続きを読む

部活の地域移管問題 2 

 前回は、スポーツや文化は多様になっているので、多様な要求に学校の部活という形態は対応できないものになっていて、弊害が多くなってきたことをのべた。その解決としては、地域に多様なクラブを設立して、自分の求める形態の活動をしているクラブを選択して参加するようにすればよい、という主張であった。
 今回は、もうひとつの部活の問題である、教師の無償労働の問題を考える。
 
 部活は学校の内部的な活動として行われるが、正規の学校教育の一環ではないので、その指導にかかわる教師は、どんなに長時間指導しても、その対価が支払われることは、つい最近までなかった。近年では、ごくごくわずかな手当がだされるようになっているようだが、到底、指導にかかる労働に見合うものではない。そして、問題は、無償労働であるにもかかわらず、何か事故があったときには、責任を問われるのである。もちろん、民事的な損害賠償責任を負うのは、国家だから、そうした責任を教師個人が負うことはないが、不注意による行政処分などは十分にありうる。不十分ながらの手当がだされるようになった経緯は、詳細には知らないが、教師の過重労働が社会問題化し、その大きな要因が部活指導になることが、大きく問題になったから、せめて手当を出すということになったのだろう。残念ながら、サービスをうける側からの提起はあまりなかったようである。

“部活の地域移管問題 2 ” の続きを読む