藤波と大谷、成長するために必要なこと

 藤波晋太郎が、大リーグに移籍し、2試合に先発したが、ともに、最初はよかったが、打者二巡目からコントロールを乱し、ノックアウトされた。アメリカでは失望があがり、日本では、やはり、という醒めた見方が広がっている。あわせて、大谷翔平と同い年なので、高校時代からライバル視されていたこともあり、「本当に大谷のライバルだったのか」という疑問がアメリカでは起きているようだ。
 正確には、少なくとも高校時代は藤波のほうが上で、藤波は甲子園優勝し、大谷は藤波と対戦して敗れ、3年の夏は地区予選で敗退している。プロ入り後の初期は、双方とも期待通りの活躍をしていたが、やがて藤波は長期の不調となり、大谷は大リーグで大ブレークした。
 この差が何故生まれたのか、ずいぶん様々に分析されている。野球の専門家もたくさん見解を公表しているし、素人も多数ネットで意見を書いている。私自身は、詳細にふたりを追いかけてきたわけではないが、その違いに大きな興味は懐いている。

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ChatGPT 大学では、どう対応するのか

 ChatGPTを使ってみた感想を前に書いた。その後も議論は盛んに行われている。そして、新学年が始まって、大学では、ChatGPTをどのように扱うか、かなり議論がされているようだ。端的には、ChatGPTを使って書かれたレポートをどうするかということだ。
 私から見れば、そのことは原則としては簡単だと思う。ChatGPTを使ってでてきた文章を、ChatGPTが提示した文章であると、きちんと示し、通常の引用のように扱っているだけならば、いくらChatGPTの書いた文章といえども、不可とするわけにはいかない。他の人が書いた書籍からの引用と、なんら変らないはずである。

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町内会の仕事

 おそらく、日本中に「町内会」なるものがあるに違いない。団地などは、団地内での似たような組織があるはずだ。私が属している班は15戸で成り立っているので、15年に一度は班長なるものをしなければならない。具体的に何をしなければならないのかは、まだ十分に把握していないのだが、回覧板を廻すというのが、日常的には、もっとも目立つ仕事のようだ。そして、今日、最初の回覧板を廻してきた。そして、次は、会費の集金なので、その告知を含んだ回覧だった。
 別に班員の仕事というのもある。ゴミ収集のあとの掃除である。これは、一週間交代になるので、年に数回回ってくる。特に、生ゴミの収集の際に、しっかり網で覆うことをしないまま出すと、ほぼ確実にカラスが生ゴミをつつきにくる。そして、そのあとは、ゴミが散乱することになる。私の地域では、そうしたことは、あまりないが、皆無というわけではない。カラスは黄色を嫌うということで、黄色の網をかぶせるのだが、ゴミの量が多いと、どうしてもはみ出してしまう可能性がある。いずれにせよ、収集のあとは散らかっているので、掃除をするわけだ。週3回だ。

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死亡したスリランカ女性の映像公開を法相が問題視

 「ウィシュマさん映像公開を問題視 斎藤法相「勝手に編集し提供」」という記事があり、前々から気になっていたこの件について、少し考えてみた。
 事件は、2021年3月6日に、名古屋入管に収容されていたスリランカ人の女性が死亡したというものだ。1月ころから、体調の不良を訴えたが、満足に医療機関にかけず、死亡させたとして、入管が当初から批判され、遺族が、国を訴えた。当初不起訴になったのだが、検察審査会で起訴が決定し、裁判の準備が進んでいる段階だが、弁護団が、映像を編集して、公開したというものだ。
 
 コメントも多数でており、弁護団を支持するものもあるが、多くは、むしろ入管のやりかたが手ぬるいという、一見ネトウヨ的にみえる見解が多いように感じる。大手メディアの報道では、確かに入管の手落ち的な報道がほとんどであるが、単純にそうもいえない面があるように思う。

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75歳の壁

 「心身に大変化「75歳の壁」をどう乗り越える?」という、まさしく75歳にもうじきなる人間として、興味を惹かれる題名の文章があった。
 書いた人は西川敦子というフリーライターとなっており、元神戸松蔭女子学院大学教授で中高年のキャリア・生き方を取材し続ける作家・楠木新氏(68)にインタビューした記事である。掲載が3月26日だから、けっこう前の文章だ。すぐに書こうかと思っていたのだが、正直なところ、内容に失望したので、書かずにいたのである。
 まずがっかりしたのは、筆者はけっこう若い人であるらしく、教える立場の被インタビュアーも68歳であり、なんで、75歳の壁についてのべられるのか、と感じたからにほかならない。そして、実際に、読んでみても、実に薄っぺらいのだ。こんなことを語る講演会にたくさんの高齢者が集まっているらしいことに、逆に驚いてしまう。

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オペラは死んだのか?

 車田和寿氏のyoutubeで、「オペラは死んだのか?」というテーマの映像がでた。大変興味のあるテーマなので、早速みた。
 実は、オペラは死んだということは、これまでにも、いろいろなひとによって言われており、それぞれまったく違う角度から、そうした問題を扱っていた。
 
 第一は、新しく魅力的で、大衆的な人気を獲得するオペラが作曲されなくなった、という意味で言われる。たとえば、最後の人気オペラは、リヒャルト・シュトラウスの「バラの騎士」で、100年も前だ。それ以降、オペラはたくさんつくられたが、たとえば、人々が自然に口ずさむようなメロディーをもっていて、人気のあるオペラは作曲されていないという。私もそれには同意する。「ボツェック」は高く評価されているが、大衆的人気があるとはとうてい思えないし、その一節が自然にでてきて、口ずさむなどということはないだろう。

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野球の試合、長すぎないか?

 野球が久しぶりな熱さを感じさせている。WBCは、にわか野球ファンをたくさん生んだし、日ハムの新球場エスコンフィールドも完成し、開幕から使われた。しかし、その後多少緩和されたらしいが、開幕の初日は、帰宅の交通機関が大混雑して、交通アクセスの悪さが浮き彫りにされた。当然、球場や市が対策を練って、やがて交通機関は改善されるだろうが、試合終了時間が遅かったことも、混乱の一因になっていると思われる。WBCでも、とにか、試合時間がながかった。サッカーは、原則90分で終わり、延長になっても、それほど長くはない。休憩を挟んでも2時間で、だいたいは終わる。しかし、プロ野球は3時間は、短いほうで、長いときには、更に30分、1時間延長される。もちろん、プロ野球機構としても、対策をねっているが、とにかく、試合のテンポ感が、どんどん遅くなっている。大リーグでは、ピッチクロック制を導入して、テンポを速くするように改定している。ピッチクロック制とは、投手が投げる間隔を、無走者の場合15秒、有走者のときは20秒に制限するものだ。これで、けっこう速くなるらしい。

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橋下徹氏の派閥論

 橋下徹氏が、けっこう長文の派閥論を書いている。
 「落選議員の生活費を年数百万円支援…橋下徹「政界の権力闘争を勝ち抜く”派閥のボス”がやっていること」である。
 
 私は、橋下氏の論に共感することは、ほとんどないが、この文章は、全面的にではないとしても、共感する部分がけっこうあった。ただ、ふたつの異なったことが論じられていて、前半と後半が、必ずしも整合的でないように思われる。

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羽鳥モーニングショー玉川氏復帰

 4月新年度になったからなのか、玉川徹氏が、羽鳥モーニングショーに復帰した。これまでは、単発的な復帰だったが、以前のような連日のコメンテーターということらしい。玉川氏の撤退によって、いい意味での羽鳥モーニングショーの面白さが、大分薄れていたことは間違いないから、復帰は、歓迎すべきだろう。といっても、テレ朝のそもそもの体質なのか、安倍政権などに睨まれていたからなのか、ネトウヨと言われるひとたちが攻撃するほど、テレ朝は、自民党政府に批判的ではないし、羽鳥モーニングショーも、特に昨年の統一教会問題での消極性で、その弱腰が顕著に見られた。あまりにWBCにのめり込み過ぎなのも気になっていた。石原、山口など、明らかに保守的なひとがレギュラーにいるし、安倍親衛隊だった田崎氏なども、頻繁に登場していた。玉川氏がいなかったとき、明確にリベラルといえるのは、浜田氏くらいだったのではないだろうか。そういう意味で、玉川氏の復帰によって、バランスを回復したように思う。

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小西議員のサル発言 問題はメディアへの恫喝だ

 立憲民主党小西議員のサル発言が、大きな問題となっている。なんと低次元な発言だろうかと呆れてしまうが、ある記事によると、小西議員は、自分が一番頭がいいと思っているのだそうだ。まるで経歴にないが、自分を憲法学者と堂々と語ったようだから、たしかに、自分を過大に見せたい気質のひとなのだろう。
 サル発言は、次の読売新聞の記事によって明らかにされたようだ。
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 立憲民主党の小西洋之参院議員は29日、衆院憲法審査会が毎週1回定例日に開催されていることを念頭に、「毎週開催はサルがやることだ」と述べた。小西氏は参院憲法審で野党筆頭幹事を務めており、同日の幹事懇談会後、記者団に語った。

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