安倍元首相狙撃考察11 山上が犯人でないとすると2

 安倍元首相を銃撃したのが、山上ではないという点については、ほぼ疑いないと思う。しかし、不思議なのは、テレビや新聞が、一切このことを問題にすらしないということだ。youtubeやSNSには疑問が多数でている。そして、説得力のある議論を展開している人も少なくない。何人もの人が検証しているのに、私はまだここで取り上げていない医師の会見について、確認しておきたい。
 
 安倍元首相が運ばれた奈良県立医大では、20名のスタッフによって輸血などの措置が行われたが、5時過ぎに死亡が確認され、記者会見が行われた。その模様を伝えたのが、以下の記事である。
 
「記者会見をした同大の福島英賢教授によると、安倍氏は午後0時20分ごろ病院に到着したが、既に心肺停止状態だった。首の前側に約5センチ離れて2カ所の銃創があり、弾は心臓に達していた。肩に1カ所の貫通したとみられる傷があった。体内から弾は見つかっていないという。」(毎日7.8)

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国葬費用2億5千万? 30億では?

 安倍元首相の国葬問題が大きな争点になっているが、政府の対応は相変わらずだ。要するに国民を愚弄している。適当にメディアを操作すれば、やがて諦めるだろうというような感覚に違いない。だが、国葬と統一教会問題が原因となって、岸田内閣の支持率はあらゆる調査で低下しており、自民党の支持率も低下しているのが特徴だ。もっとも、野党の支持率があがらないのも、当然だと思うのが残念だが。
 
 国葬をすることにネガティブな意見は、いくつかの理由が考えられる。
・そもそも法律に規定のない「国葬」をやるのは違法ではないか。あるいは、いかがなものか。
・財政難の時期に、莫大な国費を投入してやる価値があるのか。

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統一教会問題の解決は、単なる被害者救済ではない

 今朝羽鳥モーニングショーをみた。最近統一教会問題を再び扱うようになったが、羽鳥に限らず、テレビの扱い方は、統一教会にとってはあまり痛手にならないようなものだし、国会での野党の追求も同様だ。
 国会では、野党が自民党議員の何人かを追求しているが、ずれているとしか思えない。
 両者に共通しているのは、あくまでも個人的関係を問題にしていることだ。私からみれば、過去の関係を問題にしても仕方ないではないかと思うし、それが、将来的に関係を絶て、というのも、善処すると言われればお終いではないか。極端にいえば、国会議員にも信教の自由はあるのだから、そこを制限するようなことを求めると、それ以上の突っ込みができなくなってしまう。

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女子中学生の無差別殺人未遂

 私の記憶する限り、これまでまったくなかった事件だ。15歳(自称)の少女が、まったく見ず知らずの人を、渋谷という人々が多数いる場所で刺した。刺されたのは母と子ども(女子)で、今のところ生命に別状はないようだが、昨日のニュースでは、意識はあるという、かなり危険な状態であることを思われる表現をしていた。(最低3カ月の重傷ということだったが、娘のほうは腎臓にまで傷が達していたという。)
 前代未聞だと思っていたら、ヤフコメに、自分の近所で女性が刺した事件が、昨年だけで3件もあったという文章があった。報道されないだけで、実はたくさんあるのかも知れない。しかし、それにしても、未成年がこうした特に無差別の殺人未遂、殺人のような凶悪犯罪を起こすのは、ほとんどが男だったが、今では、女性でも起こす時代になったのか。

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自民党は売国的政党から脱却できるのか

 安倍元首相銃撃事件以来、統一教会への追求が復活し、内閣改造がなされたあとも継続している。しかし、本当に追求されなければならないことは、私から見ると等閑視され、問題が違う方向に向けられているように感じる。そういう指摘もいくつあるが、その指摘のなかでも、実は、「違う方向」「真の問題」についての見解も、ぶつかり合っているともいえる。だから、問題を整理していく必要がある。
 論点は以下の点である。
1 安倍元首相を銃撃したのは誰なのか。山上か、彼は目くらまし役なのか。
2 統一教会と自民党との関係、何が問題なのか。
3 宗教と政治の関係は、どうあるべきなのか。
 私の考えでは以上である。もちろん、統一教会の霊感商法や献金による被害者を救済することは、重要な課題だが、「これは不要だ」と、表立って主張している人は、私は見ていないので、「論点」からは外しておきたい。しかし、実は、ここに収斂させる雰囲気もあることは注意する必要がある。

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マニュアルは誰がつくるのか クレーム処理の現場

 プレジデントオンラインに「「間違えたんだから、責任を取れ」オペレーターに詰め寄るモンスター客に上司が放った”爽快なひと言”」という吉川徹氏の文章が掲載されている。
 携帯電話会社のコールセンターのやりとりのレポートである。筆者の吉川氏自身、オペレーターの経験があるそうだ。系統的な文章というより、いくつかの具体的挿話を集めたものなので、気になった部分の紹介と考察をしてみたい。
 
 まず、「マニュアルは役にたたないものばかり」と書かれている。「相手の話を真摯に聞く」「カッとなったら6秒数える」「数分我慢すれば、ほぼ解決」などという、意味のないことが書いてある。
 逆に頷けるのは、「クレーマーを宇宙人と思え」とか「もっとも手ごわいクレーマーは常識を持ち合わせていない人」という内容だったというが、これが具体的に役立つとは思えない。

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読書ノート「元首相暗殺の黒幕」ベリー西村

  ベストセラーだという評判だったし、題名から考えても、読まざるをえまいと思って読んでみた。ベリー西村という人は、まったく知らなかった。元パイロットだったというが、現在はスピリチュアル系の人のようで、内容もそんな感じである。端的にいって、トンデモ本の一種に思われた。最初に、安倍元首相暗殺に関する疑問がだされていて、それはそれで筋の通ったものだった。疑問は10あげられている。
・SPが何故安倍氏から3メートルも離れていたところにいたのか。あまりに杜撰な警備。
・事件のニュースが2日前に作成されていた。
・山上が誰かの指示を確認している様子が頻繁に見られた。指示者がいることを示している。
・統一教会の分派のサンクチュアリ教会の教祖が6月から来日している。

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安倍元首相狙撃考察10 山上が犯人でないとすると?

 大手メディアはまったく無視しているが、ネット上には、山上は犯人ではなく、黒幕がいるという見解は、けっこうたくさん見られる。銃弾の向き、安倍氏の体内の損傷の状況等を詳しく分析して、山上の銃弾ではないと論証する医師のyoutubeも、けっこう話題になっている。大手メディアの報道や警察発表は、疑問だらけであることは確かだが、しかし、その先の、では誰がということについては、メディアや警察が一切無視しているので、想像するしかないのが現状だ。だから、いくつかの説がある。それを少し考えてみよう。
 山上の銃で安倍元首相が撃たれたのではないと仮定すると、当然別に撃った人がいることになる。その点では、ふたつの見解がある。ひとつは、壇から降りた安倍氏に防御のために覆い被さった人が、密かに小さな銃(消音付き)で首から下に向けて撃ったという説。もうひとつは、近くのビルの屋上、ないし空き部屋からスナイパーが撃ったとするもの。いずれも、治療にあたった医師が、死亡を知らせる記者会見で述べた内容と、銃弾の軌跡が一致するように考えたものである。だから、弾道と安倍氏の遺体の状況との矛盾はない。しかし、いずれも、大きな難点がある。

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内閣改造したが 本当に必要なことは宗教法人認可の取り消し

 内閣が改造され、昨日からその番組が続いている。そして、追求されているのは、統一教会との関連である。ただ、予想されたことだが、統一教会と関係をもたない人だけで、内閣を構成することは、現在の自民党では無理なことだろう。今朝のモーニングショーで田崎史郎氏が語っている通りだ。
 それから、自民党員にも信教の自由はある。その通りだろう。だから、信教の自由を侵して、統一教会と関係をもつなというのも無理筋がある。しかし、当然、反社会的団体であると言わざるをえない統一教会を、そのままにしていいわけがない。私のような立場からすれば、それは自明のことだが、保守を自認するひとたちにとっても、それは切実な問題ではないのか。なにしろ、統一教会は、日本をエバ国として、韓国に資金的だけではなく、人的にも(合同結婚式)献身することを課しているのだから、日本の保守主義者が、根本的なところで対立するはずなのである。それなのに、これまでは、完全に自民党と統一教会はずぶずぶの関係になっていた。

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統一教会に押し切られた会見

 本日8月10日の3時から1時間半、外国人記者クラブで、統一教会田中会長の記者会見があった。開かれた経緯は、よくわからないが、記者クラブのほうで、統一教会の問題を明らかにしたいと思って招待したのであれば、まったく意図と反する結果になった。ほとんどが田中会長の独壇場といった感じで、統一教会の主張に席巻された印象である。
 ライブをずっと見ていたのだが、(テレビでは途中でコマーシャルになったので、そのあとはyoutubeで最後までみた)テレビ画面に、鈴木エイト氏の言葉がでて、「統一教会が被害者であるという印象を与える会見になる」と危惧していたが、その通りになったといえる。

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