今後の予告 シャーロック・ホームズ考察

 今日は久しぶりの市民コンサートで、ベートーヴェンの第九交響曲を演奏した。第九はやはりとても疲れる。特に、非常に速いテンポで演奏されたので、緊張も大きかった。私たちのオーケストラは、毎年12月に市民コンサートとして、このために編成される市民合唱団と、合唱付きの大曲を演奏するのだが、コロナのために2年間は中止せざるをえなかった。今年はぜひやろうということだったが、コロナの心配もあり、合唱の人数を絞った上での演奏会ということになり、合唱が響くだろうかと心配したのだが、聴いた人の話では、しっかりと響いていたということだ。合唱・独唱とオーケストラが合わせたのが、前日と当日だけだったのだが、何度も演奏したことがある曲なので、それでもなんとかなったようだ。
 ということで、今日は、あまり書くことがないので、予告編を。

 
 最近シャーロック・ホームズにこっている。もちろん、前にもたくさん読んだし、ジェレミー・ブレットのドラマもたくさんみた。しかし、原作とドラマを比較検討したことはなかった。youtubeでみられるドラマをアップされている限りみたのだが、やはり、原作とドラマの関係について、いろいろと考えるところがあった。鬼平犯科帳の原作とドラマについても、前にいくつか考えたことがあった。
 原作に忠実につくっているドラマもあるし、また、かなり変更されているのもある。あきらかに原作の欠陥、ないし不十分な部分を補うようなものもある。それで、ジェレミー・ブレットのドラマのすべてが入っているBDを購入して、分析してみようかと思った。
 その前の予想として、「5つのオレンジの種」という原作があるが、これをどうやってドラマ化するのだろうと、あれこれ思いを巡らしてみた。しかし、配達されたBDをみると、これか入っていない。やはり、無理だったのかと思ったわけだ。
 原作は、クライアントが、シャーロック・ホームズのところにやってきて、オレンジの種が郵便でつくと、まず伯父が死に、遺産を相続した父にも、やはり郵便がきたあと死に、そして、自分にきた、それで相談にきたということを語る。シャーロック・ホームズは、十分に注意して帰り、手紙で指示してきたことを、忠実に実行するようにいって、帰すのだが、結局、相談が遅れたので期日が過ぎており、帰宅したクライアントも殺されてしまったという話だ。これは、ドラマにしようがないのではないか、と前から思っていたのだが、youtubeにないだけではなく、そもそもドラマ化されていないようだ。やはりそうかと思ったわけだ。
 
 あきらかに原作の不十分さを、ドラマが補っているのもある。これは、けっこうたくさんあるようだ。そういうのを、何故補充したのかを、いろいろと考えてみたい。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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