Biglobe のブログ終了で考えたこと

 さて、ひとつひとつの書き込みを表示して、エディター(WZエディター)コピー&ペーストしていく。テキストだから、写真とか、書式は無視される。だから、コピーしたあと、見出しを拾いながら、アウトライン用の記号を付加していく。さらに、「いいね」のような、余分な情報を取り除いていく。 
 文章が670あり、1行40字で、44000行という、かなり膨大な量になっている。幸い、WZエディターは、高い機能性をもっているので、これだけ膨大な量になっても、機敏に動くので、作業のいらいらはないのだが、とにかく、単調な作業を続けなければならない。
 
 そうして、昨日はかなりの長時間単純作業をしていたのだが、あることに気がついた。私は、普段、あまり集中力が継続しない性質なので、読書や原稿書きなどは、30分くらいやると、集中力が途切れて、別の作業をしたくなる。だから、だいたい複数の作業を容易して、いれかえながら仕事する。そうすると、作業そのものを放り出すことがなくなるのだ。

 心理学的な研究によると、実は通常の人間の集中力は30分が限度だという。平均的にということだろうが、私の実感は、まさしくそれに近いものだった。
 ところが、上記単純作業をしていると、まったく気にならず、長時間の作業を継続できることに気付いた。昨日は、ほとんど休みなく3時間程度の作業が可能だった。これは、とても不思議な感じだった。
 30分以上続かないと思っていたから、工場などで働いている人が、単純作業を営々とやっているのをみて、すごいと思っていたのだが、自分が、これ以上ないと思われるコンピューター上の単純作業に、飽きもせず続けられる。どうやら、作業の継続可能時間と、作業の複雑さは、反比例の関係にあるのかも知れない。決められた単純な作業をすればよい場合は、長時間可能であり、考えたり、注意点が複雑で多数になるほど、作業継続時間、注意力の継続時間は短くなる。
 今までは逆だと思っていた。単調な作業は退屈だから、長く続けることは難しく、考えをめくらせる必要があるような作業は、創造的であり、退屈ではないから、長く続けられるのだと。もしかしたら、脳の活動量はある程度一定で、「考えたり複雑なことをする質×時間」=脳の活動量というような関係になっているのかも知れない。少し自覚的に確認しながら、いろいろな作業をやってみようかと思う。
 
 もうひとつ昔のブログを見て感じたのは、以前はかなりコメントも多く、また、厳しい論争も何度かやっているということだ。数十回のやりとりをしたこともある。なんといっても、Biglobe は大手のプロバイダーで、そこに設置されたブログは、アクセスが多くなるような工夫が施されていた。しかし、それをやめて、ここに引っ越してきたのは、大学のゼミで使っていたブログを継続させようということだったが、まったく個人として運営しており、Twitter やFacebook との連携もとっていないので、Biglobe  に比べればアクセスは多くないし、また個人的に知っている人が読んでいることが多いと思われるので、論争的なコメントはなかなか書きにくいのかも知れない。なにか改善点があれば実行していきたいと思う。
 なお、現在の計画としては、今年は毎日ここに書いてきたが、それは継続するとして、連続的なテーマで書いたものを整理して、note に掲載しようかと思っている。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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