太田ゼミインタビュー(あくゆうちゃん・しず)2

文教大学へ

お 文教大学にはいったときの印象はどうですか。
あ 僕は漠然と入学式の前の学科オリエンテーションのときに、ここでなにが学べるのという期待感と不安感がありましたね。あと、英語の授業があったんですけど、周りの人が極端にできなさすぎて、初回の英語の授業のときに、大丈夫かな、という印象をもちましたね。こんなに読めなくて大丈夫かなって。
し 確かにみんなできてなかったね。
あ チャペレンさんの英語は、会話に特化した授業だったんですけど、簡単なはなし、do で聞かれたら、I do とかで答えるじゃないですか。それを I can とか答える人がいて、大丈夫かなと思いましたね。
し たしかにみんな酷かったね。すごい差があったよね。
あ 差がありました。同じ高校から人間科学部にはいった先輩がいて、その先輩が杉原先輩(注ゼミの卒業生)だったんですよ。こんなにすごい人がいるんだ。それで、文教大学でやっていこうかなと思いました。
し 友達できるかなっていう不安ですかね。勉強はなんとかなるだろう。大学だし、一年生だし。とりあえず友人5人くらいは、頑張ろうって。
お 「友達100人できるかな」って感じですか?
し 100人はいらないけど、とりあえず、親しくなれそうなひとがいればいいなって。ボッチ生活はつらいじゃないですか。やろうと思えば、できるけど、そういう大学生活は望んでいなかったので、友達を捕まえようと思って、ガイダンスでとなりに座った二人と友達になりましたね。そのあとは、違う友達や、クラスの子と仲良くなったんですけど。あまり、勉強に対する不安は、単位とれるかなという不安はありましたけど、それくらいでした。

お サークルは?
あ サークルは、一年の後半から、「教師の卵サークル」に、いろいろといいことを教えてくれるというので、僕も行ってみようと思って入りました。それから「フットサル・リバティ」。そのふたつにはいっていました。
お 陸上部ははいっていないの?
あ 陸上部最初は行っていました。でも、バイトをたくさんしなければならないので。私立入ったので、学費を自分で、という風に言われていたので。
お 陸上は、あまりバイトができないの?
あ 自分でやりくりすれば、できると思っていたんですけど、週6で、短距離は、大会があると、週7になるよ、コンディションの調整なんかも、指導者がいないぶん、自分たちでやっていかなければならない。それで、続けられないなと陸上はやらなかったんです。
し Cフラの幽霊部員です。最初の一年は、入りたいパートの責任者と連絡がとれなくて。
お どのパートに入ったの。
し つくしなんです。障害をもった子と遊ぶんですけど、たまにいくみたいな。
お それって活動として大丈夫なの?
し つくし自体が緩くて、けっこうみんな、月1行くかみたいな。活動は2、3時から5時までなんですけど、5時は、家にいたいんです。
お 通学時間がかかるわけだから。通っているんだよね。
し はい。2時間以上かかります。5時に終わって、7時に家について、ご飯たべて、風呂はいって、家事して、一回やったらすごく疲れちゃう。今年こそ、いこうと思っているんですけど、課題が終わらなくて、どうしてもいく日がないです。

太田ゼミ

お ゼミにはどうして入ったんですか。
あ ひとつの理由としては、杉原先輩が推してくださったのと、先生の授業、教育学聴いたときに、先生の幅広い知識に美学を覚えたというか、テキストなど何も見ていないのに、あんなに話せるのは、なぜなんだというところですか。
お 他の先生はテキストみながら話すの?
あ けっこう資料とか見ながら。
し 資料とか、だいたい。
あ 誰かが意見をいうと、先生が必ずレスポンスを返すので、どんな頭しているんだろうと、興味がありまして、先生のゼミに入れるなら、はいってみて、そういうところを刺激してほしいなと、僕もそういう美学があるので。
お 美学ですか
あ 僕もそういう人間になりたいというのが、心のなかにあると思うんですよ。聞かれたら、何も見なくても、いろいろなことがいえるという。
し そういうかっこいいんじゃなくて、単純に消去法です。心理と臨床は実験があるから無理だ、名尾先生が障害児教育やっていると書いてあったんですけど、ゼミに入るには、とらないといけない授業があって、それはとれないだろう。人科で興味ある分野が、青山先生と太田先生で、どっちにすると考えたとき、青山先生は社会教育なんで、学校教育をやりたかったので、太田先生にしようみたいな。だいたいいつも、消去法で生きていますね。
お 相当きついよみたいなうわさはあったんでしょ?
し うわさとしては。
お それは特に障害にはならなかったの?
し きついのかあーと。きつすぎてもあれなんですけど、緩すぎても、自分は楽なほうにいっちゃうな、適度に厳しいといいなあって。
お なるほど。
し でも3年になって、こんなにきついとは思っていなかった。授業が増えて、こんなに大変になるとは思っていなくて。
あ 俺らの代は履修制限できついですね。
し ゼミで大変というよりは、いろいろな授業がまとめて課題だしてくるから大変。
あ みんなそう思っていると思いますね。太田ゼミならず、僕たちの学年で、特に小免とか、特支とか、資格をとっているひとたちは。
お 課題というのは、教職ででるということ?普通の授業ではでない。
し 必修関連は2年までで、必修科目は3年ではあまりないですね。
あ でも、選択科目が3年生でフルで残っていまして、人科人科の枠で。小免コースの学生は、日々課題に終われる状態です。
し 中高免許は専門科目とかぶっているので、そこまでは残っていないです。
お ゼミではどういう勉強しますか。
あ いろいろ勉強していて、まとめる力をつけています。
お 個人の課題としてはどうですか。
あ スクールカーストに関連するような映像をみています。「桐島、部活やめるってよ!」をみんなで見て、議論をしました。
し 障害をもった人の自立について研究しています。でも、ぶれはじめていて、重度にするか、軽度にするか。重度の人の就職とか、仕事につくことを研究したいなあと思いながら、それにゴールはあるのと、悩んでいます。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。