テレ朝の羽鳥モーニングショーを見ていたら、突然ニュース速報が流れて、小室夫妻が14日に渡米することになったと伝えていた。速報するようなニュースとも思えないが、最初はNHKが流したのだそうだ。NHKは皇室御用達メディアになっているようだから、不思議ではないが、では、NHKはどこからその情報を得たのか気になった。一応関係者となっているが、不思議な状況だ。宮内庁の発表なら、一般人の情報を公表するのもおかしいし、かといって、当人が公表したわけでもないだろう。関係者なる人物がいずれわかるのだろうか。ネットでは早速、様々な疑問が流れている。最も多いのは、ビザ関連だ。結婚後パスポート申請をして、それからビザ申請になるのだろうが、通常では、やっと申請が行われたくらいの時期になる。またどういう種類のビザなのか。結婚したとはいえ、留学生のビザで配偶者が入国できるのか、就労ビザを取得したのか、それも不自然だとか。もちろん、何らかの力が働いたのではないかということが、疑問視されているということだ。
この間のメディアには、不思議なことが多すぎる。最も不思議なのは、ネットでは、小室圭氏の大学院卒業問題が、広範に語られているのに、マスメディアが全く触れないことだ。youtubeなどで、フォーダム大学で公表している内容を映しながら説明していることによれば、はっきりしていることは
・LLMコースに入るには、法学部、法学研究科等を卒業しているか、あるいは弁護士資格をもっていることが必要である。しかし、小室圭氏は、そのいずれにも該当しない。
・JDコースに入るには、LSATという試験を受けて、合格していなければならない。しかし、LLMに入学した小室氏は当然受験していない。
・LLMからJDへの編入は認められていない。JDは、3年(全日制)か4年(定時制)のいずれかの就学が卒業には必要である。しかし、小室氏は資格があったとしても、2年しか通学していない。
・フォーダム大学のサイトには、小室氏のLLM卒業は名簿に記載されているが、JDコースでは卒業生名簿に記載されていない。
以上のことは、私自身、掲載された文書、そして、フォーダム大学の卒業生名簿での確認をしたので、確実な情報であると考えている。従って、出てくる結論は、小室圭氏は、正式には、JDコースを卒業しておらず、従って、弁護士試験の受験資格がないということになる。
だが、確かに2年前には、小室氏はJDコースに編入したということ、今年の5月の卒業式には、出席しなかったが、確かに名前は呼ばれた。そして、私自身確認しなかったが、当初は卒業生名簿に記載されていたそうだ。私は、削除されたあとに確認にいったので、記載されていた時期のことは、自分では確認できなかったわけだ。
こういうことが何故起きたのか、現時点では推論するしかないが、だいたいは、次のようなことだったのではないだろうか。
LLMへの入学は、一橋大学院の教授が、推薦状を書いた。勤務の法律事務所からも推薦状がだされた。一橋の大学院はロースクールではないが、願書提出時期には、該当する研究科に編成替えされたので、小室氏は、その名称を使った。また、自己推薦書には、内親王の婚約者であることを書いてあったので、フォーダム大学として、入学を認め、奨学金を与えた。
そして、特別な学生であったし、何らかの働きかけがあったので、特別措置として、JDへの編入を認め、合計3年間の履修期間があったので、卒業生扱いにした。それで、司法試験を受験することができた。
受験可能だったことについて、篠原常一郎氏は、LLMでも、その後JD等の聴講生となって、決められた単位をとれば、ニューヨークとカリフォルニアについては司法試験の受験資格がとれる、という制度を活用したのではないかという推測を、youtubeで述べている。なるほどと思われる。その可能性は十分にあるだろう。だから、JDに編入したのではなく、特定の科目のみ履修していたから、学生もみかけなかったということはありうるし、その場合には、正式受験が可能だったことになる。ただし、その場合には、なぜ、JDの卒業式で名前が呼ばれ、一時期にせよ、卒業生名簿に掲載されていたのかは、十分に説明ができないことになる。今のところ真相は藪の中である。
JDの卒業に関しては、その後、何らかの事情で、小室氏の卒業を認めることはできないと判断して、卒業生名簿から削除した。
では、何らかの事情とは何か。これも推論だが、ネット上では、フォーダム大学の学生から、小室氏は授業に出ていなかったのに、卒業できたのはおかしいという抗議があったという理由付けが多い。さほど優秀であるとは思えない小室氏が、最優秀者への奨学金を獲得したことへの疑問もあったろうし、特別扱いが目立っていたための反感もあったに違いない。また、日本で様々なことが言われているから、日本時代のことも調べられただろう。そういうことから、疑問が大学に寄せられたことは、十分にありうることだ。そうしたことが、表にでて、大学として不正に関与したことがわかれば、取り返しのつかないことになるから、大学としては、小室氏を卒業者名簿から外す措置をとった。そういうことではないかと、私も想像している。
では、こうしたことがばれたから、司法試験に落ちたのか。それもありうるが、そうでなくても、実力で落ちたと考えるのが、当然だろう。これまでの経歴をみれば、彼のような日本での経歴をたどった人が、外国のきわめて難しい司法試験に合格できると思うほうが、無理がある。当然の予測として、2月の試験に合格することは、絶対に近くないだろう。実力的にも、また資格的にも、無理がありすぎる。
しかし、二人がこまって、生活に困窮することは、これもまた絶対といっていいほど起きないだろう。実は、そこにこそ、この小室問題の本質がある。(つづく)