腰痛克服記2

 前回の報告から、かなり日数が経過した。腰痛が起きたのが9月、10月に演奏会があったので、さすがに知人の整体にいき、みてもらった。かなり荒療治のような感じだったが、なんとか、翌々日の演奏会は乗り切った。そして、その後、中山道が国道化された部分をたどる旅行にでかけ、その間、ずっと運転していたので、かなりきついと覚悟していたが、思ったほどではなかった。もちろん、それでよくなったわけでもない。
 そして、腰痛対策は、1週間弱の旅行から帰ってから、本格的に始めた。
 前回は、痛みが出ても、なんとか緩和する方法がわかったということまで書いた。しかし、肝心のことは、なぜ腰痛が起きるのかということだ。もちろん、原因は、人によってかなり違うので、自分がどうなのか。整体では、原因などについては、まったく教えてくれず、チェックなどもしなかった。youtube情報では、整形外科にいっても、あまり原因はわからないという。確かに、他のことで、何度か整形外科にかかった経験はあるが、納得できるような原因説明と、対処法を教えてもらった経験がない。極端ないい方だが、痛いんですか、じゃ、この薬塗ってください、という程度だ。皮膚科だと、塗り薬をもらって、指示通りに塗っておくと、確かに症状が改善する。しかし、整形外科の場合には、これまでは、ほとんど薬が効いた感じがなかった。ということで、やはり、医者にいって、治療しようという気は全くおきない。それで、腰痛対策の本やyoutubeを、かなり調べまくった。

 最初は、痛さから調べ、私の場合、左の尻のある特定の部分(複数)や、仙骨の部分が痛い。そして、痛い部分は、変わっていく。ということなので、まずは、左が痛む人のストレッチというのをyoutubeで探し、とにかく試してみる。これも実にたくさんの方法がある。しかも、こまることは、ある人が推奨する方法を、別の人が絶対やってはいけない、かえって悪化させる、などという場合があることだ。例えば、寝た状態で足をあげ、タオルをかけて揺するという運動だ。これを推奨する人と、だめという人がいる。
 とにかく、いろいろと試してみたが、あまり改善がない。
 そういうなか、原因説明として、はっと思ったのが、骨盤の高さが左右で異なっていることが、腰痛の原因になるというものだった。実は、ずっと以前から、足の左右の長さが違うことには気づいていた。そして、演奏会前にいった整体に、数年前にいったときに、足の長さの相違を告げたのだが、確かに、短い方を引っ張ったりして対応してくれたが、足の長さの違いがどうして起きるのか、そして、そのことによって、どんな弊害が起きてくるのか、そうならないような予防法は、などということについては、全く説明してくれなかった。しかし、今回、youtubeを見ていて、初めて、足の長さの相違が、骨盤の歪み(左右の高さの違い)によって起きること(もちろん、それ以外で起きることもある)がわかり、それが腰痛の原因であることも理解できた。
 正確なところは測れなかったのだが、おそらく、2センチほど左足が短いようだった。この原因がわかれば、あとは、骨盤の左右の歪みをとる方法をyoutubeで探した。これもまた、たくさんあって、みんな違う。youtubeで発信している整体のひとたちは、本当にいろいろと考えて、「独自」の方法を編み出しているようだが、やがては、本当に効果的な方法や、場合を分けて的確な方法などを整理していく必要があるように感じた。
 とにかく、いろいろな方法を紹介されているので、ひとつひとつやってみた。そして、現在では、比較的長時間座っていても、それまでは直ちには歩けない、多少の工夫をして、痛みをとる動作をしてから歩く、というようなことが必要ない程度まで痛みが出ないようになってきた。全く痛まないわけではないが、普通に歩けるし、また、歩いているうちに痛みがとれてしまう程度になってきた。毎日30分以上は、部屋を温かくしてストレッチをしているが、その効果が出てきたということだろう。
 若干減らしても、ストレッチを続けることと、正しい座り方を維持することが大事だと思っている。腰痛というのは、奥が深いという感じだ。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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