今日は、ホテルで朝食を食べてから、まず山下清美術館を訪れた。貼り絵の天才山下清の作品が多数展示されているので、平日の午前というのに、けっこう観覧者が多かった。
私は、あまり美術に興味がないので、詳しいことは知らないのだが、とにかく、山下は放浪で有名だ。ある程度名前が知られるようになってから放浪癖が始まったので、食べることにはこまらなかったという。それでも、最初は、食べ物を恵んでもらって、駅や野原に野宿する形だったのだが、そのうち、作品を書いてあげるなどして、かなり謝礼をもらったり、あるいは、宿泊場を提供してくれる人がでてきたそうだ。それで、山下は、芸術家として、将来的にやっていけるという自信がついたという。
山下の作品をみると、その仕事の丁寧さに驚嘆する。とにかく、色のついた紙をちぎって、貼っていく。もちろんほしい色の紙がないことも頻繁にある。そうすると、山下は、紙の裏を使ったり、あるいは、重ねたりして、ほしい色をつくりだしたそうだ。そして、本当に微細なところまで丁寧に、貼ってあり、その忍耐力には感動すら起きるほとだ。
私は、ひととおり見て、早めに出てきたのだが、妻と娘は、そのときにいた客に、突然館の女性が、大きな声で、説明を初めて、聞かざるを得なくなったと、少々ぼやいていた。説明が立て板に水という感じで、練れているが、おそらく何百回も同じ説明をしているのだろう、と、エネルギーには感心していた。
次に片倉館という、温泉の見学にいった。1000人が一度に入浴できるという、巨大な温泉で有名らしい。現在でも営業しており、温泉に入る客がひっきりてしにやってくる。また、歴史的な施設としても有名なので、見学も多いらしい。私は、残念ながら、腰痛で、この見学には加わらなかったので、外見の写真のみ掲載する。
そして、諏訪大社。一本の大木に乗って、坂から下りおりる祭が有名で、その大木がいくつか置かれている。
諏訪大社の側にあるのが、今日も興味深いものだった。この諏訪大社のところが、甲州街道から中仙道にかわるところで、その記念碑もある。そして、皇女和宮が宿泊したという宿が、いまでも経営しており、一部、和宮が宿泊した部屋とその前の庭が保存さられていて、それを見ることができた。