新幹線の運転手が、どうしてもトイレを我慢できなくなって、車掌にまかせて3分ほど客車のトイレにいって用を済ませたということがあった。大分話題になり、運転手は処分された。このようなときには、中央の管制センターに連絡して、列車をとめるのがルールなのだそうだ。しかし、新幹線をとめたら、相当な遅れが生じるだけではなく、他の列車にも影響するために、なかなかそこには踏み切れないということのようだ。停車駅が近ければ、そこで運転手を交代するようなこともできるし、停車時間が長ければ、用をたすことも可能かも知れない。しかし、そういう余裕はなかったということだ。
在来線でも、けっこう深刻な問題だろうが、新幹線の場合には、もっと大変だ。遅れによる損失、あるいはマイナス評価、停車駅の間隔の長さ、ひとつの新幹線が止まれば、数分でも他の新幹線にも影響する可能性、そして、新幹線は運転技術が高度なので、免許をもっていない車掌が、在来線よりも多いという。従って、運転を交代してもらうことができないことが多い。