ワクチン接種、地域の状況

 報道では、今日から高齢者へのワクチン接種が始まったとして、いくつかの都市での接種の様子を放映しているが、他の地域での実態はどうなのだろうか。私自身も高齢者であるし、切実な問題であるから、自分が住んでいる場所での状況から考えてみたい。 
 私は千葉県に住んでおり、千葉県のホームページによると、4月中に市町村に配布されるワクチンは76箱である。1箱1000人分弱(1回接種)である。(ただし、1バイアル5回分接種と計算してのこと。6回用の注射器が普及すれば、もっと多くの回数接種できることになる。)そして、我が市には、2箱となっている。つまり、2回接種では、1000人分だ。千葉県のホームページではそこまでしか書かれていない。つまり、その後の配布はわからないということだ。ただし、4月よりは改善されるだろう。

 そこで、市のホームページにいくと、ワクチン接種についての具体的なことは一切書かれておらず、4月中に、高齢者にはクーポンが郵送されるということのみが書かれているだけだ。市の65歳以上の高齢者は46000人だ。4月中に配布されるワクチンは、高齢者の2%分しかないことになる。厚労省のホームページによれば、5月からはかなりの高齢者に接種することが可能と、予想が書かれているが、我が市では、5月から接種が開始される感じである。そして、おそらく重点的には6月になるのではないかと予想している。
 関連して、PCR検査体制などを調べてみたが、移転した大病院のあとを、市が借りて検査センターにしているのだが、検査日は週2回で、しかも、1回の開催時間が1時間である。しかも、医者によって検査が必要だとされた場合のものだから、検査を待っている間に悪化してしまう可能性すら感じる。 
 私が住んでいる市の状況は、こんなものだ。地方の小都市になると、人口が減れば、一箱で接種できる人数の割合は高くなるが、とにかく、このように遅れているのは、最初の注文がきちんとしていなかったことにあるのだから、明らかに政府の失策なのだ。とにかく早く事態が改善されることを願っている。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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