いよいよ、ワクチン接種が現実的なスケジュールになってきた。当初一般の人には6月からだとされていたように思うが、政権の焦りか、あるいは熱心さのためか、5月くらいからとなっている。
アメリカでは既に後半に接種が始まっているが、いろいろと混乱があるようだ。接種できるということで、会場に出かけたけど、行列が長すぎて諦めたというような人が続出しているいう話を聞いた。そして、実際の計画よりも、接種の進行はかなり遅れているようだ。
ただ、日本でも始まるとなると、一般人としては優先される高齢者に、私も属するので、そのときにはどうしようかと話している。現在のところ、ほぼ完全なステイホーム状態なので、感染する可能性は極めて低いのだが、いつまでもこうした生活を継続できるかわからないし、また、継続したくもない。やはり、社会のなかでの活動をする必要も感じている。そうなると、やはり、ワクチンが必要なのかも知れない。しかし、本当に安全なのか、それも不安だ。
そこで、一体どういう計画で、ワクチン接種の計画が進んでいるのか、多少とも調べてみた。厚労省健康局健康課予防接種課が昨年12月に行った「新型コロナウィルスワクチンの接種体制確保について 自治体説明会1」という文章がある。https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000708055.pdf
この文書を読むと、実に詳細な部分まで、苦労して計画を立てようとしていることがわかる。もっとも、実際にどの程度スムーズに進んでいるのかはわからないし、本当にこうしたことか可能なのかもわからない。興味のある人は、実際にこの文書を読んでもらうとして、私が自分の関心がある部分を拾って考えてみる。
なんといっても、今回のワクチンの特徴は、ディープフリーザーという、ごく低い温度冷凍保存ができる冷蔵庫が必要だという点だ。ファイザー社のワクチンは、-75度の保存が必要である。それ以外でも-20度となっている。前者を3000台、後者を7500台確保するとなっている。これを国が確保して、各自治体に割り当てるのだそうだ。ネットで調べると、対して大きなものではないので、場所はあまりとらないだろうが、70万円くらいかかるようなので、3000台として、140億円くらいかかる。これは箱だけの値段だ。(あくまでもネット上の値段)
今日(1月20日)の羽鳥モーニングショーで、倉持医師が、国がディープフリーザーを買い占めているので、医療施設で入手ができなくなっていて、困っているというようなことを語っていた。(使い終わったら、自治体に配布するのだろうか、それとも、国として保管するのかも、少々気になるところだ。)
この点については、実際に作業が進んでいると思われる。
供給イメージは次のような図で示されている。
次に接種そのものだ。もちろん、接種は、希望者であること、原則、その地域の住民であることが必要だが、そのために、クーポンを自治体が住民に郵送して、そのクーポンをもっていくことで、接種が受けられるようになるらしい。
短期間に大量の接種をする医師や看護師は確保できるのだろうかということも気になる。この計画では、人員を確保するとだけ書かれているが、次のような表がある。
要するに、保管場所とか、接種場所、人員は自治体が確保するということだ。今日、テレビをみていたら、日本の学校は、予防接種をしていて、そこに地域の開業医がだいたい派遣されていって、接種を行う。しかも一日にかなり大量の人数をこなしている。そういうことに慣れているし、人員も多いので、普段、開業医はコロナ治療には携わっていないが、こういうところで協力できるのではないかと、ある医師が語っていた。これは、なるほどと納得できた。そこは、心配ないようだ。場所としても、選挙の投票所などで、接種にも活用できる施設を指定することは、それほど難しいことではないようだ。
私がいま気になっていることは、何種類かあるワクチンを選択できるのだろうかという点だ。残念ながら、その点については、この文書は何も書いていない。たぶん、現在決まっていないだろう。承認手続きにはいっているのは、一種類だけで、あとは承認申請もまだらしいので、当初は一種類だけでいくだろうが、一般に拡大されている時期には、複数可能になっていると思われる。その場合どうなるのだろうか。私としては、十分な情報公開をして、会場には複数容易されていて、望むワクチンの場所にいって接種を受ける、ということが実現すればいいと思っているのだが。