勤務があるときには、やらねばならないことが決まっており、自分で決めることができるのは、研究テーマだった。今は、すべてが自由で、何をするにも、また、何もしないのも、自分で決めることができる。しかし、社会に対する影響力は、ほとんどない。自由とはそういうものかも知れない。昨年の元日は、ごく普通の記事を書いていたが、今年は、今年やりたいことを確認しておきたい。
現在新型コロナウィルスがいまだに猛威を振るっているので、まずは感染しないように心がける必要がある。そんな抱負を書くというのは、情けないが、状況を考えれば仕方ないだろう。
高校3年生の受験の前に、めずらしく、担任の教師が、訓戒めいたことを述べたのを思い出す。風邪をひくひとは、90%が不注意からであるというのだ。その証拠に、戦場では兵士は、ほとんど風邪をひくものはいなかったというのだ。風邪をひいたら、かなりの確率で死を意味するので、みんな注意に注意を重ねていたのだそうだ。なるほどと思ったものだ。それまで、私は春先になるとたいてい風邪をひいて、熱をだしていたが、大学生になると、あまり風邪をひかなくなった。
また大学院のとき、助手が「体調が悪かったら、休むことが一番大事だ。休むと迷惑をかけるというのが、結果として一番まわりに迷惑になる」ということを言われ、これもなるほどと思って実践しているし、学生たちにも常にそういってきた。つまり、注意すれば感染を防げるとしたら、その注意を確実に実行し、もし、体調が低下したら直ちに休息する。それが大事だ。
やることの目標は、これまでいろいろとブログでは書いてきたが、まとめていきたいということだ。ブログは、毎日書いているが、その中でまとまった内容となるものについては、今後は、まずnoteに書くつもりだ。noteでもまとまったら、kindleと思っている。
いくつかの柱を考えている。
第一は、オランダ留学記。二回、オランダにいく機会を大学から与えられたが、ともに、オランダからインターネットで日本に滞在記を送っていた。それをまとまった形にしたいとずっと思っていたが、なかなかできなかったので、今年は動き出そうと思う。ただ、送った文章をそのまままとめても、あまり理解できないだろうと思うので、補充の文章が必要となる。それが、長い年月を経ているので、けっこう難しいのだ。しかし、大学への恩返しでもあるので、しっかり取り組みたい。
第二は、ブラック化した公立小中学校を改善するためには、学校教育の機能を分割して、社会教育の領域に転換させる必要があり、そうした文章をこのブログで「学校教育から何を削るか」という題で連載したが、それを補充してまとめていきたい。特に、中教審は「日本型学校教育」なる肥大化した学校を前提とする改革案をだしているので、それを批判していく必要がある。
第三は、矢内原忠雄論である。これも、このブログで連載しているが、中心的なテーマを「知識人論」とすることで固まってきたので、最後必要な文献を読みつつ、まとめていきたい。
別の作業としては、これまで書いた論文をまとめていくこと。kindleで発行していこうと考えているが、なかなか進まない。論文に手をいれることは考えていないので、内容的ではなく、実は形式がいろいろとやっかいだ。というのは、縦書きで書いたものと横書きで書いたものがあるので、どちらに統一するのかが迷うのだ。日本では論文は縦書きのイメージがあるのだが、紀要などは横書きで書いている。アルファベットの扱いなどが、けっこうやっかいて、縦書きに変更すると、アルファベットや数字をいちいち変更しなければならない。自動的にやってくれるようなソフトはないものか。