「NEWSポストセブン」というサイトに「シニアのネットトラブル増 コロナ禍で悪質通販の被害拡大も」という記事が出ている。高齢者である私にも、詐欺メールは頻繁に来る。正確にいうと、来ていると思われる。というのは、私は、メールを直接パソコンに読み込んでから読む、というスタイルをとっておらず、メールサーバーで題名と送信者だけをみて、明らかに必要なメール以外はすべてその場で削除していまう。だから、別に詐欺メールでない宣伝メールなども、ほとんど受信しないまま捨ててしまう。そして、そのなかには、あきらかにスパムメールや詐欺メールだと思われるものも少なくない。特に最近増えている気がする。
この記事に紹介されている事例は、
1 コロナ禍で外出が少なくなったので、ネット通販を利用することが多くなり、かなりの量を買い込んでしまう。
2 アダルト系・出会い系で騙されて、お金を払ってしまうが、恥ずかしいので相談できない。
3 健康食品などで、一回きりのつもりが、定期購入になっていて、どうキャンセルしたらいいのかわからずに買い続けてしまう。
このような事例で、シニア層は、パソコンの使い方は慣れている人が多いが、スマホはあまり慣れておらず、こうした間違いをすることが多いと書かれている。
ただ、私の場合には、この1から3までの事例にはまったく当てはまらない。もちろん、ネット通販はかなり利用しているほうだが、必要なものしか購入しないし、定期購入はしないようにしている。
私のところに来る詐欺メールは、開けてみたものに関しては、アマゾンやhmvのように、頻繁に利用しているところを騙って、先の契約でお金が落ちなかったので、再度クレジット番号を入力してくれ、というようなメールで、サイトが示され、そこに誘導してクレジットカードの番号を入力させようという詐欺メールが多い。これも正確にいうと、これらはもっともらしいものなので、とりあえず受信して、チェックしてみたものであって、明らかなスパムメールは受信すらしないので、もっと単純な詐欺メールもたくさんあるとは思う。
最近増えた、この手のメールは、非常に巧妙に文章が作られていて、メールアドレスも、サイトのURLも、そして、本社の住所、電話番号まで、正確なのだ。だから、その内のひとつのメールは、本物のサイトに内容を知らせて、照会しているところだ。まだ返事はないが。ただし、注意深く読むと、いくつか明らかにおかしなところがあるので、詐欺メールだと、強く感じるのだが、ぼんやり読んだだけでは、本物だと思ってしまうだろう。もう少し、正確にいうと、もしかしたら、本物なのかも知れない。カード決済ができない、というのだから、商品はこないのだろう。別に必需品ではないから、本当にカード決済ができずに、商品を発送できないのならば、それでよいと考えているので、本物だったとしても、無視することにしたわけだ。発送予定が数日後だから、間もなく、本物かどうかがわかる。何故、おかしいと感じたかは、書かない方がいいと思うので伏せることにしよう。ただ、このようなメールがきたら、隅々まで注意深く読むことが必要だ。詐欺メールなら、どこかにおかしなところがある。
また、この代金を払わないと、強制的に取り立てるとか、訴訟になるとかの脅し文句があったら、無視してもほとんど大丈夫だが、心配なら消費者センターなどに連絡すれば、情報がえられるはずである。
最近のこうした詐欺メールをみると、詐欺グループもいろいろと勉強して、巧妙なしかけを考えて、直ぐにはわからないような、本物らしさを見せる努力をしていることが感じられる。そういう努力を、もっとまっとうなことに向けてくれれば、世の中暮らしやすくなると思うのだが。
メールは、信頼できるものだけを読み、それ以外は捨てるという習慣をつけることがいいのではないだろうか。