学校現場におけるこどもの尊厳

私は「学校での子供の守られるべき尊厳」について考察していきたいと考えている。

まず、学校現場で教師が子供に不快に思うようなことや傷ついてしまうような行為を行うことも、子供の尊厳が侵されているといえるのではないだろうか。私が小学生だった時に「嫌いな食べ物も残さず食べないと昼休みがもらえない」というルールがあった。また「人前で話すことが苦手な子に泣きながらクラスメートの前で発表させる」ということもあった。これはその子にとって嫌なことであり、尊厳が侵されている状況なのである。

しかし、教師の立場から考えてみると、今後進学したり社会に出たときに必要であるから行わせていることもあるかもしれない。また、できなかったことができるようになったという達成感を味わってほしいからこそ、そのようにしていたのかもしれない。このような教師の意図をきちんと受け取ってもらうことは難しいことである。時にはその意図が伝わらないまま子供が投げ出してしまうこともあるだろう。

一方、子供が不快感を抱いたり、傷つくことがあったとしても、なかなか教師に伝わらなかったり、言い出せないということも事実であろう。いくら子供が、教わる立場であるからとはいっても、守られるべき尊厳は存在するのである。

このような教師と子供たちとの心のすれちがいは実際に教師になれば誰もが経験する道であると考える。だからこそ私は、週一回、小学校に行かせてもらっているという環境を生かして、教師と子供の両方の観点から、子供の守られるべき尊厳について考えていきたいと考えている。

 

調査方法としては週一回行かせてもらっている小学校での観察や実際に先生方からお話を伺っていく。また、子供側の視点も得るために、文教大学の学生に過去の学校生活で教師からの押しつけと感じたことについてのアンケートも協力してもらう。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。