人間の尊厳と聞いた際に、私は障がいを持った方々の尊厳が日本においてはあまり守られていないのではないかと考えた。また、日本においてはまだまだ障がい児の子どもに対しての補助や対応が遅れていると感じる。
現在の日本のでは、まだまだ障がい児に対する差別も強くそれは教育現場にも表れている。そこで、日本の統合教育について、世界で行われている統合教育と比較しながら、考えていきたい。また、日本では、知的障害を抱えたこども達や発達障害をどのように支援、サポートしているのか調べていきたい。
今年の2月に北欧研修に行った際、フィンランドや、スウェーデンでの障害児教育の現場を生でみることができた。
フィンランドでは、障害児学級の子ども達と、障害を持っていない子どもたちは同じフロアで学んでいた。特に日本と大きく異なる点としては、障害児学級のクラスには子どもたちの障害に応じて、先生の数が決められるため、人数が多いという点である。
また、スウェーデンの統合学校でにおいても、障害を抱えたこどもたちがいる特別学級と普通学級のこども達も同じフロアで学んでいた。更に、スポーツ大会などのイベントでは、全員が混ざり参加する。また、給食などを食べる場所も同じ場所であり、障がい児の子ども達とそうでないこども達がより関わりあえる環境になっている。発達障害のみを抱えたこどもたちは、普通学級におり、特別学級にいるこども達もそれぞれ自分の得意である教科などは、普通学級で同じように受けることも可能である。同じ教室には担任の先生に1人対し、障がい児の子どもの度合いに応じて補助の先生も複数人ついている。北欧においては、より、障がいを抱えていない子どもと、障がいを抱えた子ども達が深く身近にかかわれる環境作りがなされていた。
このような海外の障がい児教育の現状を見て、日本ではどのように障がい児教育が行われているのか、日本の現状はどのようになっているのかが気になったため、調べてみたい。
日本の特別支援学級ではどのような形で教育がおこなわれているか、どのような支援がなされているかを実際に特別支援学級にインタビューをさせていただき、調べていく。また、外国での特別支援について、文献を用いてしらべ、日本と比較しどのように日本で支援を行っていくことが良いか考えていきたい。