人間の尊厳と学習障害

人間の尊厳が侵されている場合はどんなときかと考えたときに、私は、障害者教育について思い浮かんだ。障害者を持っている人たちは特別支援学校に行くか、普通学校で健常児と一緒に学ぶか選択することができる。重度の障害を持った子は特別支援学校に行くことを迷わずに選択することができるが、軽度の場合には普通学校に行くこと選択する人も多いだろう。普通学校で学ぶ場合には、授業のペースについていけず、周りから置いていかれてしまうと感じる子もいると思う。そのとき、人間の尊厳が侵されているのではないと考える。人間には誰もが教育を受ける権利がある。このとき、障害児は教育を受けることができているが、適切な教育を受けられているのかいうと疑問を感じる。一人の障害を持っている子のために授業のペースを遅くするのは、それはそれで問題がある。指導の方法に工夫をしていく必要があるだろう。
今、クラスの中には必ず軽度の障害を持つ児童がいると言われている。発達障害の中でも、私は学習障害(LD)について調べていきたい。
私は将来小学校の教員を目指している。大学ではLDなどの障害をもった児童に対する指導、支援の方法は詳しく教わらないので、この機会に学んでおきたいと思ったのでこのテーマに決定することにした。
軽度の学習障害だと、障害だと気づかずに普通学級にいることが多いらしい。学習の著しい遅れがあることに親や教師が不安を抱くのはもちろん、なぜクラスのみんなの授業をできないのか、本人が一番苦しんでいるだろう。それが原因でいじめに発展するケースも少なくない。今回、「人間の尊厳」というテーマを踏まえて障害者が普通学級でも楽しく快適な学校生活を送るためにはどうすればいいのか考えていきたい。
調査方法として、障害についての知識を得るためにまずは文献で調べる。そこで学習障害の特徴を捉え、事例なども調べてみる。文献で調べたことをインタビューに活かしていきたい。次に、実際に学校現場に行き先生にインタビューをする。内容としては、障害をもった生徒にどのような支援をしているか、指導する際に気を付けること、これからの支援の仕方などについて聞いていきたい。これからボランティアで行く小学校にしている学校をインタビューの対象とする。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。