エンジンブレーキ(オートマ)の使い方は同じではない

 昨日2週間弱の旅行から、無事帰宅した。四国を経て九州をまわり、北陸経由の自動車の旅だったので、無事帰ることができてほっとしている。実は、出かける前に不安なことがあった。それは、先日起きたバスの横転事故である。まだ真相はわからないようだが、坂道を長くおりる道路だったので、ブレーキの踏みすぎで、フェード現象が起きたのではないかとされている。私の住んでいる付近は、めだった長坂などはないので、普段気にすることはないが、さすがに九州までの旅では、途中坂が多いので、事前に車を点検にだし、その際エンジンブレーキに関してのチェックをしてもらい、また正確なかけ方を教えてもらった。というのは、何度かエンジンブレーキをかけたつもりなのだが、あまり効かないように感じていたからだ。妻の車は、ハイブリッドなので、エンジンブレーキをかけると、確実かつ強力にかかる。ところがガソリン車である私のは、どうもかかりかたが弱いのだ。車を購入したときに、教えてもらった方法のはずなのだが、あまり効かない。

 
 旅行での運転を考えると、このとき点検してもらい、正確なエンジンブレーキのかけかたを確認しておいて、本当によかった。というのは、九州では主に一般道で移動したのだが、山越えが多かったので、とにかく、上り坂と下り坂の連続で、下り坂の急斜面の度合いと距離が半端ではない。しかも急カーブが多い。これで通常のブレーキを使っていたら、フェード現象がおきかねないと感じた。だから、今回の旅行では、エンジンブレーキが大活躍だった。
 帰宅すると、次の記事が掲載されていた。
「ブレーキが効かない!?」どうする? 下り坂でのトラブル防ぐ方法は? 知っておきたい「緊急退避所」の使い方とは
 エンジンブレーキよりも、記事の中心は、「緊急避難所」の使い方を紹介するものだった。いろいろなコメントがあって興味深かったが、「緊急避難所」をみたことがないという人が多く、私も記憶にない。また、あったとしても、役に立つとは思えなかった。やはり、長い下り坂では、エンジンブレーキを適切に使うことが必要ということになる。
 
 ところが、エンジンブレーキの使い方を知らないという人が、私も含めて、けっこういることもわかった。私の車と妻の車では、使い方が違うのだ。妻の車は、セレクトバーでDからLに移動させれば、エンジンブレーキがかかるが、私の車は、セレクトバーを移動するだけでは、何も効果がなく、それから上にもちあげるのと下に下げるのに分かれている。上にあげるとひとつギアがあがり、下は逆だ。つまり、下に一回下げるたびに、ギアが1つ変わり、Lにするには、通常3回下げる動作が必要となる。その3回さげるということを理解していなかったために、これまでエンジンブレーキが効かなかったことかわかった。しかし、ネットなどでいくつかのオートマの運転操作の説明をみたが、DとLしかなく、私の車のような操作方法を説明しているものはなかった。
 同じオートマといっても、やはり、車種やメーカーによって操作方法が違うことがわかる。だから、違う車種に変えたときには、方法も違うのに気付かない場合があるということだろう。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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