今日はいろいろと忙しかったので、ブログの準備をすることができず、雑感篇とする。
・オリンピックで、大量の食料の廃棄が起きていると、TBSが報道したそうだ。その番組はみていないが、一月万冊で本間氏がかなり詳しく解説していた。それは、おそらくTBSで放映されたよりもずっと深刻な事態らしい。つまり、3月段階で、観客が満員になるという前提で、全数さまざまな必要物資を発注する必要があったのだそうだ。そして、その契約は、たとえ、観客が減少して、必要な食料もそれだけ少なくなったとしても、契約量のお金を払うということになっているのだそうだ。もちろん、せめて1カ月前くらいにはっきりすれば、量的な修正はできたかも知れないが、とにかく、無観客に決まったのが、オリンピック開催の1週間前だから、その時点ではどうにもならず、注文した食料がどんどん運び込まれたということらしい。その食料は大会の運営にあたるひとやボランティアのためのものなので、ボランティアが大規模に減らされたので、食料が余ってしまうことになったわけだ。しかし、国立競技場だけではなく、すべての会場で同じことが生じたことになる。
一月万冊では、捨てるのではなく、福祉施設や、食料の無料配布をしている団体にまわすなどしたらどうなのかといっていたが、報道とそれに基づく質問・回答によると、そうしたことはほとんど考慮されていないようだ。食料廃棄は、東京オリンピック特有のことではなく、ロンドン大会でも大量の廃棄物がでたそうだが、ただし、正常に行われたロンドン大会ですら、そうなのだから、無観客になってしまった東京オリンピックでは、廃棄物の量がまったく桁が違うことになる。
そして、そういう事態を生んだ最大の理由は、菅首相が、明確な方針の決定を引き延ばし、最終1週間前にずれ込ませた点にある。菅首相のレベルの頭脳では、こうしたことまでは気が回らないのだろうが、実際に現場では、そうした事態が起きることを危惧して、訴えるひとたちも少なくなかったらしい。だからこそ、一月万冊の本間氏に内部情報を知らせてくれたひとたちがいるわけだ。
この点について、菅首相は質問されたのだろうか。どうせ、聞かれても、それは組織委員会の管轄である、というような回答をするのだろう。しかし、組織委員会が、適切な対応をとれないように、頑としてゆずらず、決定を遅らせたために起きたのであって、その責任は、菅首相にある。
・バブル方式とか、プレイブックの規則など、最初からザルだと言われてきたが、それがますますはっきりしてきた。そもそも選手村にはいらない選手も、かなりいるようだし、外出禁止等は、ほとんど守られていないらしい。
他方で、守っているひとたちにとっては、特にメディア関係の食事が酷いと言われている。特に、イスラム圏のひとたちの料理には、ほとんど配慮がないのだそうだ。私自身は、いまの世の中に、宗教的な理由で、栄養のある食物をとってはならないという規律を守っているというのが、よく理解できないのだが、それでも、信仰上そうしているひとたちがいる以上、食事をだす側は、十分に配慮しなければならない。特に、外出を禁止し、自由にレストランを歩き回ることを許可していないのだから、宗教的にたべることができないものばかりで、配慮された料理を提供しないなら、食事を保証しないに等しい。世界中には、いろいろな文化があり、考えかたがあるから、選手村にしても、メディアセンターにしても、肯定的な意見から否定的な意見があるのは当然として、食事の不満は、事前にわかることが配慮されていないというのは、いかにも、視野の狭さを感じざるをえない。
食べ物の恨みは恐ろしいというが、この点での国際的評価は、最低だと、イスラム圏のメディ関係者は発信するに違いない。