今日は昼間他のことに時間をとられたので、まとまったことを調べることができなかった。それで、雑感をいくつか書くことにする。
1 松坂大輔が引退をするという。平成の偉大な投手の引退を惜しむ声が彷彿として起こっているらしい。しかし、私は、遅すぎた引退だと思う。選手としては、晩節を汚したとしかいいようがない。甲子園の試合をほとんど見なかった私だが、松坂のときだけは、何度かみたし、例のノーヒット・ノーランをやってのけた決勝戦はずっとみていた。そのくらい、高校生のときの松坂をすごかったと思う。しかし、その後の松坂は、高校生までの遺産を食いつぶしていっただけで、激しいトレーニングによって、更なる高見に昇ったとは思えないのである。西部という球団は、大スター選手を甘やかす傾向があった。現場の監督やコーチではなく、球団経営者のことだ。鮮明に覚えているのは、まだ新人だったころに、松坂が車での交通違反をして、その身代わりに、付き人をしていた元オリンピック選手だった黒岩が警察に出頭したのである。こんなことは、黒岩の一存でやるはずがないので、球団の指示だったとしか思えない。もちろん、直ぐにばれたが、これで、私の松坂の印象は180度変わり、以後好感をもつことはなかった。
大リーグでも活躍したように、日本のメディアは報じているが、アメリカでは松坂の評判はかなり悪いという。それは、大リーグの練習法を勝手に破り、独自の練習法に固執したこと、そして、日本人スタッフを連れて行き、彼らと行動を共にして、他の選手たちとあまり交わらなかったのだそうだ。大リーグで、松坂がいい成績を残したのは、最初の2,3年で、あとは、たいした活躍をしたとは思えない。それで日本に帰って来たわけだが、日本では、もっと酷い成績だった。このような選手に、多額の報酬を支払う球団があることは驚きだった。確かに、人気はあったし、話題をつくることはできたのだろうが、実力を喪失した選手を甘やかすなどということが、他の選手にいい影響を与えるはずがない。松坂は、もっと早く引退すべきだった。
そんなことを、わざわざ書くことでもないのだが、大事なことは、どんなに才能があっても、磨かなければ、直ぐに錆びついてしまうということだ。彼が稀代の才能をもった選手であったことは、間違いない。だからこそ、自分を厳しく律して、才能を更に磨き、真に偉大な投手になってほしかった。
2 羽生田文相は、子どもたちのオリンピック観戦を中止するように、指導すべきである。
学校では、ここ数年、オリパラ教育なるものをやってきた。学校によってばらつきはあるだろうが、とにかく、オリンピック・パラリンピックを子どもたちが、無条件に受け入れ、応援するように「教化」するものだ。そして、その仕上げが、子どもたちにオリンピック・パラリンピックを実際に観戦させることだった。しかし、当初から、オリンピックが行われる時期は、最も過酷な気候に見舞われる時期で、熱中症が深刻になる時期であることが不安視されていた。64年に、私は高校生として、同様の学校単位の観戦でサッカーをみたのだが、そのときは、一年で最も過ごしやすい気候の時期だったのである。
この酷暑にコロナ禍が重なり、かなり多くの辞退校が出ている。もちろん、事情が変わったので、組織委員会は、以前にとった希望調査の確認をして、キャンセルも可能という通知を、数カ月前に、各自治体に送付した。再度検討した学校や自治体の多くが、観戦を辞退しているのである。しかし、東京都の小池知事は、この再調査の知らせを、市区町村に送付することを、かなり遅らせたらしい。そのために、東京都関連の辞退校がまだ少ないのである。
逆に住民から、観戦に行かされることになる子どもの保護者たちが、不安になっていると言われている。この情報は、一月万札で、本間龍氏が、直接入ってくる情報を語っていたことによっている。しかし、こんな馬鹿なことがあるだろうか。小池知事自身の命令だったかどうかはわからないが、少なくとも責任者なのだから、小池知事の責任であろう。このまま、検討期間が短かったために、辞退の報告ができず、行かざるをえないということになって、熱いなか、熱中症になったり、コロナに感染したらどうするのだろうか。
基本的に、この行事は、オリパラ教育の一貫であり、それは文科省が指導しているのだから、羽生田文相が、明確に、現時点でもやるべき行事であるのか、方針を示すべきであろう。もちろん、文科省に命令権はないので、最終的には、各自治体、学校の判断に委ねることだが、政策を打ち出した行政当局としての方針はだすべきものである。
どんなに、そういう方針をだすことに消極的であったとしても、最低限、個人的に休むことが、欠席扱いにはならないように通達をだすべきであろう。