私の考える尊厳とは

我々はゼミで尊厳を犯されている人々に着目した課題について掘り下げている。しかし、尊厳というのは何かという根幹から考える必要がある。

私の考える人間の尊厳というのは人間が人間らしく生きる事であり、日常生活で最低限の権利があること、普通に生きられることだと思う。
“人間らしく”や“普通”というのは、難しいことではなく当たり前のことが出来ることである。
 私たちは朝起きてご飯を食べて歯を磨いて学校へ行って学び帰宅するといった何気ない毎日を過ごしている。私たちが当たり前にしていることである。
 しかし、ご飯を食べる事が出来ない・歯を磨くことも出来ない・学校へ行く事も出来ないと想像するとどうであろう。日常生活の最低限の権利があるとは言い難い。
 私たちはいじめや障害者について調べる人が多いが、全員のテーマに共通して言えることは、人間の尊厳は社会の中で差別や軽蔑をされると自分の存在価値を見失う人が出てくるということである。差別や軽蔑はもちろんあってはならないことである。
 例えば障害者は、障害者という理由だけで職につけなかったり公共で変な目で見られたりする。学校ではいじめによって引きこもりになってしまう人もいる。
 同じ人間なのに人間らしく生きることが出来ていない人たちが少なからずいることがわかる。尊厳を守ることが大切なことである。
 人間は一人一人ちがった個性があり、人間として尊厳というのは有するものであり、生きていれば誰もがもつ平等の権利である。
当たり前の生活をすることを前提として、人間としての価値観や存在を大切にすることが人間の尊厳の大切さにつながると考える。
 上記のことが私の考える人間の尊厳である。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。