いよいよ、新しいブログを再開することになりました。前のブログは、どうやら経営母体が不調だったようで、とりあえず、文章は別のところに移管する形になりましたが、やはり、本来のブログソフトを使用した形でやりたかったので、かなり間があいてしまいましたが、サクラネットの場で再開することにしました。こちらは有料のレンタルサーバーなので、まず大丈夫でしょう。
さて、今年の3年生のゼミの共通テーマは、「人間の尊厳」です。このテーマは、私が研究者として、教育学を選択したときの大きなきっかけでした。高校生だったときに、宗像誠也という人の書いた『私の教育宣言』という岩波新書に、「教育とは人間の尊厳を打ち立てることである」という言葉があり、それに惹かれたというわけです。
しかし、それ以後、「人間の尊厳」をテーマに研究したこともないので、単なるきっかけにすぎないのが、これまでの経緯でしたが、3年前から、セミで共通テーマによる共同研究をし、それを学園祭で発表する形にして、共通テーマを設定してきました。
これまでのテーマは「震災と教育」「躓きと立ち上がり」「幸福」でした。それぞれ、私の感覚では、しっかりした共同研究ができたと思いますが、今年度は更に飛躍をしようということで、私の原点である「人間の尊厳」というテーマにしたわけです。
「人間の尊厳とは何か」ということを、正面から問題にするのも重要でしょうが、こういう状態は、人間の尊厳が保持されているのか、と多くの人が疑問に思うような事実を通して、逆の方向から、人間の尊厳を捉えなおしたいということが、私の意図です。現在、グループ分けが済み、個々人の分担を明確にしている段階ですが、徐々に作業が具体化してくると思います。それを順次ここで公表していくことになっています。それはまた、学生たちの文章力を鍛える道場としての期待でもあります。
また、4年生は、卒業研究を進行させており、その中間発表的なものをここに掲載していく予定でもあります。