日傘のありがたさ

 この夏の暑さは、ほんとうに異常だとしかいいようがない。そのことは誰でも感じていると思う。これだけ世界中での異常気象が続いているのに、地球温暖化は存在しないなどといっているひとたちがいることも驚きだが、それはさておき、この暑さのなかで、日傘のありがたさをつくづく感じている。近くのスーパーに買い物にいくことが度々あるのだが、そのときには、必ず日傘をさしていく。男性の場合、まだ日傘は少ないが、途中たいてい2、3人とは遭遇するので、違和感はなくなってきた。
 実は、私がブログを始めたのは30年以上前のことだが、その最初の書き込みが「男性も日傘を」という題の文章だった。その頃は日傘は女性のものという雰囲気で、男性が日傘をさすことにはかなりの珍しさと、そのためか心理的抵抗があった。せっかくそのような文章を書いたのに、私は、まわりの反対に屈して、さすことはなかった。しかし、そのブログを読んで、日傘メーカーからの反応があったのには驚いた。メーカーって、こうしたブログをチェックしているのだと感心した。もっとも、今はあまりみかけないが、当時は、ある単語を使った文章があると、日々検索してくれるソフトがあったから、そうした検索ソフトでチェックしたのだろうが。
 男性が日傘をさすことへの違和感はなくなったとはいえ、まだまだ女性に比べれば少ない。この強烈な太陽の光から身を守るには、帽子や長袖よりは、日光そのものを体から離れたところで遮断してくれる日傘がずっと効果的だろう。
 ただ、日傘って、なんでみな小さいのだろうと思う。牛乳などを買いにいったときに、牛乳をいれた袋まで影にはならない。買い物の袋まで影にすっぽり隠してくれるくらいの大きさがほしいと思うのだが。

投稿者: wakei

2020年3月まで文教大学人間科学部の教授でした。 以降は自由な教育研究者です。専門は教育学、とくにヨーロッパの学校制度の研究を行っています。

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