車田和寿氏のyoutubeで、「オペラは死んだのか?」というテーマの映像がでた。大変興味のあるテーマなので、早速みた。
実は、オペラは死んだということは、これまでにも、いろいろなひとによって言われており、それぞれまったく違う角度から、そうした問題を扱っていた。
第一は、新しく魅力的で、大衆的な人気を獲得するオペラが作曲されなくなった、という意味で言われる。たとえば、最後の人気オペラは、リヒャルト・シュトラウスの「バラの騎士」で、100年も前だ。それ以降、オペラはたくさんつくられたが、たとえば、人々が自然に口ずさむようなメロディーをもっていて、人気のあるオペラは作曲されていないという。私もそれには同意する。「ボツェック」は高く評価されているが、大衆的人気があるとはとうてい思えないし、その一節が自然にでてきて、口ずさむなどということはないだろう。